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四谷大塚主催:全国統一小学生テストの活用方法

みなさんこんにちは!ユウキです。
最近Instagramを始めたんですけど、Instagramで書いている文章が結構ボリュームがあって、せっかくならnoteにも書き起こしておこうと思い、こちらにも転記することにしました。この文章は追ってInstagramでも配信予定です。
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今日は6月、11月に実施される全国統一小学生テストについて、そろそろ受付が始まっている頃なので、その活用方法を書いてみました。
ご参考になれば嬉しいです。

①問題の難度

 全国統一小学生テストは、毎年6月と11月に実施されるマークシート方式のテストです。
(略称は全統一、全統小、全統など)

 中学受験をする・しないに関わらず、現時点での一定の学力測定模試として、無料で受けられる最大規模のテストとなります。
 このテストは、一般的な学校基礎レベルの問題、学校応用レベル、中学受験基礎レベル、中学受験応用レベルと幅広く出題されます。算数なら計算の基本から、開成レベルで出題されるような書き出して考える問題まで、幅広い難度となります。
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 よく聞かれるのが、「うちの子、まったく勉強してないのに受ける意味ってあるの?」という質問。

ぶっちゃけこの質問の裏には、「まったく勉強してないけど、ウチの子って結構学校では100点取ってくるし、挑戦してもいいのかしら?」という意味合いが隠れていると思っています。

親としては、出来てくれたら嬉しいけど、めちゃくちゃ成績悪かったらどうしよう・・・的な。結論、受験後に適切な理解をして、前向きに勉強に対して取り組むつもりがあるなら、ぜひ受けましょう!です。

ただし、何も勉強してないのが事実で、とりあえず今のレベルを確認してみようかしら、というくらいならショックを受けるだけなのでやめたほうがいいかもしれません。受けさせるなら受けさせるなりに、キチンと理解を深めておきましょう。

②偏差値基準

 全統の母集団は、中学受験もする小学生かつ、中学受験を検討して準備している小学生、またある程度勉強に関心のあるご家庭が受験の母集団になります。いわゆるヤンキーとか発達に遅れがある子とか、勉強にビハインドのある子どもの受験は想定されていません。

学校や国が主催する学力テストとは異なります。あくまで一教育企業が主催する訳ですから、。そこを勘違いしないことです。(これを読んでいる方にはそういう考えの方はいないと思いますが)

 では、この母集団における偏差値はどのように見るべきか?というと、正直これは学年によって変わります。例えば小1〜小3であればあまり低い偏差値基準は気にしない方がいいでしょう。とはいえ、小3の11月で偏差値40を切ってしまい、答案も真っ白けな答案なら残念ながら学力基準で中学受験を目指すのはやめた方がいいです。(もちろん、私学には学力基準とは別にいい学校はたくさんあるので、選択肢は別にたくさんあります)つまり、大手三大塾はその時点で選択肢から除外してください。

小4くらいの基準は割と正確に出るイメージです。小4の6月で、家庭学習だけで偏差値50を超えるなら、ぜひ前向きに中学受験してください。夏からの通塾に備えて体験授業や前倒しの7月頃からの通塾をスタートさせましょう。

小5、小6になると正直偏差値基準が中学受験ではなくなります。小5の6月くらいまでは有用で、仮に家庭学習だけで受験勉強せず小5の6月に偏差値55を超えていたら、そこから1年半で難関中学合格の可能性があります。小6はもう基準を高校受験に切り替えてください。小6の全統で偏差値55〜60なら、高校受験で都県立トップ校または早慶などの難関私立を目指しましょう。たぶん小6は中学受験層がほぼ抜けています。中学受験する小6は、全統なんて受けてる暇はないですからね(・_・;

まとめると
小1〜小3 偏差値50超えるなら中学受験前向きにGO、40台でも全然OK。だけど40切るならちょっと再考または個別スタートが吉。
小4:6月で50超えるなら中受前向きにGO。40~45でも授業態度次第で伸びしろあり。(体験授業後に判断)
小5〜小6 基本は高校受検に向けた基準として考える。都県立トップ校狙うなら55〜60が目標。
僕の肌感覚ですが、大体間違ってないかと思います。

※実際に全統で40台だった子どもで授業で見たらやたら賢い!って子結構います。

③受験後の活用方法

テストは受けるだけではなく、受けた後の活用が重要です。
テスト受検後は、どの塾でも返却のための面談を実施していると思います。ちなみに、どうせ勧誘なんでしょ?って感じて返却後の面談要りませんっていうご家庭結構いますけど、元塾講師の僕でも、せっかくだからと思い返却面談は何度も足を運びました。そんな警戒せずに、ぜひ足を運びましょう。(下手くそな勧誘してきたり、身だしなみがだらしなかったり、知識が浅はかなら、その時点でその塾はNGとする重要な情報源です)
その塾の実力を見るには、答案分析力です。

講師から答案返却の際に聞けることとして、「答案からうちの子をどうみたの?」ということ。これが重要。「これは出来て欲しいですね〜」とか、「がんばりましたね〜」とか抽象的なことしか言わない講師なら実力はたかが知れています。

受験勉強している子と比較してどうか?何が足りてないのか?どうすればできるようになるのか?その才能はあるのか?などを話してくれるかどうかです。
ちなみに、僕が現役の校長の時、試験監督している先生には「受験者の様子がどんなだったか、必ず文章に残せ」と指示をしていました。特に塾生ではない生徒。その日にしか会えない子で、追って返却するときに解いている様子の評価が1番参考になるんですよね。

テスト返却後は、その返却面談で聞いたことを子どもに伝えましょう。返却時に一緒に聞いてくれるのも1つですね。そして、勉強をこれからどうするか?を話し合いましょう。スポーツやその他習い事に時間のほとんどを割いている子もいると思いますが、いずれ勉強はとても必要になります。(ちなみに、スポーツ1本で大学まで進み、勉強をしてこなかった大学生の就活面談を仕事で結構しますが、まぁ正直悲惨です。その話はまた別の機会に。)

テストを受けることで、勉強とどう向き合うかを家族で考えるじかんを作ることが重要。普段は家庭で勉強に関与してこない父親も、子どもの成績に向き合うことで何か変化があるかもしれません。ぜひ、受験後に今後どうするの?を話し合い、何かしら勉強に前向きに取り組むきっかけを作ること。今度の全統でもそのような活用をすることをお勧めいたします。

中学受験についての詳しい情報を知りたいかたは、ぜひ僕のオンラインサロンへの入会をご検討ください😃

それでは!
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@yukimiura1984


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