ご機嫌いかが、ワタシ。
左手にたっぷりあんこの入った鯛焼きを、
いつでも取れる右手側に紅茶の入ったタンブラーを、
そして太ももの上にスマホを置いて、これを書いている。
結論、ご機嫌である。
ドイツ語、ドイツ語、ドイツ語、どいつご…
と、紙の上でペンを走らせていたけれど、勉強と勉強のインターバルが長い為、恐ろしく捗らない。
やーめた、散歩しようとした途端、雨である。
いつもならやんなっちゃうなぁー、とベッドの上に転がるところであるが今日は違った。
そうだ!合羽着て出かけよう!
そう思えたのは、ひとえに先の企画参加がキッカケである。
あこはるかさんと拝啓あんこぼーろさんの「あんこはるかの寄せ書きRADIO」に寄せて書いたこの記事。
たくさんの方が読みにきてくださった。
本当にありがたい。
出かけなくても支障のない休日に、レインコートという程も丈のない合羽を羽織り、向かった先は近くの本屋。
最近は本屋に併設された文具コーナーが本よりも充実しているのでは?と思うお店も多い気がするが、そこもまた同様だった。
ドイツ語とともにひとり過ごす夜には、好きな文具が側にあることが大事な気がした。
文具コーナーをひとしきり吟味した後、書籍には目もくれずレジへ持っていくと、おじさまが懐かしい可愛らしい柄の紙袋にそれらを包んで渡してくれた。
まるで故郷の田舎町の事務用品店でノートを買った時みたいにカサコソと音をたてる様は、とても懐かしい匂いがした。
そこから勢いづいた私は、再び合羽を羽織り、雨の中へと踏み出す。
ほとんどが休みの鯛焼き屋で鯛焼きを買い、
ちょっと離れた花屋さんで「自分用の花が欲しいんです。」と店長さんにアレンジを頼んだ。
いつの間にか、好きでも嫌いでもなかった6月と雨とが好き寄りになっていることに気付く。
鯛焼きをペロッと平らげた視界の先には、「ナチュラルな感じね」と揃えてもらったスカビオサ。
今日はとても素敵な夜になる予感。