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子どもの言葉にドキッとしてぼろぼろ泣いた日

少し前に、子どもと一緒に玄関でこれから靴を履いて出発するというタイミングで、

私のスマホが鳴り、パッと画面を見ると友人からの「困ってることがあって教えてほしい」というメッセージ。

「ん?どうしたんだろう?」とメッセージを読んでいる時に、息子が(おそらく、いつものように揃えた手で玄関の段差をさししめしながら)

「かあちゃん、ここに段差があるから、気を付けてね」
と言ってくれた。


…のだけど、その瞬間、私の目線はスマホの画面。
「あっ、うん、ありがとう…」と空返事をしてしまった。


そしたら、
「かあちゃんがスマホを見てると、◯◯くんの声が届かない…」と息子。


ハッとして、慌ててスマホを置いて、息子を抱きしめる。
ぼろぼろ泣いているのは、息子ではなく私の方。

今でも、思い出すと胸がキュッと苦しくなる。

大切な息子に、切ない想いをさせてしまった。
こんなに悲しいことを言わせてしまった。

今回初めて言葉にしてくれたけど、
きっと、そう思ったのは今回が初めてではないはず。 

たまたま初めて声に出したのがこのタイミングだっただけで、きっと今までも、私がスマホを見たり触ったりしていて、

(あぁ…すぐそばにいるのに、届かない)
と寂しい想いをしたことがあったのだろう。


よく、子どもにいつからスマホを持たせるかとか、
TVやYouTubeを見るときは時間制限をしたりタイマーをつけてダラダラ見続けさせないようにするとか、
メディアやSNSとの付き合い方に関する論争があるけれど


子どもに制限を与える前に、私って、どうなの?

私たちオトナって、どうなの?


言葉では、
「今この瞬間に起きていることに大切に向き合いたい」とか
「今目の前にある幸せをしっかり味わいたい」とか言っているはずなのに、本当にそう想っているはずなのに、

天気予報を確認しよう、予定を確認しよう、と思ってスマホを手に取り、気付いたらSNSをダラダラ見ていたりする。


あぁ、情けない。。

いつでも完璧でいることは出来ないし、もちろんダラダラ過ごす時間があってもいいし、
冒頭のシーンでは、友人のメッセージの内容も相まって空返事をしてしまったのだけれど…

やっぱり、子どもから向けられている視線、声にちゃんと応えてあげられる人でありたい。

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