本間 友規|スカラインターナショナル(株)代表

【想像を超えた自分と未来をプロデュース】|自己変容の研究家|HIGH FLYERS代表|累計9000名超のキャリアセッション|リクルート→Speee→人材研究所→創業12年|サーフィン・キャンプを愛する2児の父

本間 友規|スカラインターナショナル(株)代表

【想像を超えた自分と未来をプロデュース】|自己変容の研究家|HIGH FLYERS代表|累計9000名超のキャリアセッション|リクルート→Speee→人材研究所→創業12年|サーフィン・キャンプを愛する2児の父

マガジン

  • 頂点の孤独 〜経営者の孤独と対話〜

    「誰にも相談できない」――深夜のオフィスで、ある経営者がつぶやいた一言から、経営者たちの秘められた内面に迫る連載『頂点の孤独』が始まります。 華々しい成功の陰で、経営者たちはどんな思いを抱えているのか。40代で社長に抜擢された気鋭のリーダー、老舗企業を守り抜くベテラン経営者、ベンチャーの最前線に立つ革新者――。第一線で活躍する経営者たちの率直な告白から、「決断」「存在」「責任」という三つの孤独の層が浮かび上がってきます。 しかし本質は、その先にあります。孤独と向き合うことで見えてくる新たな気づき、リーダーシップの深化、そして対話の可能性。頂点に立つ者だけが知る、孤独という「特権」の真の意味に迫ります。経営者の心の奥底に潜む普遍的なテーマを探求する、渾身の連載企画です。

最近の記事

AIが教えてくれた、人間らしく生きることの意味

「人間らしさとは、いったい何だろう」 深夜のオフィスで、その問いが突然心を刺した。いつものように、AIアシスタントと仕事を進めていた私の手が、キーボードの上で静かに止まる。今夜も私は、完璧な効率で次々とタスクをこなしていた。いや、正確には「私たち」が—私とAIが。 その瞬間、不意に湧き上がってきた感情に戸惑う。それは達成感でも、充実感でもない。むしろ、どこか虚ろな、説明のつかない喪失感のようなものだった。まるで、大切な何かが、この洗練された効率の中でゆっくりと溶けていくよ

    • たった3分で始まる、からだと心の対話

      朝の小さな習慣が人生を変える 「あ、また寝坊...」 スマートフォンの画面が、まぶしく目に飛び込んでくる。メール確認、SNSチェック、今日の予定表。朝の光も、からだの感覚も、どこか遠くへ追いやられていく—。 こんな朝の風景、どこか見覚えがありませんか? でも時々、不思議な経験ってありませんか?大切な決断の前に、何かが違うとからだが教えてくれるような。新しい出会いの時に、胸が温かくなるような。 そんな「からだの声」に、私たちはもっと耳を傾けてもいいのかもしれない。

      • 『頂点の孤独』 第5回〜孤独を創造の源泉に変える対話の技法〜

        連載の最終回にあたり、これまで様々な角度から探ってきた経営者の孤独と対話について、より実践的な視座を提供したいと思います。 ある経営者は、印象的な言葉を残してくれました。 「孤独は、時として最高の対話相手になる」 この一見矛盾した表現の中に、重要な示唆が含まれています。 「静けさ」の中の対話深い洞察は、必ずしも他者との対話からだけ生まれるわけではありません。 グローバル企業の経営者は、自身の習慣についてこう語ります。 「毎朝5時に起きて、1時間ほど何もしない時間を作

        • 『頂点の孤独』 第4回〜継承の本質——次世代に何を伝えるのか

          「私の経験なんて、この時代にはもう通用しないのかもしれない」 グローバル企業の経営者との対話の冒頭で、彼はそう語り始めました。テクノロジーの進化、価値観の変容、そして働き方の劇的な変化。すべてが異なる時代に、何を、どのように伝えればいいのか——。 伝えることへの躊躇い昨今、多くの経営者から、次世代への継承に関する深い迷いを聞くようになりました。 ある老舗企業の3代目は、こう表現します。 「父から受け継いだ経営の作法が、今の若い世代には通じないことが増えています。かといっ

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        • 頂点の孤独 〜経営者の孤独と対話〜
          5本

        記事

          『頂点の孤独』 第3回〜家族との関係性——経営者として、一人の人間として

          深夜、書斎の灯りだけが点いている。経営者との深い対話の場で、最も多く耳にする光景です。「家族は寝静まった後の時間だけが、自分を取り戻せる時間なんです」—こう語るある経営者の言葉に、多くの方が深く共感されるのではないでしょうか。 二つの「存在」の間で経営者として日々を過ごす私たちは、常に二つの異なる「存在」の間で揺れ動いています。一方には、数百、時には数千人の従業員の生活を預かる「経営者としての自分」。もう一方には、一人の父として、夫として、あるいは妻として在る「家族の中の

          『頂点の孤独』 第3回〜家族との関係性——経営者として、一人の人間として

          『頂点の孤独』 第2回〜「話せる相手」と「分かり合える相手」の違い〜

          先日、ある経営者との対話の中で、印象的な言葉がありました。 「周りには『話せる相手』は大勢いるんです。でも『分かり合える相手』は、ほとんどいない」 この一見シンプルな言葉の中に、経営者が直面する対話の本質的な課題が含まれています。 「話せる」の複雑な地図グローバル企業の経営を任されているある50代の経営者は、自身の手帳を見せてくれました。先月の1ヶ月間で、実に127件のミーティングをこなしていたそうです。 「毎日、誰かと『話して』います。取締役会、経営会議、戦略会議、顧

          『頂点の孤独』 第2回〜「話せる相手」と「分かり合える相手」の違い〜

          『頂点の孤独』 第1回〜頂点にいることの本質的な孤独について〜

          静まり返った深夜のオフィスで、ある経営者がポツリと語りました。 「誰にも相談できない。というより、相談してはいけないような気がしているんです」 この言葉には、経営者という立場が持つ本質的な課題が集約されています。今日は、この「頂点の孤独」について、深く考えてみたいと思います。 「できる経営者」の落とし穴先日、ある上場企業の社長と長時間の対話をする機会がありました。40代前半で営業部長から社長に抜擢され、まさに「できる経営者」として周囲から期待される存在でした。しかし、彼は

          『頂点の孤独』 第1回〜頂点にいることの本質的な孤独について〜

          "それは無理"が"やってみよう"に変わる瞬間~小さな挑戦から始める、自信の作り方~

          「英語でプレゼン?それは無理だよ...」 その言葉が口をついて出た瞬間、胸の奥がモヤッと重くなるのを感じました。海外のクライアントに向けたプレゼンテーションの依頼。チャンスなのは分かっている。でも—。 その「無理」という言葉の裏側で、小さな声が囁いているのに気づいたのは、少し時間が経ってからでした。 「でも、やってみたい」 実は、この「無理」と「やってみたい」の間で揺れる感覚こそ、新しい可能性への入口なのかもしれません。この記事では、その入口をくぐるための具体的な方法

          "それは無理"が"やってみよう"に変わる瞬間~小さな挑戦から始める、自信の作り方~

          承認欲求という贈り物 ~「認められたい」から「在りたい」への深い変容~

          プロローグ 午前0時を回った高層オフィス。窓の外では都会の灯りが星空のように瞬いている。その光が微かに差し込む28階のフロアに、中村の姿だけが浮かび上がっていた。 モニターの青白い光が顔を照らす。画面には、3週間かけて練り上げた企画書が映し出されている。カーソルは送信ボタンの上で小刻みに揺れ、その動きに合わせるように、中村の指先も微かに震えていた。 「これで本当に大丈夫だろうか...」 口を突いて出たつぶやきが、静寂の中に溶けていく。何度目になるだろう、確認の読み返し。

          承認欲求という贈り物 ~「認められたい」から「在りたい」への深い変容~

          なぜ私たちは年上への価値提供を躊躇してしまうのか ~年齢の壁を超えて、本質的な価値提供へ~

          あなたはこんな経験はありませんか? 専門分野での深い知見があるのに、目上の方への提案を躊躇してしまう。 「この提案、失礼になるのではないか」 「年下の私が意見していいのだろうか」 そんな思いが、せっかくの価値提供の機会を逃してしまう原因に。 実は、これはあなただけの問題ではありません。多くの若手ビジネスパーソンが共通して抱える悩みなのです。今日は、なぜ私たちがこのような躊躇を感じてしまうのか、そしてどうすればその壁を超えていけるのか、具体的に考えていきましょう。 ■三つ

          なぜ私たちは年上への価値提供を躊躇してしまうのか ~年齢の壁を超えて、本質的な価値提供へ~

          自分とは他者(環境)によって作られたものだ~「私」という幻想から、より深い自由へ~

          静かな夜、鏡の前に立って、自分自身を見つめたことはありませんか? そこに映る「私」。その「私」は、本当に「私」なのでしょうか。 私たちは往々にして、「自分」というものを、独立した、固定的な存在として捉えがちです。「これが私だ」「私はこういう人間だ」という、揺るぎない自己イメージを持とうとします。この傾向は、現代社会においてますます強まっているように見えます。自己実現、個性の発揮、独自性の追求——。 これらの価値観は、あたかも「私」という確固たる実体が存在し、それを見出し、

          自分とは他者(環境)によって作られたものだ~「私」という幻想から、より深い自由へ~

          「自分らしさ」という幻想から自由になる ~固定的な「らしさ」を手放すとき、本当の自分に出会える~

          「自分らしく生きたい」 この言葉を、私たちは何度口にしてきたでしょうか。就活では「自分らしさをアピール」するよう求められ、仕事では「自分らしい働き方」を模索し、SNSでは「自分らしい発信」に躍起になる。 しかし不思議なことに、「自分らしさ」を追求すればするほど、かえって息苦しさを感じる。なぜなのか。それは、私たちが「自分らしさ」を、まったく誤った方向で探してきたからかもしれません。 「自分らしさ」という重荷「明るい私」 「几帳面な私」 「クリエイティブな私」 私たちは

          「自分らしさ」という幻想から自由になる ~固定的な「らしさ」を手放すとき、本当の自分に出会える~

          「生産性」を追求することの限界~なぜ効率化だけでは、本質的な充実が得られないのか~

          私たちは誰もが、「もっと効率的に」「もっと生産的に」という声に囲まれて生きています。スマートフォンには生産性向上アプリが溢れ、SNSでは時間管理術が日々シェアされ、書店には効率化のノウハウ本が並んでいます。 しかし、不思議なことに、生産性を追求すればするほど、どこか息苦しさや虚しさが増していく。そんな経験をしたことはありませんか? 今日は、この「生産性の罠」について、深く掘り下げていきたいと思います。なぜ私たちは生産性に執着してしまうのか。そして、その先にある本質的な問

          「生産性」を追求することの限界~なぜ効率化だけでは、本質的な充実が得られないのか~

          答えを求める時代から、冒険を楽しむ時代へ - 探求心が導く、あなただけの人生 〜前編〜

          1. プロローグ:あなたの人生に「正解」はありますか?朝、目覚めたとき、こんな思いが頭をよぎったことはありませんか。 「今の仕事、本当に自分に合っているのだろうか」 「もっと充実した人生を送れるはずなのに...」 「人生の目的って、一体なんだろう」 そんなあなたに、ある質問をしてみたいと思います。 あなたの人生に、本当に「正解」はあるのでしょうか? 現代社会は、私たちに「正解」を求め続けるよう仕向けています。 こんな触れ込みの広告や記事を、毎日のようにSNSで目

          答えを求める時代から、冒険を楽しむ時代へ - 探求心が導く、あなただけの人生 〜前編〜

          答えを求める時代から、冒険を楽しむ時代へ - 探求心が導く、あなただけの人生〜後編〜

          前編はこちら 6. 明日からできる!日常生活に「探求」を取り入れる7つの方法「探求」の重要性は理解できた。でも、実際にどうやって日常生活に取り入れればいいの? そんな疑問を持つ方も多いでしょう。ここでは、すぐに始められる7つの具体的な方法をご紹介します。 1. 小さな実験の習慣化 大きな変化を一度に起こそうとするのではなく、小さな「実験」を日常的に行うことから始めましょう。 新しいルートで通勤してみる 普段読まないジャンルの本を1冊読んでみる 週末に、行ったことの

          答えを求める時代から、冒険を楽しむ時代へ - 探求心が導く、あなただけの人生〜後編〜

          つなぐ覚悟が世界を変える:二つの顔を持つ男の、一つの決意(後編)

          第7章:融合の芽生え2月初旬、東京と大阪を行き来する日々が続いていた健太のカレンダーには、赤丸で「中間報告会」と記されていた。 朝6時、健太は大阪の実家で目を覚ました。今日は東京本社での重要な報告会だ。 窓の外には、なじみのある町工場の風景が広がっている。 「よし、行くで」 関西弁が自然と口をついて出る。 新幹線の中で、健太はプレゼン資料を最終確認していた。 「AI活用による生産性向上20%、新規取引先5社獲得...」 数字の向こうに、従業員たちの笑顔が浮かぶ。 東京

          つなぐ覚悟が世界を変える:二つの顔を持つ男の、一つの決意(後編)