生活の効率を向上させるための「メモの取り方」
さて、1週間空いた。このnoteに関しては毎週日曜日に、知的生産に関するtipsをなにかしら発表していく予定である。しかしながら、予定が割り込むこともあるので、必ず書ける訳でもない。あしからず。
今週は、知的生産生活の中でメモを如何にして取るかとか、考え方について綴ってまいろう。
日常生活でメモを取る意義
メモを取る習慣は、日常的に文章を書くブロガーなどは必要不可欠ですね。別にブロガーだけに限らず、普通の会社員だったり、主婦だったりしても、日常生活でちゃんとメモを付けておけば生活の改善に役立つことがある。
例えば、会社員だったら、製品やサービスの改善案を求められたり、企画書を急に書かないといけなくなる事がある。とっさにそんなアイディアを求められたとしても、普段からアイディアを記録していないと思いつかない。それ以外にも、常日頃から仕事をしていて感じた雑感などを記録しておけば、業務においてプロセスの改善を行う時に役に立つ。
また、メモを取ったアイディアというのは、複数のメモがつながりあって新しいアイディアを生むことがある。人間が複雑な事を考えるためには、情報を書いて記録に取りながらじゃないと、思いつかない事もある。
記録を付けるという事は、未来の自分に対してメッセージを残すようなものである。人間の記憶力というのは、本人が自覚しているよりもずっと弱いものだ。たとえ、その場で強く記憶に刻んでおこうと頑張ったところで、数時間もしたら記憶は薄れ、数日では完璧に忘れてしまう。きちんと日々記録を残しておけば、未来に振り返るときに、その時に何が起きたのか何を考えていたのかを振り返る事ができる。数日後の自分は全く別の他人と同じである。メモは未来の自分とコミュニケーションを取るためのツールでもある。
メモを取る意義というのは、アイディアを留めたり、新しいアイディアを生み出したり、自分の行動を振り返ったりするためである。
とういう風にメモを取る?
これは梅棹忠夫氏の「知的生産の技術」のなかで、梅棹氏がレオナルド・ダ・ヴィンチのメモの取り方を紹介していたのだけど、ダヴィンチは小さなメモを持ち歩いて、思いついたことを常に手帳に書きとっていたのだという。
梅棹氏は、学者がどのようにフィールドワークで記録を残して論文を書くのか方法論を書いてあるが、基本的には下記の感じである。
骨しゃぶりさんの使い方とは違うけど、僕も大体似たような方法で日々の日記を付けている。Evernoteの中に一日一ページで用意して、打刻をしてその時、なにをしているのか記録をする感じである。僕はこの方法でのメモの取り方をchagelog形式の日記と呼んでいる。
2020/08/10 16:15:04
今日はnoteにメモの書き方の記事を書く。
2020/08/10 16:15:38
「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」(樋口耕太郎著)を読了した。
沖縄の問題だけに限らず、日本全体が抱えている病理が書かれていると思った。
自分も沖縄県民だけど、ファスト風土化が進んで行った後で残るのが、問題解決した沖縄か、それともただの残骸なのか?
このような感じで、その時何をしたか、何を思いついたかを打刻して記録を付けていく感じだ。考え方としてはtwitterで書くようなことをそのままEvernoteでメモとして自分用に記述する感じである。これは仕事もプライベートも関係なく、一日であったことを全部一枚のノートに記録する。
打刻をするためにはPCではCliborというクリップボード拡張ソフトのマクロを利用している。iPhoneではSimejiを使えば、「きょう」「いま」などを変換すると、現在の日付や時刻を取得することが出来る。これを使う事で簡単にメモのための打刻が出来る。
Evernoteを使って良い点は、カメラで写真を撮ってすぐさまメモ帳に張り付ける事ができる事である。出先で食堂のメニューをメモに残しておきたいときなど、カメラを起動して撮影してEvernoteに張り付けておけば、写真を記録に残すことができる。
このメモを取るツールは別に、twitterを誰もフォローフォロワーなしで鍵垢にして使ってもOKじゃないかという気もする。僕は一度試してみた事があるけど、時間を打刻しなくても使う事ができるので便利ではあった。しかし、僕は基本的に長文で色々とメモを取る習慣があるので、twitterのインターフェイスはあまり気にいらなかったのでやめてしまった。
Evernoteでのchagelog形式の日記での考え方も、基本的にはtwitterと一緒である。その時に、何をしたか?何を考えたのか?を簡潔に短く時系列順にデータを残してあるだけだ。
直接はEvernoteを開けない状況でどんな風にメモを取るか?
このようなはてなアノニマスダイアリ(通称:増田)があった。
職場の先輩に「少しはメモした方がいい」と言われて、メモ帳を買ってきたはいいものの、書くことがわからない。
聞いていること書いてはいるんだけど、何が重要なのかよくわからずにメモしてるから読み返しても、何書いてんのかわからない。挙句に字はぐちゃぐちゃだし。
怒られたこととか書いといたらいいのかな?でもそんなこと書いてたら変に思われそう。
仕事のできるはてなーの皆さんおせーて
これの対応策としては、メモ帳に取るメモでは逐一言われたことなどを全部記録は出来ないと自覚しておくことである。急場のメモでは単語単語で要点だけ記録しておいて、後でデスクに戻った時にちゃんと記憶が薄れる前に文章化してメモを清書するのだ。
会議などでEvernoteでは記録が取れない時もあるだろう。こういう時は紙のメモ帳を用意して、箇条書きで要点だけを記録する。デスクに戻った時に、Evernoteに文章としてちゃんと清書して記録を書き写すのである。こうすることでちゃんと人の話などもメモに残すことが出来る。
記録したメモをどう使う?
メモはメモを取っただけで満足してはいけない。メモをちゃんと使う事も考えないといけない。僕はブロガーなので、記録したメモは後程、整理してアイディアをまとめてブログで発表してしまう。
こういう使い方の他にも、仕事の中で何か必要な情報などがあれば、メモを検索してみて仕事に使う事もできる。メモはなるべく正確に記録しておくことだ。後から自分でメモを読み返してみたときに、何を言ってるのか分からない事を書いていることも何度かある。
メモは、後から使うための記録なので、折に触れて読み返して整理しておいた方がいい。この振り返りのために使える方法がメタノートである。
僕のメタノートの考え方としては、普段はEvernoteにchangelog形式の日記でアイディアを記録しておいて、膨らませそうなことはブログやnoteで文章として書き起こす感じである。こうして書かれたエントリーも時間を置いて読み返して、さらに自分の考えを深めて新しいエントリーを書く。
最終的なアイディアのアウトプット先としては、Kindle本として今までの集大成の考えをセルフパブリッシングしてみたいと思っている。このnoteもそのためのアイディアの保管場所である。
まとめ
僕なりにメモの取り方についてまとめてみた。僕の基本的なメモの取り方というのはchangelog形式の日記でやっている感じである。この方法ではEvernoteを使っているが、これは各人で使いやすいツールを使えばいいだろう。
個人的な感想としては、記録したメモはなるべくならば、誰かの目が届く公の場に公開してしまった方が、独りよがりにもならず再利用しやすいと思うのである。自分一人だけが使うメモとして書いていると、後から読んでも理解しにくい文章になってしまったりするのだ。
メモを付けるということは、最終的なアウトプットに向けて記録を積み上げていく事であろう。自分が記録しやすくて、保管・再利用しやすいツールを使って過ごしやすいメモライフを追及してください。
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