夢を見た話
最近母が不安定だ。
先日もとある理由で取り乱して私と姉は否定されて続け、「産まなきゃ良かった、死ぬのは止めないから迷惑はかけるな」と何度も言われた。
子供が好きではないのは知っていた。21歳で腎臓病が発覚して人生が変わってしまったり、その少し後に親が亡くなって、妹は不幸続きで歪んでしまい、彼女を心から支えてくれる者は当時の恋人や友人だけだったということも。
今でもこんな世の中だが、昔はもっと結婚への圧が強かったから、母は今の父と結婚した。 優しくて弱気で、母の言いなりな父は、正直彼女にとっては退屈で、もっと釣り合う相手が良かったのだろう。
気持ちは分かってしまう。 かくいう私もそういう目で選んでしまうし、こういう嫌なところは自然と母に似たのだろう。 私の場合は周りからバカにされ続け、自信を無くしていく内に、見返してやりたいという気持ちが湧いてきてしまった。
年々母への気持ちが、腹立たしさよりも、可哀想な人間だと感じるようになっている。 そんな母と表向きでしか支えられない父だから、もちろん産まれた子供もこれである。
周りのせいにするなと言われるし、私もそうしたくないけれど、私は私の家族が普通だとは思いたくない。 程度こそあれ、機能不全家族なのは間違いないのだから。
話は長くなったが、今日は夢を見た。
学生時代に戻って皆と授業を受けて、懐かしさと幸福に包まれていた気がする。 場面が変わって、知り合いの男性に好意を寄せられて、気持ち悪いと感じてしまった自分に失望していた。 また別の面では、友達の好きな人を私が略奪し、殺し合おうとしていた。夢の中では死ぬのが怖くて必死で戦っていた。 おかしな夢だった。
死ぬ勇気もないだろと言われ、密かな希望を改めて捨てさせられ、結婚しないと絶望であると言われ、趣味を生きがいにしている自分は現実逃避していて気持ち悪い子供だと罵られ、人のせいにして悲劇のヒロインぶるなと怒られた。
今日の夢は現実の私と理想の私が入り交じっていて不思議で少し満たされて凄く悲しかった。
20代前半は人生で1番楽しめるよなんて言われるけれど、そうやって過ごせる人はそれだけの安定した基盤を築いた上で、そうする自由が与えられているのだ。
私は今でも充分辛い。
この半端に期待されている時に何も進まないのがひたすらに怖くて悲しい。
25歳を過ぎたら、いきなりおばあちゃんになっていたい。
何にも縛られない人間になりたいのだ。