インド映画と自己主張

自分のグルジ(先生)のもとで、ヨガの勉強をするため、毎年、半年インドにいるのだけど、土日は授業も休みで、映画でリフレッシュ。
インドの映画って、みんなギャーギャー騒ぎながら、紙吹雪まってるんでしょ、踊りまくりなんでしょ。って思われがちですが、そーでもない。
毎週土日は、ほぼ映画館にいるけど、そんな状況に出くわしたことはない。
学生に人気の俳優さんとか出演してる時は、口笛ならしたり、歓声あがったりするけど、学生は元気があっていいなぁという程度。

インド映画といっても、インドも広いし、場所ごとに、ヒンディ語、カンナダ語、テルグ語、タミール語、マラヤラン語とか、色々。各場所場所によって、映画の雰囲気も違ってくる。
日本とかにやってくるのは、たいがい、ヒンディ語の映画。都会が舞台だったりするから、今時の映画は、ダンスシーンも最後のエンディングの時に、踊るくらいで、あまりない。所謂、ザ・ボリウッド映画っていうのは、そんなに多くなかったりする。インド人自体も、踊りまくりの映画は、ちょっと飽きてる様子。内容も洒落た恋愛話や、サスペンスもんや、社会派なものを扱ったものも多い。俳優、女優さんもめちゃめちゃスタイルよくて、綺麗なので、どこの国の映画を見てるかよくわからなくなる。
ヒンディ語の映画は、お金もかかってるし、華やか。ローカルはお金がない分、そうきたかーっていう展開や、いい意味でローカル色がでてて面白いか、意味がわからーん、何のつもり?のどちらかに分かれる。当たれば大感動、はずれると苦痛。

やっぱり、映画大国なので、映画は、ほぼ毎週新しいのがやってくる。見たい映画は、速攻でいかないと、次の週にはやってなかったりする。特にローカルな地方の映画は、1回きりとか、結構ある。
字幕ない映画も多い。意味わからんままみるけど、なーんとなく意味は分かる。目力凄いし、リアクションとかが濃いから、なんか伝わる。伝わってる気がする。

インドの映画館の座席は、だいたい3種類に分かれてて、一番後ろの一番いい席が、マッサージシートで、ほぼフラット。寝ながら映画が見れる席、映画と時間帯によるけど、500円から800円くらい。
次のランクが、後ろ側の2-3列、座席自体は、普通だけど、後ろで観たい人の為の席。これも、映画と時間帯により、250円から400円。それ以外が通常席、150円-250円ほど。お手頃価格なので、気軽にみれます。冷房もガンガンかかってるから、暑ーいインドで快適リラックスタイム!

映画館のフードコーナーは、ポップコーンやコーラのセットとか、コーンとかチップスとかがメイン。インドっぽいのは、サモサセット(2個はいって、320円)ほど。通常サモサとか、1つで20円-30円とかなので、映画館価格だけど、ボリュームあって、結構美味しい。

インド映画の特徴は、まず、始まる前に、国家斉唱。
レディース&ジェントルマン、たってくださーい、国歌斉唱♪アナウンスが流れると、今時の学生さんとかも、全員きっちり起立!!そして、みんな国家斉唱する。ちゃんと斉唱してる人もいれば、してない人もいるけど、ちゃんとみんなたってる。座ってる人みたことない。

ちなみに、私もちゃんと斉唱。インド人におおって!目で見られたいがためだけに、国家丸暗記。ヨガ哲学の復習してないのに、国家暗唱に夢中。。毎週映画に行ってることもあり、国家斉唱起立するタイミング完璧。誰よりも早く起立し、胸に手をあて、国家斉唱。隣の席のインド人に、敬意のまなざしで見られるのが、たまらなく好き。一番、自己主張強い顔してるはず。

そして、最大の特徴は、長い。2時間越えはあたりまえ。長いやつは、3時間近くある。なので、インド映画は、途中でインターバルがある。きっちり真ん中で10分ほど休憩。その時間にポップコーンかったり、トイレいったり。ちゃんと真ん中で休憩入るよう作られてるので、気分はそがれないし、逆に、気分転換になる。ちなみに、このインドの習慣にあわせて、海外の映画も真ん中でぶった切られる。シーンを考えて、切ったりはしない、有無をいわせず、ちょうど真ん中。どんなにいいシーンでも、重要なセリフでも、ぶった切られる。でも、そんなことにインド人は文句言わない。文句をいうのは、よそもんだけ。私は、インド人ぶってるので、もちろん、そんなことは、当たり前という顔で、いそいそトイレにでかけます。

インド映画を見る時間は、私の中のインド人が主張を始める。
なんかわからんけど、やたらめったら感動して泣く。
恐らく、前世はインド人だったのだと思う。
占い師さんも、かつてインド人だったことあるよ!ってゆってたし。
映画を見る時間は、私の中のインド人を浄化、、、いや、具現化する時間。

みなさんも、インド旅行の際は、サモサ片手に、インド映画を楽しんで!
コロナが終われば、インドでレッツ映画漬け!



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