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異文化理解

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中国で生活する中で異文化を感じた出来事や、わたしの心の中での異文化理解などについて書いた記事をまとめています。
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#北京

ブルネイの思い出

ブルネイの思い出

「平等」という言葉は色々な意味があって、
「平等って何?」という問いに答えられる自信はないが、
前回のnoteを書いた後、ふと思い出したことがある。

前回のnote ↓

かつて世界16か国に店舗を展開していた
国際流通グループヤオハン。
ヤオハンが倒産したとき、私はヤオハンブルネイにいた。
 
離着陸時にコーランが鳴り響くブルネイ航空に乗り、
ブルネイに降り立った日の晩、
私は社長邸宅の一室に

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セリンダの笑顔

セリンダの笑顔

ブルネイの思い出の続き。

従業員寮で同室になったフィリピン人のセリンダは
夫を国に置いてブルネイに出稼ぎに来ていて、
おなかに赤ちゃんがいた(たぶん臨月に近かった)。
夫と離れ、大きなおなかを抱えて異国で働くなんて
考えるだけで大変だろうと思ったが、
セリンダは明るかった。
 
来て早々、倒産の憂き目に遭い、
今後どうなるか分からないまま、
従業員寮に放り込まれた私にも、
セリンダはやさしかった

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異文化を心の中で消化する方法①-ジェネレーションギャップのせいにする-

異文化を心の中で消化する方法①-ジェネレーションギャップのせいにする-

昨日の記事で、
セミのぬけがらを見て騒ぐ子供を前に、
「セミは地面の下にいる時は、おいしいんだよ」
と言って聞かせる夫(中国人)にびっくりした話を書きました。

わたしの第一の反応は、
「えーーっ、そこで子供にそんなこと言う!?」
これはもう、自分の想像外の発想に出会った時に
まず驚かない人はいないでしょう。
聞かなかったことにしたいぐらいの気持ちです。

その後、少し冷静になって、
この想像外の

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セミのぬけがらと異文化理解

セミのぬけがらと異文化理解

夏休み、北京の外に遊びに行くことが難しいので、
週末、家族4人で、北京の端っこのほうにある
「樱桃谷」というところの川辺で遊びました。

少し遊んだところで、急に大粒の雨が降ってきました。
慌てて木陰で雨宿り。
ふと見ると、木の枝にセミのぬけがらが。

うちの子どもたち、セミのぬけがらを見たのはいつ以来か、
北京市内でもセミは鳴いていますが、
うちの近所の街路樹はとても背が高いのが多く、
網や手で

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