ピリオド period
会社で人事の発令を受けた
去年の11月に新しい職場になって8ヶ月
年明けから2つの職場をかけ持ちしていて
そのひとつの方が新しい部署になるから
7月からは、その部署一本で、あらためて全力投球することになる
僕にとって、昨年11月からの8ヶ月間は
ひとつのピリオドになった。
──朝の発令はウェブ会議
出社していたので、会議室に順番に入って発令をうけることに
大画面に映し出されたウェブ会議の上司の顔は超アップで大迫力
「○○室○○担当となります。”ガッツリ”頑張ってください!」
「ありがとうございます!”ガッツリ”がんばらせていただきます!」
大人数の発令なので、一言だけで終わってしまうけれど
厳粛な雰囲気が流れている。
──発令が終わり、そのままフロアで挨拶の時間
リアルとウェブ会議中継で、異動する人たち全員がひと言ずつ話す。
営業歴25年の私は人前で話すことが大好き
でも、自分の異動のあいさつのときは
いつも以上に気合が入って力んでしまう
いつも、頭を空っぽにして、8ヶ月間を振り返って、みんなに伝えたいことをシンプルに思いっきり話すようにしている。
はじめての本社ビルでの勤務
はじめての営業現場以外の仕事
はじめての事業の立ち上げプロジェクト
8ヶ月前のこの職場への着任は
昨年10月に勤続25年表彰をもらった矢先の異動だったので、僕の会社人生で大きなピリオドだった。
──思いっきり、最初の自分の名前をかんでしまった(笑)
何を喋ったかは半分以上わすれてしまったけれど
新しい異動先の部署を言い忘れて
隣にいた同じく異動する上司からつっこまれたり
最後はマスクをずらして、「こんな顔です、忘れないでね!」と挨拶した
今回の7月は例年に増してたくさんの方々の人事異動があった
地元の北海道にもどるひと
同じビルの違う部署にいくひと
現場にいくひと
出向元の会社にもどるひと
営業、総務、戦略、地方の支店、グループ会社……
それぞれ皆が主役になり
周りの観衆はそのステージに注目している。
ひとのキャリアのピリオドには
いろんなストーリーがある
期待、不安、学び、感謝、意気込み、勇気、元気、感動、涙、出会い、別れ……
会社の組織が大きく変わるピリオドの中に
みんなと僕のピリオドが重なりあっている気がした。
──生きていく中でさまざまなピリオドに出会う
月日が流れ、季節が変わり、新しい年がはじまったり
周りの環境がかわったり
大切な人にであったり、大切な人とあえなくなったり
新しいチャレンジをしたり、何かをやめてみたり
ぜんぶ自分の人生のちいさなピリオドになる
来月から新しいピリオドがはじまる
初心忘るべからず、とはいうけれど
新しい気持ちで”ガッツリ”生きていきたい。