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第122回 「叱られないZ世代」に朗報! 叱られることを受け入れてしまえば、自分だけスイスイ成長できる時代!?

「叱ってもらえないZ世代」はかわいそう? 「西野亮廣が20代だったらこうする」に納得感しかない!

今日は【『叱ってもらえないZ世代』が羨ましい】というテーマでお話ししたいと思います。


ブロードウェイ村で生きるには「現地にいる」ことが重要


ニューヨークでのお仕事が全て終わりまして、たくさんの可能性と、たくさんの課題を抱えて、無事に日本に戻ってまいりました。

色々と話が進んだので、うまくスケジュールが調整つけば、再来週にまたニューヨークに飛ぶかもしれません。
今度は2〜3日だけ。

まぁ、それぐらいブロードウェイ村で生きるには、「現地にいる」ということが重要で、「遠隔」で進めることが不可能だということです。

このへんの話は、また追々していきたいと思います。
最近のオンラインサロンは、このあたりのエグイ話をガンガンしているので、チェックしてみてください。


「Z世代が不幸すぎる」という話が話題になっていましたが...


そんなこんなで今日は「今の時代は、突き抜けるのが結構簡単じゃね?」というような話をしたいと思います。

先日、イチローさんが「大人になっても叱ってもらえないZ世代が不幸すぎる」というような話をされていて、話題になっていました。

ザックリと概要をお伝えすると、「叱られる」は、「自分で頑張ることができない人」の最後の救済手段だったのに、それが「パワハラ」だの何だのでできなくなってしまって、自己責任の世界になった結果、「『自分に対して常に課題を与えて、1人で前に進める子』と『そうでない子』の二極化が進んだ」と。

これ面白いですよね。

太古の昔からあった「最近の若い奴は…」という話じゃなくて、「最近の若い奴を作り出しているシステム」に疑問の矢印が向いている。
これは、もう多くの大人が感じていることだと思います。

二極化は確実に進んでいて、落ちこぼれる子はトコトン落ちこぼれて、それでいて「叱るのはNG」「労働時間も無理できない」という感じなので、もう逆転の芽が摘まれている感じです。

ウチもかなり積極的に若手を採用していますが、「叱られずに育った子」は確かにいて、叱られる免疫がないので、叱られたらすぐに凹んだり、すぐにヘソを曲げたりします。

ただ、ウチの場合は普通の会社とは違って、僕の前で一度でもそんなガキみたいな真似をしたら、クリエイティブチームから外すことを事前に伝えています。
「外す」というか、「次から声がかからない」という感じです。

エンタメはプロジェクトごとに集合と解散が繰り返されるので、そういう子は次のプロジェクトに声がかからないんです。

逆転できない人生は可哀想なので、ウチは(というか僕は)「お前の子守りをする為に会社があるわけじゃないんだから、価値を生みなさい」と結構ハッキリ言うようにしています。

僕が今、20歳だったら、「こんなに簡単な時代は無いなぁ」と思います


でも、まぁ、普通の会社でそんなことを言うと「パワハラ認定」されて訴えられたりするので、なかなか言えないですよね。

社会で生き残っていく上で本当に必要なことを教えてもらえずに、勘違いしたまま使えないオジサン&オバサンになるのは、ちょっと可哀想ですが、ただ一方で、仮に僕が今、20歳だったら、「こんなに簡単な時代は無いなぁ」と思います。

「自分に才能が無い」という前提で考えた時に、上に上がる方法は1つで、「優秀で叱ってくれる上司」を選べばいいだけでしょ?
同世代は「叱られたら凹む」というザコしかいないわけだから、叱られることを受け入れてしまえば、自分だけスイスイ成長できるじゃないですか?

何年か前は若手は全員叱られていたし、全員、当たり前のように残業があったわけで、なので「物量で出し抜く」ということが無理だったけど、今はそうじゃない。

見渡す限り「量をこなせない奴」ばかりになったから、「量をこなす」の価値が極端に上がっている。
スッゲー雑な言い方をすると、量をこなすだけで勝てる。

こんな簡単な時代、あります?

SNSのタイムラインを見てくださいよ。
それこそイチローさんのニュース記事にもありましたが、「イヤなことからは逃げたらいい」「つらいことは拒否すればいい」「面倒くさい他人は切ればいい」という寝言みたいな言説に、大量の「いいね」がついてるんですよ。

そんなものに「いいね」を押すヤツが増えれば増えるほど、「叱られることを受け入れるヤツ」「量をこなすヤツ」に取り分が集中するわけで、今、この記事を読んでいる20代は「シメシメ」と思った方がいい。

で、オジサンはオジサンでそこまで悲観的になる必要はないと思っていて、先日、僕の友人が会社を1つ立ち上げたのですが、これが面白くて「20代は採用しない」という設計なんです。
「叱られ慣れていない子に叱るコストが無駄」という。

一番若い子で30歳とからしいのですが、そこから30年平気で働けるので、「だったら、叱られ慣れている30歳を雇って、叱られ慣れていない20代に任せるような仕事は外注すればいいじゃん」と言ってました。
それもアリだと思います。

くれぐれも言っておきますが、会社は育児施設じゃないので。

いずれにせよ、『叱ってもらえないZ世代』問題って、そのことを踏まえて、動き方を見直したら、それほど大きな問題じゃないどころか、「場合によっては、自分にとってすごく都合が良い状況になりうるんだろうな」という話です。

西野亮廣

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