見出し画像

酒好き夫✖️下戸の妻

タイトルのとおり、夫は九州男児の血を引く【酒好き】で、私は体質的にほとんど飲めない【下戸】です。

私がどのくらい下戸かをうまく言い表すのは難しいんだけど、父・母・姉とも家系全員飲めないので、血筋的・遺伝的にアルコール分解酵素が欠落しているものと思われる。
ビールを美味しいと思ったことはないし、同じ麦からできた飲み物ならば、麦茶でいいじゃないかと思っている。

私が飲める許容量は、翌日に支障のないようにとのことであれば、Alc.3%の「ほろよい」1缶程度。度数12%のワインであれば、1:4の炭酸水割りでコップ2杯までという計算です。
それ以上飲むと、顔が赤色→斑点→青白→土色に変化していって、心臓がバクバクして・頭がグルグルして、ゲロ吐いて寝込みます。

対して夫は、どれだけ飲んでも顔色ひとつ変わりません。たぶんMAX調子に乗れば、5literぐらい飲める。(肝臓どないなってんの?)

そんな下戸体質の私ですが、メリットもあればデメリットもあります。
この記事は個人的体験に基づくものなので、誰の為にもなんの参考にもなりません。あしからず。




①下戸のデメリット

まず、お酒が飲めない第一のデメリットは。
【親睦会という名の飲み会で、誰とも親睦が深まらない】ということ。

私が社会人なりたてで20代の頃は、時代的にまだ「パワハラ」という言葉も概念もなかった。
特に、上下関係を重んじる体育会系かつガッツリ縦社会な職場で、異質な根性論も崇拝する世界に身を置いていた私は、上司から「飲まされる」ことに対する拒否権を行使することは難しかったんです。

乾杯の1杯目は必ずビール、というのが
絶対的法律のごとく決まっている風潮だった。

上司のグラスが空いたら注ぎに行くのが当たり前、上司に注がれたお酒は飲み干すのが礼儀、みたいな。
俺の注いだ酒が飲めねえってのかコノヤロー、ってマジで言われていた時代。
瓶ビールと自分のグラスを持って、各パワハラオジにご挨拶に回らねばならなかった。「お疲れ様です」→「おー、まぁ飲めや。」と盃を交わしてから会話が始まる。

お酒も「鍛えれば強くなる」と言われていた。んなワケあるかっ!
今の時代じゃ考えられない馬鹿な根性論がまかり通っていて、若い女子がオッサンのお酌をキッパリ断れる空気感などなかったんですよね〜。

だから、私はいつも早々に酔いつぶされ、出された料理もロクに食べきれないままトイレに篭ってゲロを吐き続け、結局【親睦が深まったのは便器だけ】という有り様だった。
今考えると、なんてもったいない!

飲める飲めないに関係なく、決して安くはない全員一律の親睦会費を給与から勝手に天引きされ、ただ体調を悪くしに行くだけ。ああ、理不尽。

ならば飲み会自体、行かなきゃいいんじゃないのと言われそうですが、当時は正当な理由なく参加を断れば、
「アイツは白ける奴や」
「そんなんじゃ出世できん」
などと言われてたんです。今なら完全にパワハラ。

時代ですよね〜。私にとって、コロナで飲み会が
消えたことは、メリットでしかなかった。

ま、アルコールは全然飲めなかったけど、同期の中で一番早く出世して管理職になったのは私だった。
結局、出世と酒の席の付き合いには、なんの関係もなかったなぁー。

今では、職場の飲み会など行きません。てか、ありません。
上下関係のあるメンバーとの飲み会なんて、もうまっぴらごめん。こんな歳になってまで無理も我慢もしたくない。
友だちとか同級生の集まりの飲み会ならば行くけども。ウーロン茶でも充分楽しいし。



②下戸妻のメリット

お次は、メリット編。
それはまず第一に【経済的】であること。嗜好品にお金がかからない。これは大きい。

あと、夫的メリットの話だけど【車で出掛けてもお酒が飲める】こと。
車の運転は、行き=夫・帰り=私 が暗黙の了解。
2人で一緒にお出かけする時は、家から出るとまず夫が運転席に座る。私は助手席でナビ設定する。

私も、初めて行く場所や慣れない道・知らない街を運転するより、一度通った道で家まで運転するほうが気が楽なので、特に文句もナシ。
夫は出先で食事とともに現地のお酒を飲んだり、温泉上がりに助手席で缶ビールを飲んだり。いいご身分ですこと。
ま、私は別に飲みたいワケでも・我慢してるワケでもないから、いいのです。お風呂上がりは、瓶のコーヒー牛乳が最高なタイプなので。

ふたりとも公共交通機関は苦手なので、
電車等は使わない。お出掛けは、ほぼ車。

夫婦になる前の男女交際の段階だったとしたら、飲める相手の方がよかったかもしれんけど、と夫は言う。
お酒の力を借りないと口説きにくい、とか、シラフじゃ話が最後まで続かない、とか。お洒落なバーでデートとかもできないし、一緒にお酒を楽しむこともできない。

だけど結婚してしまえば、安上がりで簡単に酔える妻は経済的だし、車で出掛けてもどっちが運転するか揉めなくて済む。運転代行など頼まなくていい。
自分は出先で気兼ねなくお酒が飲めて、結果イイことだらけだったそうな。

組み合わせとしては、結構BESTな部類に属していると自分たちでは思っている。



③酒好きの種類と嗜み方

世の中、夫婦間やパートナー間でお酒の強さや嗜み方が異なることって、多いと思います。

例えば、家飲みが好きか・店など外へ飲みに行くのが好きか。
ワイワイ大勢で飲み会をする場が好きな人、行きつけの店で独り飲みするのが好きな人。家に人を招くのが好きな人もいるし、週末の仕事帰りに同僚とどこかで1杯飲むのが好きな人。朝までハシゴする人。
コンビニで缶チューハイを買って、河原や公園で飲む人。

嗜み方も、人それぞれ。

夫は、もっぱら家飲み派
外で複数人で飲むのはあまり好きではなく、仕事の付き合いで飲んで帰ってくることもまずない。気を遣う相手と飲むのは嫌らしく、家でまったり晩酌するのが好き。

そして、酔ってもただ陽気になるだけ

酔うと愚痴っぽくなったり・こっちに絡んできたり・暴力的になる人ならば、あまり飲まないように止めると思うが、夫は酔っても温和でゴキゲンになるだけだから、ヨシとしている。可愛いもんだ。
幸せそうに・美味しそうに飲んでニコニコしている顔を見るのも好きだし。健康のために、休肝日はちゃんと作りや~って言うぐらい。

こういうタイプの酒好きならば、家族にも無害だし、別にいいんじゃないかと私は思っています。
酒に強いから量を飲むので、お金はかかるが。
まあでも、煙草はやめたしお酒ぐらいは許してあげよう。外飲みより、家の飲みのほうが安く済んでるし。

お酒には色んな嗜み方や組み合わせがあるけれど。
大人の嗜好品なので、周りの人に迷惑をかけず、節度を保って楽しんでいけたらいいのではと思います。
長くなってしまいましたが。おしまい。

いいなと思ったら応援しよう!