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42歳FTMトランスジェンダーの2022年

僕は女から男に戸籍を変えて生きているLGBT。FTMトランスジェンダー鈴木優希
1980年生まれ。名古屋出身。

仕事は地元名古屋の錦三丁目という繁華街でLGBTQを主に雇用したBarを二店舗経営している。

2022年はどんな年だった?

2021年は、流行りの病に翻弄された。
2022年も、1月2月はまだ振り回された。
それからは一時の勢いは収まったものの、後遺症も大きな問題となり、今もなお第8波だと報道されている最中である。

が去年と違ったのは、「経験」したことで強くなったこと。

夜の街に人が居ない。ゴーストタウン化してしまった仕事場に、先が見えなくて、ただただ不安でたまらなかった。
もがきながら、助けてもらいながら、心折れながらもその状況を越えた。

「その前の通常には戻らない。」その覚悟も出来たからこそ「今」に感謝が出来ている。

2021年のどん底は、2022年の僕に「そこを何とか越えた」という自信をくれた。

それでも悩みの日々だった。ひとつ問題を越えるとまたひとつやってくる。
人を雇う以上ついて回るスタッフ問題では
経営者としての責任と立場を改めて学んだ。

自己責任ともうひとつ大切なこと。

くよくよしていた僕にお客様がかけてくれた言葉がある。

「開き直れ」

なるようにしかならない。
どんな状況でもその時自分の出来ることを全力でやり、あとは開き直りが肝心だということ。

店をOpenして16年が経っても、
僕自身が42歳になっても、
一向に思い通りにならない毎日に挫けそうになりながら、また学びの一年だった。

変わりゆく悩み

42歳になった今の悩みは
「仕事」「健康」「家族」「これからの自分らしい生き方とは何か」
人生の第二章。人生の日の出から日の入りへの転換期。

性別違和でも恋愛でもない悩み。

こんな時期が来るなんて思っても見なかった。

大人になるってこういう事なのか...次々に起こる「様々な現実」についていくことで精一杯の毎日。

42年生きてきてもまだまだわからないこと。勉強することが沢山あるなぁと痛感する。

人生が100年あっても足りないかもしれない。生きるとは修行だ。

そして出逢いよりも別れが多くなってくる切なさも知った一年だった。
一緒に青春を生きた友、お世話になった先輩たち。

これまで当たり前にいた人がいなくなる「現実」

見慣れた顔が遺影となり、棺の中のかけ離れた姿。
その現実に僕は泣くことしか出来なかった。

後悔なくは無理。後悔を少なくする努力。

僕はそれを目標としたい。
今を生きていること。大切な人も生きていてくれていること。それは「奇跡」

当たり前ではないことを知ったからこそ、毎日を大切に丁寧に生きる。

会いたい人には会う。伝えたい気持ちは伝える。生きたい場所には行く。

今年はどんなことがあるだろう。

そんな事を考えると...
子供の頃は希望に溢れて「ワクワク」したものだ。
42歳の今は「ヒヤヒヤ」「ドキドキ」
怖さもある。

これが生きるという事なのか。ならば僕は強くなりたい。

2023年 僕は強くなりたい。


2022.7.19(火)LGBT社会人交流会「BRUSH UP」第10回無事終了。沢山のご参加ありがとうございました!

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鈴木優希のセミナー活動関連のお知らせ、性同一性障害のお子様を持つ親御さんへのメッセージなどLGBTについてのコンテンツを掲載しているオフィシャルサイトもご覧いただけたら嬉しいです。そしてコメントもお気軽にお待ちしています。



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