働くことと叶えること
以前夢組と叶え組の話を読んで、私は叶え組だと感じた。
自分がどうしたいはあまり見えてこず、その先成し遂げたいことなども明確にならなかった。
でも最近、少しだけ見え方が変わってきた。
私は事務職として働いていて、専門的なスキルを持っていない。
事務は多分、向き不向きはあっても誰でもできる仕事といってしまえばそうな部分が大きい。
一方で、エンジニアやデザイナー、マーケットプランナーなどは名前のついた専門的要素の強い仕事だ。
私は、"事務職"である自分が何も持っていないように感じて怖くなることが多々あった。
でも考えていくうちにそれは、それらの専門要素の強い仕事の呼び名と並列関係で並べることが場合によってはできる仕事でもあるように思えた。
これはエンジニアはコードを書くことが好きでエンジニアをやっているのかと考えたとき、そうではないのではないかと思ったからだった。
実際にエンジニアの仕事がコードを書くことなのかは正直不明だけど、エンジニアがやりたいと思っていることはその先にあるサービスなどをつくって届けることなのではないかと考えた。
目の前の作業それ自体ではなく、その先にある何かをつくること。
そう考えていくと、事務職としても専門性を高められるように思えた。
先日ある企業の面接で専門性を高めたいといった時、何の専門性を高めたいのかと聞かれた。
業界や職種特有の要素のことばかり考えていた私は、その帰り道に事務としての専門性とはなんだろうと考えを巡らし続けた。
細かな対応を丁寧にするとか、なんでも屋さんになれるような幅広い経験や勉強をしておくとか、ちょっとした気遣いができるとか、求められるものはそんなことかもしれないと思い当たった。
変わりのいくらでもいるロボットに取って代わられる事務じゃなくなるために必要な要素は、きっとこうだ。
何かを形にするためには、それぞれ専門性を持った人が各々のスキルや経験を活かして役割をまわし、その結果として物事を創り上げていく。
その役割は、事務にもある。
機会として少ないかもしれないけれど、選ばれるような事務になるためにはどうしたらいいか、そこを考えて進めていけば必要とされる人になれると思った。
仕事そのものには、やっぱりここでいう"事務"という専門性ではなく、もっと実務レベルのものを求める自分は多分、変わらない。
でもその先のことまで目を向けたとき、強い自分になるために、ここまで目指せる人でいたい。
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