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第132回 「モテる人」は「モテる振る舞いをしている人」。「器が大きい人」になりたければ、「器がデカイ人って、大体こういう立ち振る舞いをするよね」をやればイイ!

立川志の輔師匠からの電話で背筋が伸びた! 西野亮廣が語る「人間の器」と「会社やプロジェクトのサイズ」の関連性

大きなチームのリーダーは、そもそも人間的に大きい


気がつけば、業界の垣根と更には国境を越えて、いろんなお仕事をさせていただくようになっておりまして、もちろん全てのお仕事が順風満帆に進んでいるわけではないのですが、とはいえ、猛スピードで知見・経験値はたまっているので、それを良いことに、『ニシノコンサル』なる企業&個人のコンサルをやらせてもらっています。
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正確な数字は分かりませんが、これまででザッと三百を超える経営者さんの御相談にのったり、壁打ち相手になってきたのですが、だいたい7〜8人に一人ぐらいの割合で、少しだけ勘違いされている(というか重要度を誤っている)方がいらっしゃいます。

それは何かというと、「完璧なビジネスモデルを構築すれば成功する」という勘違いです。

一応、自分でハンドルを握って、いろんなお仕事をさせていただいている人間から言わせていただくと、ビジネスって、そんな算数みたいに都合よく事が進まないんです。

タイミングもあるし、人との出会いもあるし、世間の皆様のストレスがたまっているタイミングで、たまたま槍玉にあげられることもあるし、本当に「変数」だらけなんです。

自分で起業してみると思い知りますが、基本的には、ほとんど上手くいかないです(笑)。
あのAmazonですら「1勝9敗」と言っているぐらい。

さらには、同じビジネスモデルでも、成功する人と、しない人がいる。なので「隙のないビジネスモデルを構築したらOK」という話じゃないんですね。

そして、これは本当によく言われていることで、僕自身、経験を重ねる度、仕事のステージが上がる度に痛感させられる(目の当たりにする)のですが、会社(プロジェクト)が人以上に大きくなることは絶対に無いです。

一時的に(マグレ当たりで)人以上に大きくなっても、時間が経てば淘汰されて、必ず、その人のサイズに戻ります。大きなチームのリーダーは、そもそも人間的に大きいんです。

器が先にあって、その器に合わせたサイズの人が収まるイメージです。

これは何が言いたいかというと、ビジネスモデルをプレゼンされる人は、当然、そのビジネスを大きくしようとされていると思うんですけども、その時、自分も人として大きくならなきゃいけない。

たとえば、「俺、人見知りですから」と言っちゃったら、リーダーとしては、そこでもう終わりなんです。

人見知りかもしれないけれど、テメエの目の前にいる人も人見知りかもしれないじゃないですか?

その時に、『自己保身で先にシャッターを閉じてしまうリーダー』と『自分の人見知りを圧し殺して、目の前にいる人のことを事前に調べておいて、質問を2つ3つ用意して、「あなたに興味があります」というスタンスをとってくれるリーダー』とだったら、どっちのリーダーについていきたくなるよ?という話で、答えは言うまでもありません。

そして、くれぐれも間違っちゃいけないのは、「人間の器」というのは、先天的なものではなくて、「作るものである」ということ。

多くの人が、ここを勘違いしています。
「モテる人」って、「モテる振る舞いをしている人」なんです。

器が大きな人の行動を真似てみよう


もう少し分かりやすくいうと、「モテる人って、大体こういう立ち振る舞いをするよね」を丁寧に再現する人です。

“モノマネ”に近いです。

これと全く同じで、器が大きい人になりたければ、「器がデカイ人って、大体こういう立ち振る舞いをするよね」をやればイイ。

これは今から、誰でもできること、です。
となると、大切になってくるのは「器が大きい人の立ち振る舞い」を知っておくことです。

そして、「あぁ、この人は、こういう局面で、こう立ち振る舞うんだ。俺も真似よう」という展開に持っていく。

先日、立川志の輔師匠から突然電話があったんです。

志の輔師匠は僕にとっては神様みたいな人で、電話越しの僕は直立不動で、ひたすら緊張していたのですが、何の電話かというと…志の輔師匠が年明けから一ヶ月間、『志の輔らくご』という単独公演をおこなっておられて、僕も観に行かせていただいたのですが、「その公演が無事に終わりました。観に来てくれてありがとう」という電話です。

ちょっと待ってよ。
一ヶ月間公演ですよ?
関係者、どれだけ観に来たのよ?という話じゃないですか。

こんな僕みたいな末端のザコキャラにまで御礼の電話をしているってことは、一体どれだけの方に御礼の電話を入れているよ。

これ、1日仕事でしょ。

でも、こんなことされるとさぁ、「ついていこう!」となっちゃうし、「師匠が何か困ったことがあったら、身体を張って、なんとかする!」と思っちゃうじゃん!!

それが、会社の強さであり、チームの強さであり、プロジェクトの強さなんです。

ビジネスモデルを構築したところで、その仕組みを動かしてくれるのは『人』なので、リーダーになる人は、ビジネスモデルの構築と同時に、自分の器を大きくする努力もされることをオススメします。

器が大きな人の行動を真似てみてください。

西野亮廣

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