【エッセイ#今年のクリスマス】サンタクロースの思い出🎅
僕はいまだにサンタクロースはきっといると信じている──。
サンタクロースの思い出
小さい頃、たしか小学生6年生くらいまでだったかな、
僕はけっこう本気で「サンタクロースは絶対いる」と、密かに思っていた。
友だち同士の会話では、親から何をもらおうか?とか、おもちゃを買ってもらった!とか、そんな話は当たり前だったので、現実的にはそうなんだろうと理解はしていた。
でも、我が家の毎年のクリスマスの日は違っていた。
「寝ている間に、サンタクロースがプレゼントを運んでくるから──」
両親は、何度聞いても「サンタクロースは本当にいるんだよ」ということだった。
──絵本が大好きな母親と、営業でいつも夜遅く帰ってくる父親。
でもクリスマスの日は特別な日、1ヶ月くらい前から、お母さんに欲しいおもちゃのおねだりを始めると、「サンタさんにちゃんと伝えておくから」というだけ。そこで、どのおもちゃが貰えそうか、だいたいの感触をつかんでから、お父さんに欲しいおもちゃをそれとなく伝える、という感じでいつも楽しみにしていた。
クリスマスの1週間くらい前から準備が始まる。
たしか小さなクリスマスツリーがあって、それを兄弟で飾り付けをしていた記憶がうっすらとある。
12月24日。
クリスマスイブの日の夕食は少しだけ豪華な食事。
例えば、大好きなオムライスと唐揚げが一気にでるとか・・笑
それとメインはクリスマスケーキ。
最初の頃バターケーキがクドすぎて気持ち悪くなったので、それ以来はチョコレートケーキが多かった気がする。
でも、だいたい食べ過ぎて気持ち悪くなったりしていたような(笑)
お目当てはサンタクロースからのクリスマスプレゼントなので、早めにお風呂に入って早めに寝ることにしていた。
寝室は2階で、プレゼントは1階の居間にあるクリスマスツリーの下にいつも置かれていることが多い──。
「ほんまに、サンタさん今日来れるんかなぁ?天気悪そうやし」
「あと、うちにエントツないのに、どうやってはいってくるんやろ?」
そんな質問を両親に必死になってしていた記憶がある。
とにかくクリスマスプレゼントがほしかったし、うちではサンタを信じるしかなかったからだと思う。
お目当てのおもちゃがあるように祈りながら、めちゃめちゃテンションが上がりつつも、朝にならないとプレゼントが届かないから早く眠りにつく。
──サンタクロースが本当にいる証拠も母親に聞いたりしていた。
「サンタクロースは、アイスランドっていう寒い国に本当にいるんやよ」
といって、それが書いてある絵本や本を見せてもらう。
それは結構本物っぽい内容で、小学生の僕にとっては現実そのもの。
手紙を書くと、返事が来る!というので、本当にアイスランドのサンタクロースさんに手紙を送ったこともある。
本当に外国語で返事が返ってきて・・・超びっくりして、サンタクロースが実在することを確信していた。
12月25日の朝。
いつも目覚まし時計よりも早く目がさめる。
2階の隣の部屋のまだ寝ている両親に「おはよぅ」と少し小さめの声でいいながら、急いで1階の居間のクリスマスツリーの下までいく。
そこにはいつも、
大きな袋だったり、なぜかいつもいくおもちゃ屋さんの包装紙で包まれたプレゼントが置いてあった。自分の分と弟の分と。
「なぁ、なぁ〜〜、起きてよー、サンタさんきたみたいやで〜〜!」
大声で両親を起こしてから、プレゼントを開ける。
なかにはお目当てのおもちゃがはいっていた。
「なーなー、なんでサンタさん欲しいおもちゃわかったんやろ??」
「なんで、いつものおもちゃ屋さんの紙なん?」
おもちゃを前にしてテンションマックスで両親に質問攻めをする。
ここにいる両親が間違いなくサンタクロースなんだということを、いましかそれを確かめるチャンスはない──。
「それはサンタさんにいつも連絡とってるからやで」
「いつものおもちゃ屋さんで買ってからうちに来たって言うとったわ」
やっぱり、本当にサンタクロースはいるらしい──。
毎年そう思っていた。
大人になって──────
今でもサンタクロースはいると信じている。心の中にサンタクロースがいるから、クリスマスが楽しい気持ちになれるんだと。
クリスマスプレゼントに愛情とやさしさをたくさん詰め込んで、サンタクロースに託していつも届けてくれた両親に感謝したいと思った。
僕はいまだにサンタクロースはきっといると信じている──。
2022年12月24日 クリスマスイブの日に。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
俳句幼稚園の先輩となります旬さんのクリスマスイベントに参加しま〜す。
旬さんもクリスマスは楽しみにしている一大イベントということですが、私も負けじと盛り上がっていきたいです😊
旬さん、ありがとーーー、メリークリスマス!!!
楽しいクリスマスを😊