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秋の北海道旅行・4日目

1-3日目の記事はこちら。

4日目は今回の旅の最終日。
この日はフリープランで、ホテルをチェックアウトしてから夕方に新千歳空港で帰りの航空券を受け取るまでは好きなように動ける。
こういう日が1日あるのも嬉しい。

今回ありがたかったのは、チェックアウト後もホテルで荷物を預かってもらえたこと。夫もわたしも手荷物として機内に持ち込めるサイズのスーツケースを持参していたので、駅の近くのホテルにそれを預けて小樽観光ができるのは大助かりだったのだ。

この最終日をどう過ごすか事前に考えた時、小樽中心部にある似鳥の「小樽芸術村」をみる案とおたる水族館に行く案があった。

おたる水族館は小樽駅からバスで25分くらいで、トドやセイウチのショータイムもあることを考えると、朝いちで行ったら午前中いっぱいはかかりそう。
小樽芸術村はいくつかの建物に分かれていて、全部見たらやはり3時間くらいあっという間にたってしまう。

相談した結果、
「おたる水族館に行って中心部に戻り、余裕があれば美術館を1箇所見る。残りの時間で散策したりお土産をみる」
ということに。

おたる水族館行きのバスに乗ろうと小樽駅に行くと、すでに結構な人数が並んでいた。
全員が水族館に行くのかと思ったら、水族館の手前にある「小樽貴賓館(旧青山別邸)」で下車する人も多かった。

水族館でまずはイルカとオタリアのショーを見ようかとイルカスタジアムに行ってみると、バンドウイルカのメリーが8月に出産したばかりなので、ショーはお休みとのこと。
ただし、時間限定でメリーと赤ちゃんイルカに会うことができるとわかり、行列に並んだ。

赤ちゃんは生後1ヶ月以上経っていたせいか、予想していたより大きく、すいすいと泳ぐメリーに遅れじと一生懸命後をついて泳いで行く。

次のショーまで時間があったので、一般展示の方を見て歩いた。

東京で見た水族館に比べると展示は派手ではないのだが、イトウやピラルクもいて、なかなか楽しい。

「生きものから学ぶ科学技術〜バイオメディクスの世界に触れる〜」では海綿から着想したスポンジや、蜂の巣からアイディアを得たハニカム構造などが紹介されていて、一般人が見ても面白かった。

海に面した海獣公園ではショーが続いた。

セイウチショーでは子供セイウチがお気に入りのボールで上手に遊んでいた。

あの大きなセイウチが言葉を聞き分けていたり、「拍手」「恥ずかしい」なども覚えていることに、周りにいた小学生達と「おおー」と言いつつ拍手。

アザラシショーでは体重70キロ位以上あるというアザラシたちがかなりの高さまでジャンプしたり、ズリズリと滑り台に登って滑り降りる姿に引き込まれた。

トドショーではあんなに体の重そうなトドたちが台の上でポーズをとったり、高いとびこみ台を意外とさっさかさっさか登ってダイブ!


大きな鮭を頭からひと飲みしてしまう「鮭は飲み物」というコーナーもあった。

最後は「ペンギンの海まで遠足」。
これはペンギンたちの「自由参加」で、日によっては2−3羽しか参加しない日もあるそうだけれど、この日は20羽くらいが参加。


ペンギンプールから海に面した大きなプールまで散歩し、そこでひとしきり泳いでからまた元のプールに戻る、という小さな遠足だ。

歩いているときに段差があるとジャンプしたり、海のプールでいつまでも泳いでいるペンギンや、早目に帰る準備をしているペンギンなど、見ていて面白かった。

2時間半余りの滞在だったけれど、夫もわたしも
「楽しかったね〜」
「満足した!」
とかなり充実感があった。

中心部に戻りながら
「お昼どうする?」
と相談していたのだが、バスが小樽駅に戻る手前でスープカレー店があることに気がつき、そこに行ってみることに。

「ダルオ」というその店で、夫は「豚の角煮と野菜カレー」、わたしは「たっぷり12品目の野菜カレー」をいただいた。


わたしのカレーはマイタケやキクラゲまで入って野菜が盛りだくさんもちろんなのだけれど、それ以外のカレーにもかぼちゃやジャガイモなど8種類の野菜が入っているので、どのメニューでも野菜をしっかり楽しめそう。
夫のカレーの角煮はとても大きくて、食べ応えがありそうだった。

「美味しいお店でよかったね」
「北海道らしいものが食べられてよかった」
と夫婦ともに満足。

そのあと、急ぎ足で見れば美術館も1箇所くらいは見られたと思うのだが、ここは無理に焦らずにゆっくり散策することにして、小樽運河沿いを歩いたり、お土産物を見たり。

夫は「かま栄」から実家にかまぼこの詰め合わせを送った。
(「いいなあ、わたしもこんな贈り物、いただいてみたい」
と思ってしまった。)

ここには揚げたてのかまぼこを食べられるところがあるのだけれど、すごい長蛇の列。
並ぶ予定のなかったわたしまでひるんだ。

その後、北一硝子によって、母に花をお供えするためのエメラルドグリーンの花器を買った。

帰宅翌日、花を買って供えた

ここから駅に向かって引き返し、ホテルに立ち寄って荷物をピックアップ。

この旅で一緒に行動してわかったのだが、夫は(いい意味で)かなり時間を気にする。わたしもある程度は気にするけれど、「ここはもう少しのんびりしていても大丈夫かな」とわたしが思うときにも、夫は早め早めの行動をするのだ。

(北海道についてはわたしの方が土地勘があるので、時間を読めるということもあるのだと思う)

そして、いつも順番はきちんと守るし、モノの使い方もきれいで丁寧だ。

もともときちんとした人ではあるが、旅行中常に一緒に過ごして、改めて夫の美点を見直した。

空港に早めに戻って航空券を受け取り、お互いの職場へのお土産も買って、せっかくだから夕食も食べて行くことに。

正直、わたしは軽いものでもいいかなと思ったのだけれど、夫が
「一緒に楽しめるものにしようよ」
と行ってくれたので、3Fの花畑牧場のお店でチーズピザとラクレットを注文。
これがまた、美味しかった。
さすが花畑牧場のチーズ。
「そんなに食べられるかな」
と思ったけれど、ピザもラクレットも半分にして、きれいに完食。
写真を撮るのも忘れたくらいだ。

今回の旅では最初から最後まで北海道の美味しいものを食べ続けた気がする。

少し遅い便で帰ったので、自宅についたのは10時半過ぎ。
疲れてはいたけれど、夫と2人で旅行を楽しみ、自宅に帰れるのが嬉しかった。

夫に北海道旅行の感想を聞いてみると
「楽しかったよ。
今回みたいに広範囲を巡る旅もいいけど、小樽と札幌だけ、とかいうのもいいかもね。
小樽はまたゆっくり行きたいな。
いつか道東の方も行ってみたいね。」

うん、そうだね。
次はいつになるかわからないけれど、またこうして夫婦で旅行に行ける日が、今から楽しみだ。

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櫻木 由紀 Yuki Sakuragi
カフェで書き物をすることが多いので、いただいたサポートはありがたく美味しいお茶代や資料の書籍代に使わせていただきます。応援していただけると大変嬉しいです。

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