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今日の参拝144 〜自分が祀られた神社〜
いきなり意味不明の表題ですね。(笑)その意味をnoteしよう。
人にはみんな複数の「過去生」がある。僕も例外ではない。
で、僕の場合、その過去生の一人にとある武人がいる。
その名を、
保科正之
この方をご存知だろうか?
とある人が教えてくれた。正之公は僕の過去生の一つであると。
当然だが、僕には分からない。
正直、正之公のことも知らなかった。(笑)
少し調べてみると、彼は、とある神社に御祭神として祀られているという。
それが、
土津神社(はにつじんじゃ)
こんな状況は滅多にない。一度お参りせねば。
そう考えていた。
ただ、どういうスタンスで参拝すべきか、それがなかなか難しい。
そして、その時が訪れる。
場所は猪苗代。
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前日に降ったという雪が残る駅に、僕は降り立つ。
タクシーを拾って土津神社に。
白い鳥居が美しい。
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あいにく宮司さんは不在。ということは昇殿はできない。
歓迎されていない?
とも思ったが、せっかくここまで来たのであるから、ちゃんとお参りさせていただこうと思い直す。
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正之公は、奥の院に祀られている。だが雪が行手を阻む。
どうする?少し悩んだが、
ええい、ままよ!!
僕は雪の山道に踏み出した。
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足元を確認しながら、雪道を登る。長靴じゃないからヤバい。でも、そんなこと言っていられない。
息を切らしながら僕は、「自分は何をしに来たのか?」と考えていた。
前世である(かも知れない)正之公にご挨拶することと、彼の未来生である僕が、今何をしているのかをご報告することだ。
ただ彼は歴史の名君だ。それに今の僕が釣り合うのだろうか・・
そんなことを思う。
だから、何というか、この雪も坂道も、きっと禊ぎのプロセスなのだろう。
そしてようやく辿り着いた。
ここか・・
感無量とはこういうことを言うのだろう。
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抜けるような青空、静まり返った境内。素晴らしい空間だった。
僕はしばしそこに佇む。
手を合わせ、改めてご挨拶とご報告を申し述べる。
だが、ただそこにいるだけでいい気がしていた。
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長かったような短かったような・・・
だが、残念だが、そろそろ時間だ。電車の時間が迫っている。
僕は奥の院を後にした。
正之公の声が聞こえたわけではない。
何かが起こったわけでもない。
だが、ここに来ることができてよかったと思う。
神社からは遠く猪苗代湖が伺える。
ここに自分を祀ってほしいと願われた彼の気持ちが、何となく分かる気がした。