経営者は孤独
こんばんは!山路裕希(やまじゆうき)です。
昨日は久しぶりにお店の子達と遊びました。
(楽しそうだけどみんな酔っている…)
この子たちは、東京出店のための店舗整理に伴って、僕から「事業撤退による前向きな退職勧告」をして辞めていただいた子たちです。
今その店舗は売却(事業じゃなく店舗をですね)までの間、僕が1人で立って営業している状況。
(縮小って言っても"結局東京に出店するよ"なので店舗数でいえば現状維持にはなるんですけどね…)
で、まぁ飲んでても、その時の話は特にしなくて。そりゃみんなが100%納得かどうかなんて分からないし本当のところ。っていうかハッピーな訳ないしなぁって。だから特にそういう話は聞かなかったです。
*
経営者の孤独
撤退する店舗は今は僕が1人で毎日開けていて、物理的に孤独なんです。でもそれって「物理的に」なので解決策はいくらでもある。その対極にあるのは精神的な孤独。精神的な孤独はどうしようもないです。
これはよく言われますけど「経営者は孤独」なんですよね。
やろうとしてることも行きたい場所も誰も解ってくれなくて、というかそもそも分かるわけないんだけど。常にキャッシュフローと戦っていて、小さいなりの悩みや大きいなりの悩みが企業毎にあって。解り合っていたと思っていたけど全然見てる世界が違ったみたいな。。
創業者と2代目でも全然違うし、分かり合えないものです。良いとか悪いとかじゃなくてね。そういうものだっていうこと。
(こういうこと言うとじゃあ社長の方が偉いっていうことか!みたいな二元論にすぐ持ち込まれるんで一応…)
むしろ楽しい時期もあったりもする。
そもそも誰に頼まれたわけでもないのに勝手に社長をやって勝手に孤独で悩んだりして、そしてそれが楽しかったりするのでまぁそこそこのマゾですね会社の社長なんてのは。
*
HELP!
ビートルズのHELP!という曲があります。ジョンレノンの悲痛な叫びの曲です。
-----------
僕が若かったころ
今よりずっと若かったころは人の手を借りたいなんて全然思わなかった
でもそれは今じゃ昔のこと
自分に自信が持てなくなったのさ
それで考えを変えて心の扉を開いたんだ
できれば僕を助けておくれ気が滅入って仕方がない
そばにいてくれるだけで 感謝するよ
僕を立ち直らせて欲しい どうかお願いだ僕を助けて
今では僕の生活もいろんな意味ですっかり変わった
独立心はどこかへ消えちゃった
ときどきひどく不安になるのさ
僕には君が必要なんだ
今になって気づいたよ
----------
やっぱりこういう時期ってあります。不安、恐れ。
自分の話で恐縮ですが、やっぱり東京にお店を出そう、ということで自分の商圏を飛び出していくことも不安だし、そもそも感受性だって若い時に比べたら絶対劣っている。あの頃の自分に勝てるかなぁとか、自信も無かったりする。もちろん成長もしてるけど。
飛び込んだからには後に引けない。
*
応援してくれる人たち
さて。
そんなことが一緒に並んでついてくるんですね、経営していくっていうことには。
それでもやっぱり、昨日会った元お店の子達は「楽しみだ」、と言ってくれるし、「ゆうきさんの夢を応援したい」って言ってくれます。
加えて最近、お客様から「東京のお店楽しみです」ってお声がけしていただくことが本当に多くなりました。
東京に住んでるとか、東京に仕事でよく行くとか、これから引っ越すんですとか、いろんな方がいます。
もちろんその方達が全員来てくれるわけじゃないのは分かっているけど、不安になったり孤独を感じることが多い環境で生きているから、めちゃくちゃ嬉しいというか力になったり励みになるんです。
なんでかって言うと、繰り返しですが僕らみたいな仕事の人間は孤独で心のどこかで常にHELP!って思っているからです。
そういう応援するよ〜という優しさが響くというか奮い立たせてくれますね。(性善説)
もうほんとにエネルギーをもらうというか。純粋にもっともっと頑張ろうって思います。(ので皆さんお店でどんどんお声がけください…笑)
甘えちゃダメだよなぁと。こっちが楽しませなきゃいけないじゃないですか本当はね。
*
だから自分の能力や感性が26歳の自分に負けていたとしても、お客さんとか、辞めさせてしまった子たちもこんなに応援してくれてこりゃダサい店は作れないぞって思っていますね。前も書きましたけど「ゆうきさんのこと昔から応援してたんですよわたし!」ってドヤってもらえるようになりますので、引き続き宜しくお願い致しますです。
孤独に負けている時間はない。
*
*
*
孤独っていうマイナスワードが入ったタイトルなのになんで表紙は笑ってる女の子なのかというと、僕の好きなYELLOW MONKEYというバンドのsmileというアルバムのジャケットが泣いてる女性なんです。smileっていうタイトルなのに泣いてる。
だから孤独をタイトルに入れたけど笑ってる楽しそうな女性もいいなぁと思って…っていう話。
それでは〜!
*
東京店舗の進展や、店舗の作り方、運営の仕方、これからカフェはどこにいくのか、などなど、僕のカフェ論です。
定期購読マガジン「カフェを経営して暮らしていくこと」