カロリーの量よりも質に注目「スローカロリー」とは?
こんにちは。
皆さんは「スローカロリー」って聞いたことありますか?
スローカロリーとは
カロリーの量ではなく質に注目した考え方で、糖質が小腸でゆっくり消化吸収されることを「スローカロリー」といいます。
カロリーがスローに吸収されるからスローカロリー。
糖尿病予防や、肥満の予防、無理なく続けられる正しい食習慣として
管理栄養士の立場から共感できたので、ご紹介しますね。
量ではなく質ってどういうこと?
ダイエットを意識したとき、まずはじめに気にするのはどんなことですか?
・食べすぎないようにしよう
・摂取カロリーを少なくしましょう
こういった考え方は、カロリーの量に注目しています。
私自身も、糖尿病の患者さんへの食事指導の現場では、まず「食べすぎていないか」を中心にチェックしてきました。
ただ、継続的に聞き取りをしていると、実は
・食事の摂取量は適正だった
・むしろ、これ以上カロリーの摂取量を減らすと、必要な栄養素がバランスよく取れなくなる恐れがある
という患者さんも多いことに気づきました。
「あんまり食べてないんだけどなぁ…」と漏らす患者さんの声を何度も聞き、
量を減らすだけの指導は、
食べ過ぎで体重オーバーになっている人には効果的だけれど、
食事量や体重が適正範囲内の人にはあまり効果が出にくいなと実感したんです。
むしろ、やみくもに「食べすぎないで!」ということで食べることに対する罪悪感を植え付けてしまうかもしれない。
そこで、カロリーの総量ではなく質にこだわった情報を伝えることにシフトするようになりました。
体にとって大事なことは、
・必要な栄養素がバランスよく取れること
・血糖値の変動が緩やかなこと
この状態をキープできるように、
・何を食べるか
・どうやって食べるか
に注目して、
必要な栄養素がゆっくりバランスよく吸収される質の良い食習慣を身につけてもらえるよう意識していました。
スローカロリーの6つのポイント
一般社団法人スローカロリー研究会によると、スローカロリーを実践するための6つのポイントがあります。
どんなことに気を付ければいいのでしょうか。
① 規則正しい食生活
② サラダを先に食べる
③ よく噛んで食べる
④ 食物繊維の多い献立
⑤ 糖質の量や質を吟味する
⑥ 小腸からの消化吸収がゆっくり
どれも目新しいことではないですが、こうした食習慣を地道に続けることで過激なダイエットをしなくても、健康を維持できるようになるのが理想ですね。
今回は6つのポイントを簡単に紹介しましたが、次回以降でそれぞれの項目について、もう少ししっかり解説していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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