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メンバーシップ限定 最先端ボストン報告⑤「視覚支援の技〜後編〜感情支援は人と視覚で〜」

 ボストンの先生方の温かさは、すでにたくさんの記事に書いていた通りです。
 大人の穏やかさは、発達障害を持つ子供たちの「感情支援」において、とても重要な要素になります。
 今回はボストンで見た「視覚支援の技」の最終章である「後編」です。
 ボストンの先生方の温かさやユニークさを表すこんな楽しい視覚支援も見つけました(笑)

教室も窓を見て見ると・・・

 教室を覗くことができる「窓」の左側に、このような掲示物が(笑)
日本語訳すると、
「私たちを見ていってね!
 遊んでいるところ
 一緒にシェアしているところ
 笑っているところ
 そして、学んでいるところを」

という感じでしょうか。
 お母さんも、参観に来た人も思わず楽しく授業参観ができそうですよね。
 視覚支援は、効果的な支援を助けてくれるばかりでなく、人として楽しい気持ちも助けてくれるのだと感じたのです。
 このように「穏やかな人」がいるからこそ、「感情支援」もできるし、視覚支援も効いてくるのだと思いました。
 特に今回は、「感情支援」に関わる、「視覚支援の技」をご紹介します。
 感情のコントロールの苦手な発達障害を持つ子供達だからこそ、このような支援を使いこなしていきたいですよね。
ボストンは、SEL(社会情動学習)がとても盛んです。

SELの代表的な概念である「ゾーン」。色によって感情が分かれる

 それにともなってなのか、様々な感情に関わる視覚支援を見ることができます。今年見た、新しい「感情」に関わる視覚支援をご紹介します。
 


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