「エルドラドの緑の火 コロンビアエメラルドの旅」(7bookcover challenge 5日目)
「7boookcovers」(7ブックカバーチャレンジ)5日目にご紹介するのは
佐野忍さんの
「エルドラドの緑の火 コロンビアエメラルドの旅」
(リブロポート)です。
佐野さんは45年間で160回も
日本とコロンビアを往復しながら
両国間でエメラルドのビジネスをされていた方です。
そんな佐野さんとわたしはFacebookで
ご縁が繋がりました。
2016年、大阪で英語の翻訳・通訳をしていたわたしは
「将来的なことを考えると、専門分野を持つか、
もう一言語仕事で使えるレベルにしておいた方がいい」
と思っていた時にコロンビア在住の師匠と
ご縁ができ
スペイン語を学びを始めました。
2017年3月にはその研修で
コロンビアに行くことになり
そのことなどをFacebookに投稿しているうちに
コロンビア行きの直前に
佐野さんとご縁が繋がったのです。
その時にこの本をご紹介いただき、
すぐに発注しました。
タイミング的に、
「コロンビアに行く前には間に合わないかな」
・・・と思っていたのですが、
神様が取り計らってくださったのか、
出発するその日の朝、
家を出る直前に届いたのです
ですから、コロンビアに向かう機内で
ずっとこの本を読み、
長旅も全く飽きることがありませんでした。
だって、佐野さんの本は最初から
びっくりするようなエピソードの連続なのです。
コロンビアでビジネスをする前の佐野さんが
アメリカでバーテンダーをしていたある日、
店の常連だったコロンビア人のお客さんが
「故郷の友人が新聞記者をやめて、本を書いた。
アメリカのコロンビア大学から
賞をもらったから、
今日はそのお祝いなんだ」
と言って友人を連れてきたそうです。
佐野さんの描写によると
あまりパッとしない地味なその友人は
自分の著書だという本にサインをして
佐野さんにプレゼントしてくれたそうです。
その本のタイトル
「Cien años de soledad」(百年の孤独)
を見て、佐野さんは
「この男はそんなに孤独なのか」
と思われたそうですが、
‥‥もうお気付きの方も
いらっしゃるかもしれませんね。
その一件地味な男性は、ガルシア・マルケス。
佐野さんにサインしてくれた「百年の孤独」で
のちにノーベル文学賞を受賞する
コロンビアを代表する作家だったのです。
コロンビアに向かう機内で
そのエピソードを読んで、
のっけから、
本の世界に引き込まれていきました。
時には銃弾も飛び交う
当時のエメラルドビジネスの様子など、
手に汗を握るところもあり、
誇張ではなく、
映画になりそうなエピソードの宝庫なのです。
ちなみに
豊富な写真はほとんど佐野さんご自身が
撮影されたものだそうです。
実はわたしが帰国後に、
東京でその旅の報告会のイベントをした時に
佐野さんも参加してくださり、
コロンビアのお話も
たくさん聞かせてくださいました。
長きにわたるエメラルドビジネスでは
様々な経験をされたようですが、
穏やかなお顔で
「人生は人との出会いと選択」
と話してくださった
佐野さんの言葉が胸にしみました。
わたしが知らなかった時代のコロンビアのことを
本当に生き生きと伝えてくださった佐野さんと
この本に、本当に感謝しています。
ちなみに、その前日の3月31日には
この「7Bookcover challenge」の
3日目にご紹介した
井上裕之先生のセミナーに参加し
この4月1日の午前に主催イベントで
佐野さんにお会いし、
その日の午後には4日目にご紹介した
和田裕美さんの出版記念セミナーに
参加していたのです。
なんて濃密で贅沢な時間を過ごしていたことか。
今振り返っても、夢のようです。
なお、わたしはその後もスペイン語を学び始め、
スペイン語でのお仕事も少しずつできるようになっています。
それだけではなく、スペイン語を通して
師匠が暮らすコロンビアという国の歴史や文化にも触れ
自分の世界が広がったことを実感しています。
ただ、コロンビアに興味を持って調べようとした時に
あまりにも最近の本がないことに
愕然としました。
そのため、
「わたしのようにコロンビアに興味を持った方に
わたしの知っていることをお伝えしたい」
と思って書いたのが、この本です。
https://amzn.to/2T5xJL1
佐野さんのお話も、ご本人の許可をいただいて
書かせていただいています。
コロンビアや中南米、
スペイン語に興味のある方、
「おうち時間」に楽しんでいただけると
幸いです。
*****
「7boookcovers
(7ブックカバーチャレンジ)」の目的は、
自宅で過ごす時間を豊かにということと、
お友達の輪を広げていくことです。
7日間、7冊の本を投稿し、
可能であれば、その都度お友達を紹介します。
そのお友達にも、バトンを渡し同じことをしていただきます。
紹介されたお友達はお断りしてもOK.
また、「自分のお気に入りの本のカバーを撮り、投稿」という基本ルールを守れば、本の内容や感想は必ず書かなくてはいけないという決まりはないようで、自由に書いてよいとのことです。
*****