見出し画像

子どもは遊びから学ぶ

勉強をさせる幼稚園に通った子より、のびのび遊ばせる幼稚園に通った子の方が語彙力が高いというデータがあります。

え?どうして?

そんな疑問をもちますよね。

これは個人差があるため、一概には言えませんが、幼児期は遊びを通して学ぶことがたくさんあります。

この時期に机上の勉強ばかりだと、実生活に根ざした経験が非常に乏しくなってしまいます。

生き物の名前を図鑑で覚えた子と、実際に昆虫を間近で見たり、捕まえたりした子では、生き物に関する知識の質が大きく違います。

生き物に限らず、様々なことを、勉強として覚えた子と、実際に遊びながら学んだ子とでは、知識の重みが違いますよね。

語彙力も同じで、それぞれの言葉から考えられるイメージは、実際の経験の幅によって決まってきます。

もちろん、早期教育には効果があります。

漢字を早く覚えれば、それだけ早く漢字を書いたり読めたりします。
足し算を学ばせれば、誰よりも早く計算できるようになります。

しかし間違ってはいけないのは、これらはいずれ学ぶものです。

小学校に入れば、ほとんどの子が漢字を読めるようになるでしょうし、足し算も簡単にできるようになります。

早期教育には、確かな効果があります。ですが、同時に幼児期に学ぶべきものがあるのも事実なのです。

ですから、効果があることと、意義があることをしっかり区別して考えることが大切です。

最近では、人との関わり方が苦手な人が増えています。

これも、幼児期以来の遊びを通した学びの乏しさが関係しているそうです。

小さな頃から人と遊びを通して関わっていくことで、たくさんのことを学ぶはずが、その経験の乏しさにより、重要な経験が欠落してしまっているのです。

また、遊びは基本的に自発的に起こるものです。

「○○をやりたい」「これで遊びたい」など、子ども自身が自らやるのです。

その結果、「もうそろそろ帰ろうよ」と親が伝えても、夢中で遊ぶなんてこともありますよね(我が家はよく困らされます)。

こうした遊びに夢中になることで、自発性や集中力が発揮されます。

これは勉強をする上で、かなり重要な力です。

何事もやらされたり、集中したりできなければ、十分な結果は得られません。

一見関係ないことのように思えますが、幼い頃に自発性や集中力を培っておかないと、後々困ることになります。

勉強ももちろん大切なことではありますが、子どもは十分に遊ばせることの方が価値が大きいのです。

もちろん、ゲームや動画での遊びではなく、外で目一杯遊ばせたり、部屋で物作りをしたりさせましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?