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「仕合せ」の意味を知って改めて「幸せ」について考えてみました。
私、「君たちはどう生きるか」映画観てないんです。
ずっと気にはなっていたのに、観に行かなかった。
それでせめて本でも読もうと、小説と映画とは内容が違うらしいですが
小説を読みました。
今頃、遅いですよね。
この小説を読んで、作者には申し訳ないのですが、
「仕合せ」と言う文字が気になってしまって、
本当は感じてもらいたいのは、そんなところでは無いでしょうけど。
どうしても気になって気になって仕方なくなってしまい、
「仕合せ」と「幸せ」の違いを調べてみました。
「仕合せ」とは「幸せ」の語源だそうです。
昔「仕合せ」とは、様々なことが重なり合って物事が成り立っていると言う
その成り立ちを表していた言葉だったそうです。
現在では良いことを「幸せ」と言うイメージですが、
昔は良いことも悪いことも全て含めての巡り合わせのことを言ったようです。
そして「仕合せ」の「仕」は
他人同士が支えあうことで相喜ぶ。
そう考えると幸せは一人では成しえない。
今私がパソコンを使ってnoteの投稿をしていますが、
このパソコンを考えた人、作った人、販売した人、搬送した人、など
いろんな人が関わって、今私が投稿ができる訳で、そしてこの記事を
読んでくださる方がいて、そのビュー数が増えたり、スキを受け取ることで私は「幸せ」を感じるのですね。
見えない人たちの支えだけではなく、日常でも友達や家族、同僚はもちろんですよね。
悪い巡り合わせであっても、それによって学びができたり、成長ができたりすると考えると、悪い事ばかりではないと思いませんか?
そんな人たちや物に巡り合って支えられて、感謝の気持ちが生まれて
「幸せ」を感じるのではないでしょうか?
中島みゆきさんの「糸」と言う曲は歌詞に「仕合せ」が使われています。
また以前ユーミンさんが、海外の人に「歌詞を英語にして歌ってほしい」と言われ、日本語の微妙なニュアンスを英語に変えることは難しく、意味が変わってしまうからできないと言っていたことを思い出しました。
他の海外の言葉はよくわからないですが、こんなに奥深い言葉って
日本語以外にあるのでしょうか?
私はコーチングの時にも、その微妙な言葉の違いにも気をつけてお話を
聞くように心がけています。
そして人とのつながり、巡り合わせに感謝です。
「君たちはどう生きるか」の小説も友人やその家族など、いろんな人との
巡り合わせが描かれています。「仕合せ」の意味を知ると違った視点から
さらに楽しめた気がします。
こんなにも「仕合せ」にこだわって、この本を読む人はあまりいないと思いますので、個人的な感想ですが、もしこれから読む方がいらっしゃったら、
頭の片隅に置いて読んでみてはいかがでしょうか?
いつもとはちょっと違った感動が味わえるかもしれません。