間違いを発見したらスグに修正しておかないとダメだと再確認
・・・する事がありまして。
ウチでは、ご注文いただいた仕事や、工房で生産する作品のスケジュールを表にし、スタッフとウェブ上で共有+プリントアウトしてホワイトボードに貼っておく、というふうにしているのですが、工房全体のスケジュールのまとめは私がやります。
その表をスタッフが観て「アレ?この帯は、ココとココの文様は入れ替えだったはずですが・・?」と言うので(優秀なスタッフです)あ、そうだったなあ、でもまあ、実際に制作する時に直せばいいや・・・と私はその場でそのスケジュール表を修正しないでおいたのです。その時は特別に疲れていたのか・・・諸事情で面倒だと思っていたのですね。普段はちゃんとその場で修正するのですけども。
で、私がそのメモをつくった2週間後にその仕事にとりかかった時には、私はスッカリそれを忘れていて、文様の入れ替えをせずに仕事を進めてしまったのであります。
それに気づいたスタッフが「アレ?これ、文様が・・・」と言うのを聞き、そこでやっと、私は「あっっっっ!」と気づいた・・・
私はもう中老で(50代は中老と言うらしい。実に現代相応しい言い方だ!)脳力が衰えているのと、制作者だけでなく経営者でもあるので雑務が多いわけですから、いろいろなオチが出がちです。
それと、間違えて記録しているという事は「脳が間違った方を強く記憶している」わけですから、その場で修正しておかないと、時間が経つほど間違った方を正しいと、より一層思い込んで後から気づく事がむづかしくなります。
そんな事、分かりきっているのに、いつもの決まりを守らなかったのは私の「手抜き」です。言い訳しようもありません。
やはり、何か間違いを発見したら「その場でスグに直しておくコト!」なんですよねえ。
スグに修正出来ないのなら「修正する件を目に付くところにメモしておく事」ですね。
ついでに言うと間違いの修正だけでなく、何かアイデアを思いついた事があればメモしておく事も大切ですね。思いつきは自分の眼の前を通り過ぎる風に舞う木の葉のようなものですから。
その思いつきが使えるか使えないかは、どうせ後から検証するのですから、創作関係の思いつきは何でもメモして残しておけば良いのです。
また、メモの存在そのものを忘れてしまうものなので、メモの置き場所もキチンと分かりやすい、決まったところへ置いておく事。そのメモを時折チェックしておくこと、メモを分散させない事。
仕事用のオープンにしておく思いつきメモと、個人の思いつきメモと・・・(紙のメモとは限らず、デジタル系のメモでも)
普段はちゃんとやっているのに、今回の失敗のその案件だけ、やらなかった。
驕りと慣れと油断による失敗です。
相手がいる場合でも、そういう事は良く起こります。
相手も、同じように間違えたり、以前の記憶が飛んでいる事は多いものです。
相手が、以前話し合って決めた事を完全に忘れていて、現状その人にとって都合の良い内容に入れ替わっている事は割と良くあります。それを私の方が間違っていると責められる事もあります。(意図的にそうする人も多いです)
そういう時に備えて「その時の事を文書化しておく、相手の言い分を相手の文章で残してもらうような仕組みにしておく」事が大切ですね。
そういう事も含めて
自分は常に「見誤る」「間違える」「脳の劣化がある」という事を良く心に留めておかなければなりません。自分をそういう面で信じてはいけません、疑うぐらいで丁度良いと、あらためて思った次第です。
まあ、大失敗になる前に気づけたのは幸運です。
失敗を無自覚に大失敗に育てない仕組み作りとその履行が必要です。
注意一秒怪我一生!