ど文化系が『ジョコビッチの生まれ変わる食事』を読んで
「ジョコビッチの生まれ変わる食事 あなたの人生を激変させる14日間プログラム」ノバク・ジョコビッチ著 タカ大丸訳、を読んでの感想文です。
健康法は一人ひとり違う
これまで色々な健康法に関する書籍を読んできたし、雑誌ターザンは大好きです。ただそれらの健康法についていつも実践してはみるものの、その提唱者がいうほどの目覚ましい効果というのはほとんど感じられずにいました。
そして、その度に「やっぱりだめかぁ」と思って元の生活に戻ってしまいます(そしてまたそのうち体調を崩す)。
この本の中でジョコビッチがまず述べているのは、ある特定の食事法を勧めたいわけではなく「あなたにとって最高の食事が何かを知るための術を伝えたい」ということです。
あなたの肉体は私の肉体とはまったく違う代物だ。指紋を見ればわかるだろう。
とても当たり前のことですが、見落としがちなことではないでしょうか。
そもそも現代の西洋医学の考え方では、医者は症状を見て、それに対して薬や治療法を処方します。これまで私は「健康に関してはその専門家に」という思いから医者の言うことや医者が書いた本、医者が行った研究などばかりを頼りにしていました。世の中的にも健康については医者が最も権威づけに適していると考えるのが普通だと思います。
しかしそういった医者は「◯◯はするべき」「◯◯は健康に悪い」といったことをマジョリティに通用する一般論として述べているのです。
そういった健康法に耳を傾けるのは大事なのですが、それよりも大事なのは自分に合った食事や習慣を見つけていくということだと気づかされました。そしてこれは他の誰にも頼ることはできず、自分で見つけるしかないのです。
世界一になるということ
タイトルに書いたように私は体育の授業でしかスポーツをやったことがないようなど文化系ですが、この本の内容は自分に関係ないどころかまさに探していたものと感じました。
本を読んで感動したのはジョコビッチのテニスだけでなく、食べ物の栄養価や睡眠、人体についての知識量です。巻末にはジョコビッチ本人が進めるレシピや食材がまとめられているのですが、そこには栄養素や消化についての専門用語が多くでてきて驚かされます。
本文の中でも、「オープンマインド」であることの大切さをジョコビッチは述べています。私は勝手に、テニスの世界一になるような人はただひたすらテニスのことを考えていて、テニスの練習を1日中していることを想像していました。しかしこれも当たり前ですが、世界一になるような人はただひたすら練習しているのではなく心身のメンテナンスについて日々考え、テニス以外にも様々な分野の知識を身につけ活用しているということを知りました。
私もテニス一筋というほどではないですが、一つの物事に固執しがちです。人生の目標達成のためにも、何事も「自分には関係ない」と切り捨てずオープンマインドで勉強をし続けていきたいと思いました。