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テレビ時代は終わった。君たちの番だYouTubeを志す君へ成功への方法を話そう

テレビ業界出身の講師がYouTuberを目指す動画クリエーターに講義をしている。
「みなさん、今の時代は“マスメディア離れ”と言われています。テレビを見る人が減り、新聞や出版も厳しい状況です。代わりに台頭しているのが、YouTubeやSNSのような“個人発信型メディア”ですね。つまりマスメディアだけの時代から大きく変化しています。しかし、これからの時代は情報やエンターテインメントを個人で発信するのですから、情報の内容には責任を保つ必要があります。
みなさんがこの未来をどう生きるか、どうしたら成功するのかなど一緒に考えていきましょう!」

学生:「どうしてテレビや新聞は衰退しているんですか?」
講師:「いい質問です!マスメディアの衰退にはいくつかの理由があります。
視聴者の行動変化かな昔は家族みんなでテレビを見るのが日常でしたが、今はスマホやタブレットで、個人が好きなコンテンツを見る時代になりました。
例えば、親はテレビニュース、子どもはYouTubeのゲーム実況を見る、なんて日常的ですよね。
後は双方向性の欠如だね。テレビや新聞は“一方通行”で情報を届けますが、YouTubeやSNSでは視聴者がコメントやリアクションを通じて参加できます。これが若者にとって魅力的だからね。


講義風景

ユーチューバーとして成功するための現実的な話

では、本題に入りましょう。
「今日はユーチューバーとして成功するための現実的な話をしていきます!どれくらいの人が、好きなことで生きていく事に憧れていますか?」

講師:「いいですね!有る調査だと小中学生になりたい職業では、1位サッカー選手 2位エンジニア・プログラマー 3位野球選手 4位YouTuberなどの動画投稿者、だそうですから皆さんの気持ちはよくわかります。
しかし、ユーチューバーは夢が叶う場所であると同時に、皆が希望しているのですから競争も多いよね。厳しい現実が待っている場所でもあります。では、最初の質問を聞かせてください。」

学生A:「有名なユーチューバーになるには、何が一番大事ですか?」
講師:「いい質問です!一番大事なのは『個性』です。例えば、みなさんの中でゲーム実況が好きな人、手を挙げて!」

講師:「いいですね!じゃあ、ただのゲーム実況動画と、あなたが作るゲーム実況動画の違いは何ですか?」
学生A:「えっと…私が実況してるってこと?」
講師:「その通り!でも、それだけだと視聴者は増えません。そこで『自分だけの特長』が重要なんです。たとえば、変わったルールでゲームをやったり、面白い解説を加えたり。さて、どんなユニークなアイデアがあるか考えてみましょう。」

学生B:「実際、どれくらいの努力が必要なんですか?毎日投稿とか…?」
講師:「いいポイントですね。成功しているユーチューバーの多くは、最初の数年間は寝る間を惜しんで投稿しています。
たとえば、Aさん、あなたの好きなユーチューバーは誰ですか?」
学生B:「○○さんです!」
講師:「その人の初期の動画、見たことありますか?」
学生B:「えっと…あんまりないかも。」

講師:「そうなんです。ほとんどのユーチューバーは、最初はほとんど再生されないんです。だからこそ、最初はコツコツと積み上げる努力が必要です。では、みなさんに質問です。1週間で何本動画を作れると思いますか?」

学生C:「再生回数が増えるとすぐお金がもらえるんですか?」
講師:「再生回数だけで稼げるわけじゃないんですよ。広告収入だけでは生活は難しい場合が多いです。たとえば、商品レビューやスポンサー契約をどうやって獲得すると思いますか?」
学生C:「え…人気になれば、勝手に来るんじゃないですか?」
講師:「実は違います!自分から提案するのも普通です。たとえば、10分間の動画を作るとき、どんな企業に連絡するか考えたことはありますか?」

テレビ業界とYouTuberの役割を比較しよう

「みなさん、次にTV放送番組の制作をしてるところ見たことありますか。よく街頭でニュースのインタビューとかやってますよね。
そのTV放送を学ぶことがYouTuberにどう役立つのかを一緒に考えていきます。
理由は、放送業界の技術や視点は非常にプロフェッショナルです。一方YouTubeでは独自のスタイルや柔軟性が求められます。この両方をどう活かすかが、成功の重要なカギになりますよ!わかりますか」


学生

学生A:「放送番組制作を学ぶことって、YouTuberにとって本当に必要なんですか?」
講師:「いい質問ですね!放送番組制作を学ぶと、まず言えることは、映像や音声の基礎技術が身につきます。たとえば、カメラの使い方や音の録り方、編集の基本ルールなどです。これがあると、動画のクオリティが格段に上がります。
たとえば、Aさん、あなたの好きなYouTuberの動画の音声が聞き取りにくかったらどう思います?」

学生A:「うーん…たぶん見るのやめるかも。」
講師:「そうですよね!だからこそ、基礎が大事なんです。ただし、YouTubeでは必ずしもテレビのように“きっちり”する必要はないんです。ここが違いでもあり、面白いポイントなんですね。」


ではTVの制作では多数のポジションでプロが存在します。例えばディレクターとか、カメラマンとか編集マンとかタレントさんとか皆それぞれの専門職で一緒にやることは殆どありません。
ではYouTuberでの役割について深掘りしていきます。
YouTuberは、テレビ業界で言うと“タレント・プロデューサー・ディレクター・放送作家・マネージャー・営業担当”を一人でこなすスーパーマルチプレイヤーです。これって、すごいことですよね!では、テレビ業界と比較しながら考えていきましょう。」

学生A:「YouTuberってタレントと同じなんですか?」
講師:「いい質問ですね。YouTuberもカメラの前でパフォーマンスをする点ではタレントに似ています。ただし、タレントは基本的に出演に専念することが多いですが、YouTuberはどうでしょう?たとえば、人気のユーチューバーを思い浮かべてください。彼らは何をしていますか?」

学生A:「動画でしゃべったり、ゲームしたり、いろんなことをしてます!」
講師:「そうですよね!ただ出演するだけでなく、編集や企画まで全部やっている場合も多い。つまり、タレント+αの存在とも言えますね。」


学生B:「プロデューサーって具体的にどんな仕事をするんですか?」
講師:「プロデューサーは、番組全体のテーマや企画を考える人です。「では、YouTubeに当てはめて考えてみましょう。たとえば、みなさんがYouTubeチャンネルを作るとしたら、どんな企画を考えますか?」

学生B:「えっと…『コンビニの新商品を食べ比べる』とか?」
講師:「コンビニ特集は視聴者の興味を引きやすいテーマです。じゃあ、その企画をシリーズ化するとしたら、どうしますか?」
学生B:「うーん…新商品のランキングとか、地域限定の商品を紹介するとか…?」
講師:「素晴らしい!それがまさにプロデューサーの視点です。ただ、プロデューサーはそれだけじゃありません。視聴者の層を考えるのも重要です。たとえば、ターゲットが学生なら、お手頃価格の商品に焦点を当てるとか、夜食向けの商品を紹介するとか。視聴者目線で企画を作る力が必要なんです。」
講師:「ちなみに、プロデューサーは“いろいろ考えるだけ”では終わりません。考えた企画がつまらなかったら、責任を取らされることもあります。プロデューサーの世界は意外とシビアなんですよ。『こんなラーメン特集、誰が見たいんだ!』って怒られることも。」

学生B:「え、怖い…でもやりがいはありそうですね。」
講師:「そう!怖いけど、視聴者に喜ばれる企画を考えるのは楽しいですよ!」

学生C:「ディレクターって何をする人ですか?」
講師:「ディレクターは、企画を形にする人です。撮影現場でカメラの位置を決めたり、出演者に『このシーン、もっと元気よくいきましょう!』と演技指導をしたりします。そして、撮影が終わったら編集室で映像を整えます。テレビ番組だと、カット割りやテロップのタイミングまで全部チェックします。」


講師:「みなさん、動画編集をやったことがある人はいますか?」
学生C:「あります!でも、すごく時間がかかりました…。字幕をつけるのも大変で。」
講師:「わかります!動画編集って、思ったより手間がかかるんですよね。YouTuberは、このディレクターの役割を一人で全部やることが多いので、相当な集中力とスキルが求められます。」


講師:「たとえば、あなたが『新商品を食べ比べる』動画を作るとします。ディレクターとして、どんなカメラアングルを考えますか?」
学生C:「えっと…食べ物をアップで撮るとか?」
講師:「そうですね!商品をおいしそうに見せるのは大事です。それに、食べているあなたのリアクションも視聴者は見たいはずです。だから、表情をしっかり映すカメラも必要です。これがディレクターの視点なんです。」


講師:「ちなみに、ディレクターは時には無茶振りもします。『これ、もう一回撮り直し!今度はもっと感動して食べて!』なんて言われたらどうします?」
学生C:「えー、めっちゃ恥ずかしい!」
講師:「そう、それが仕事です(笑)。でも、その恥ずかしさを超えると、いい作品が生まれるんです。」


学生D:「営業ってYouTuberもやるんですか?」
講師:「もちろんです!企業とのタイアップやスポンサー獲得も重要な仕事の一つです。たとえば、登録者が少ない段階ではどうやって企業にアピールすると思いますか?」

学生D:「うーん…わからないです。」
講師:「最初は自分の強みを資料にまとめて、企業に直接提案することもあります。実際にそうやってタイアップを得たYouTuberもたくさんいます。営業力も重要なスキルなんですよ!」

学生

放送番組制作を学ぶことでYouTuberはどう変わる?

「ここまで聞いてみなさん、放送番組制作を学ぶことで得られるメリットをわかりましたか。
具体的なポイントについて話していきます。放送業界の技術や視点を取り入れると、プロフェッショナルなクオリティが実現できますが、同時にYouTube特有の柔軟さも忘れずに。さあ、質問を受け付けます!」

学生A:「放送番組制作を学ぶと、どんなスキルが身につきますか?」
講師:「まず、撮影技術や編集技術、映像の演出方法など、基礎的な部分がしっかり学べます。たとえば、YouTubeでは動画のクオリティが高いほど、今までのTVの視聴者を引き付け満足度も上がりますよね。特に内容面では、テレビで培われたストーリーテリングや構成力は、視聴者を引きつけるために大変役立ちます。」「たとえば、視聴者を飽きさせないためのテンポや、“次は何が起こるんだろう”と思わせる技術、これらはテレビ業界のノウハウそのものです。テンポが悪いと視聴率が下がりますからね。皆さん、好きなYouTuberの動画で“この部分が面白い”と思うポイントは何ですか?」

学生B:「企画力を高めるにはどうしたらいいですか?」
講師:「企画力は、放送業界でもYouTubeでも非常に重要です。放送番組制作では、視聴者層やテーマに応じて内容を設計する“企画会議”があります。多くの関係者が集まって長時間企画を考えます。これを学ぶことで、YouTubeチャンネルの方向性やシリーズ企画を考える力が身につきますよ。」

講師:「たとえば、あなたがYouTubeチャンネルを始めるとしたら、どんなテーマを考えますか?これが企画です。」

学生B:「ゲーム実況ですと・・」
講師:「その場合、ただゲームをプレイするだけじゃなく、どんな切り口で視聴者に届けるかを企画することが重要です。『初見プレイ』や『攻略解説』など、テーマを具体化するのが企画力です。」

学生C:「テレビ業界のチームワークって、YouTuberには必要なんですか?」
講師:「これも重要なポイントです!前にも話しましたが、テレビ番組制作では、プロデューサー、ディレクター、カメラマン、編集者など、多くの人が役割を分担して制作しますが、この経験があると、YouTubeでコラボレーションするときに大いに役立ちます。」

学生C:「でも、YouTuberは一人でやるイメージが強いです…。沢山の人とチームを組んでするのは好きでないです。」
講師:「確かに!ただ、人気が出てきたら外部に編集やデザインを委託することも増えます。そのとき、チームの力を活かす方法を知っていると、効率的に活動できますよ。」

学生D:「テレビ業界のルールや形式に慣れすぎると、YouTubeらしい自由さが失われることってありますか?」
講師:「その通り!これが一番のデメリットです。たとえば、テレビでは長い会議や細かい台本が当たり前ですが、YouTubeではスピード感や視聴者との距離感が重要です。視聴者からのコメントを即座に反映したり、トレンドに合わせて柔軟にコンテンツを作ることがYouTubeらしさ、メリットなんです。」

学生D:「なるほど…そのバランスが難しそうですね。」
講師:「そうですね!だから、テレビ業界の技術は“基盤”として取り入れつつ、あくまで自由な発想を忘れないことが大事です。」


編集できればOK? YouTuberとしての生活するための厳しさを知る

学生A:「編集ができれば仕事はあるって聞きます。企画はあんまり得意じゃないんですけど、それでも大丈夫ですか?」
講師:「なるほど、編集ができるのは大きな強みです。特に、動画の質を上げるためには編集技術は欠かせません。でも、編集だけでYouTuberとして成功するのは難しいのが現実です。編集を極めても、それはあくまで“スキル”の一つ。最終的に人を引きつけるのは、企画力やストーリーテリングの部分です。」

講師:「たとえば、みなさんが好きなYouTuberを思い浮かべてください。その人の動画の何が好きですか?編集だけですか?」
学生B:「いや…面白い企画とか、その人のキャラが好きです。」
講師:「その通りです。どんなに編集が上手でも、元のコンテンツが面白くなければ、視聴者は離れていきます。企画力や自分のキャラクター、視聴者との共感を作る力があって初めて、編集の力が活きるんです。」


講師

講師:「YouTuberとしての厳しさを伝えますね。実際に成功しているYouTuberの多くは、撮影や編集は外注していることもあります。それでも企画や全体のビジョンを決めるのは本人たちです。
だから、編集だけに頼るのは危険です。みなさん、YouTuberは『一人でタレント、ディレクター、プロデューサー、営業をやる仕事』だとお話しましたよね!」

講師:「つまり、ただ動画を作るだけではなく、『どんな動画を作るのか』『誰に届けるのか』『どうやって収益を得るのか』まで考えなければいけません。これがYouTuberの厳しさです。」

講師:「では、どうしてそれほど大変な仕事を目指すのか?それは、自分のアイデアや個性で人を楽しませたり、感動させたりできる喜びがあるからです。ただ編集の技術だけを売るのではなく、自分の“ビジョン”を持つこと、志を持つことが成功への道です。」
「みなさん、自分がどんなYouTuberになりたいか、具体的なイメージはありますか?」

講師:「企画が苦手だと言う人もいるかもしれません。でも大丈夫です。企画力は練習すれば身につきます。簡単な方法として、まずは他のYouTuberの動画を見て、『この動画のどこが面白いか』を分析してみてください。そして、その要素を自分の企画にどう応用できるかを考えるんです。」
「編集を強みにするのは素晴らしいことですが、それをどう活かして自分らしいコンテンツを作るかを考えてみてください。さあ、今日から自分が本当に目指したい姿を言葉にしてみましょう。それが志の第一歩です!」


プロダクションの基本を説明

学生A:「YouTubeプロダクションってあるらしいですね。そこから仕事がもらえるなら安心かなと思うんですけど、実際どんなところなんですか?」
講師:「いい質問ですね!YouTubeプロダクションは、テレビ業界で言うところの芸能プロダクションに近い存在です。簡単に言えば、クリエイターをサポートして、撮影や編集、スポンサーとの交渉を代行してくれるところです。プロダクションに所属すると、一見“安定”しているように見えるかもしれませんが…」

講師:「実は、そんなに甘い世界ではありません!」


講師:「プロダクションの仕組みを厳しく解説しましょう。まず、プロダクションに所属するためには、あなたが“商品価値のあるクリエイター”である必要があります。たとえば、登録者が1万人未満の人が『プロダクションに入りたいです!』と言っても、簡単には受け入れてもらえません。なぜだと思いますか?」

学生B:「えっと…お金にならないからですか?」
講師:「その通り!プロダクションはビジネスなので、あなたがどれだけ収益を生み出せるかが重要です。広告やタイアップ案件を獲得できないと、プロダクションもサポートしづらいんです。つまり、プロダクションに“守ってもらえる”というより、“稼げる人だけが仲間に入れる”んですよ。」


厳しさを伝えるエピソード
講師:「ある有名なYouTubeプロダクションの例を挙げましょう。彼らは、登録者10万人以上のクリエイターだけを対象にしています。そして、そこに所属したとしても、プロダクションがすべてやってくれるわけではありません。むしろ、あなたが提案する企画を見て、『これなら広告案件が取れるからやりましょう』と判断されるんです。つまり、結局は自分の企画力と努力が求められるんです。」


講師:「プロダクションに入るのは、ゲームで言えば“中ボス戦をクリアした”くらいの話です。でも、本当の戦いはそこからです。例えば、プロダクションのサポートがなかったら動画が作れないなんて状態になるとしたら、それはクリエイターとして致命的ですよね。」
学生C:「確かに、それじゃあプロダクションに頼りきりになっちゃいそうですね。」
講師:「その通り!YouTubeプロダクションは、あくまで“手伝ってくれるパートナー”であって、全てを解決してくれる魔法使いではありません。」


未来の姿を描かせる
講師:「プロダクションに所属するのは一つの選択肢ですが、それ以上に重要なのは、自分がどんなクリエイターになりたいかという志です。たとえば、プロダクションがなくても成功する覚悟はありますか?」

学生D:「まだそこまでは考えたことがないです…。」
講師:「それでいいんです!これから考えればいいんです。ただし、プロダクションがあるから安心だ、という思考は危険です。あなたが作る動画が魅力的で、視聴者やスポンサーがついてくる状況をまず自分で作ること。それがクリエイターとしての基礎です。」


企画力を高めるには?

学生B:「企画力を高めるにはどうしたらいいですか?」
講師:「企画力は、放送業界では“企画会議”を通じて鍛えられます。これは視聴者のターゲットを明確にして、興味を引くテーマを作るプロセスです。YouTubeでも同じで、ターゲットに合わせた企画を考えることが重要です。」


講師:「たとえば、テレビの『旅番組』とYouTubeの『旅動画』を比べてみましょう。
テレビの旅番組:家族で見ることを想定して、情報量が多い。観光地の紹介や地元のグルメがメイン。
YouTubeの旅動画:個人視聴が多いため、撮影者の体験や感想が重視される。視聴者との共感が重要。

学生Bさんが“ゲーム実況”をやりたいなら、視聴者がどんな動画を見たいか考えられますか?」
学生B:「…初心者向けの攻略とか?」
講師:「いいですね!それをさらに深掘りすると、『初心者が絶対やりがちな失敗』をテーマにしてみるとか、共感を呼ぶ切り口が生まれます。」

少数チームでの撮影

「YouTube産業で少人数で成功するためのスキル」

「YouTubeは今やただの動画配信プラットフォームではなく、大きな産業として急速に成長しています。今までの放送産業と同じく、広告収入、グッズ販売、オンライン講座、さらにECとの融合など、多様な収益化モデルが生まれています。そんな中、少人数で効率よく活動するには、特定のスキルを習得することが鍵になります。それでは、みなさんの質問を聞かせてください!」


学生A:「少人数で活動するためには、具体的にどんなスキルが必要ですか?」
講師:「良い質問ですね!少人数で作業する場合、一人一人が多くの役割を担う必要があります。たとえば、以下のスキルが重要です。

  1. 撮影と編集スキル:高品質な映像を素早く制作するための基本です。

  2. 企画力:視聴者を引きつけるコンテンツを考える力。

  3. マーケティングスキル:自分の動画をどうやって広めるか、SNSやSEOの活用法。

  4. マネジメントスキル:スケジュール管理やチームのタスク分担を効率的に行う力。みなさん、この中で特に興味のあるスキルはありますか?」

学生B:「少人数で企画を立てるとき、どんな方法が効率的ですか?」
講師:「いい質問です!企画を効率的に進めるには、まず視聴者ペルソナを設定しましょう。たとえば、動画を誰に届けたいのかを具体的に決めるんです。年齢層、興味、地域などを考えると、企画がスムーズに進みます。たとえば、Bさん、あなたが好きなYouTubeチャンネルはありますか?」

学生B:「○○っていうゲーム実況のチャンネルが好きです。」
講師:「そのチャンネルの視聴者層ってどんな人たちだと思いますか?」
学生B:「多分、同じくらいの年齢の人たちですかね…。」
講師:「その通り!少人数で活動する場合、ターゲットを明確にするだけで効率が格段に上がります。」


学生C:「YouTubeにはいろいろな収益化モデルがあると聞きましたが、どう選べばいいですか?」
講師:「収益化モデルの選び方は、チャンネルの内容と視聴者層によって異なります。たとえば:

  • 広告収入:再生数が多い動画に向いています。

  • グッズ販売:ファンとのつながりが強い場合に効果的です。

  • スポンサーシップ:企業とタイアップして収益を得る方法。

  • オンライン講座や有料メンバーシップ:専門性の高いコンテンツを提供する場合におすすめ。みなさん、どの収益化モデルが自分に合っていると思いますか?」

学生D:「AIやVRとか、新しい技術ってYouTubeで本当に必要なんですか?」
講師:「非常に良い質問です!AIやVR、ARなどの技術を活用すると、他と差別化できるコンテンツが作れます。たとえば、AIを使って効率よく動画の字幕を作ったり、VRで没入感のある体験型動画を制作することが可能です。」

講師:「みなさんが最近見た動画で、“これ、新しい技術が使われてそう”と思ったものはありますか?」
学生D:「ゲーム実況でARを使ったものがありました!」
講師:「いいですね!少人数で活動する場合も、新しい技術を少しずつ取り入れることで、クオリティが一段と上がります。」


プロフェッショナルな動画クリエイターになるための学び

「みなさん、YouTubeは今や単なる趣味のプラットフォームではなく、大きな産業の一部となっています。プロフェッショナルな動画クリエイターとして成功するには、技術だけでなく、ビジネススキルや社会的責任、さらにはメンタルケアまで多岐にわたる学びが必要です。では、それぞれのポイントを皆さんと議論しながら深めていきます!」


1. コンテンツ制作の基礎

「まずは基本ですが、コンテンツ制作のスキルについて話しましょう。皆さん、どのスキルが一番重要だと思いますか?」

学生A:「撮影技術じゃないですか?きれいな映像のほうが見てもらえそうです。」
講師:「確かに撮影技術は重要です。でも、視聴者は“きれいな映像”だけを求めているのでしょうか?たとえば、Aさん、最近見た動画で特に心に残ったものはどんなものですか?」

学生A:「うーん…面白いストーリーがあった動画です。」
講師:「そうですよね!実は、ストーリーや視聴者との共感を生むことが、撮影技術以上に視聴者を引きつけるんです。じゃあ、みなさん、どんなストーリーが視聴者の心をつかむと思いますか?」


2. プラットフォームの理解

学生B:「YouTubeのアルゴリズムってよく聞きますけど、どう活用するんですか?」
講師:「いい質問です!YouTubeのアルゴリズムは、視聴者がどの動画に興味を持つかを分析して関連動画を表示します。そのため、視聴者の行動データを活用することが重要です。たとえば、再生回数や視聴維持率をどう改善できるか考えると、動画の内容や構成が変わってきます。」

学生B:「視聴維持率って、具体的に何をすればいいんですか?」
講師:「視聴者を最初の10秒で引きつけるフックが必要です。タイトルやサムネイルも大事ですが、冒頭で視聴者が興味を持つ内容を提示する工夫をしてみましょう。」


3. マーケティングとビジネススキル

「次に、収益化について考えましょう。広告収入以外にどんな収益化モデルがあると思いますか?」
学生C:「グッズ販売とか、有料メンバーシップとかですか?」
講師:「その通り!たとえば、あるYouTuberがグッズ販売で月に100万円以上稼いでいる例もあります。みなさんなら、どんなグッズやサービスを作りたいですか?」
学生C:「自分のキャラクターを活かしたものとか…?」
講師:「いいですね!ブランディングがしっかりしていれば、それを活用して多様な収益源を作れます。ただし、収益化にはスポンサーとの交渉スキルも必要です。どのように企業に自分をアピールするかも考えてみましょう。」


4. 法律と規制の知識

学生D:「著作権って気をつけないといけないんですか?」
講師:「非常に重要です!音楽や映像素材を無断で使うと、収益が停止されるだけでなく、法的な問題にも発展します。皆さん、フリー素材の利用やライセンス確認をしていますか?」
学生D:「あまり考えてなかったかも…。」
講師:「これからはしっかり確認しましょう。YouTubeでは著作権侵害の検知が厳しく行われていますから、適切な素材を選ぶことが大切です。」
「著作権を侵害した者は原則として10年以下の懲役又は1,000万円以下の罰金に処するとされているので、告訴することにより警察・検察により刑事責任の追及がなされる可能性もあります(著作権法第119条)。」

5. 社会的影響力と倫理観

「社会的影響力が増すと、クリエイターにも責任が伴います。不適切な発言や行動が大炎上を招くこともありますよね。皆さん、炎上を防ぐためにはどうすればいいと思いますか?」

学生E:「自分が言うことをちゃんと考えること…ですかね?」
講師:「その通り!さらに、多文化対応も重要です。視聴者は日本だけでなく世界中にいるので、文化や言語の違いに配慮する必要があります。どんなことが気をつけるべき点だと思いますか?」


6. テクノロジーの活用

学生F:「AIとか新しい技術って、どれくらい使ったほうがいいんですか?」
講師:「AIを活用することで、作業効率を大幅に上げられます。たとえば、AIで字幕を自動生成したり、編集を簡略化するツールもあります。みなさんも、新しいツールを試してみることを恐れずにやってみましょう!」


7. メンタルヘルスと時間管理

学生G:「批判コメントとか炎上って、どうやって対処すればいいんですか?」
講師:「まず、感情的に反応しないことが重要です。批判コメントは一定数必ずきますが、建設的な意見だけを取り入れるようにしましょう。また、過労を防ぐためには、制作スケジュールをきちんと管理することも大切です。」

まとめとアクティビティ

マスメディアの衰退とYouTubeの未来を具体例を交えて説明してきました。
「プロデューサーは“企画を生み出す人”、ディレクターは“それを形にする人”です。YouTuberはこの両方を一人でやる必要があります。つまり、両方の視点を持つことが成功へのカギです。
また「編集だけで十分」という認識を改め、自分のビジョンや志を深く考えるきっかけになればと思い親しみやすく提供しました。
若い動画クリエーターにお役に立てば幸いです。

  1. あなたが作りたいYouTubeチャンネルのテーマと、その未来像は?

  2. 視聴者にとって有益で、同時に自分らしさを出せる方法は?


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