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《心理カウンセラーが説明》パートナーがうつと診断されたら(うつかも?という方も)

#ツレウツ  のみなさん

パートナーがうつと診断されたとき、
ネットで片っ端から調べていったと思います。

わたしから、まず声を大にして言いたいことは、

【自己流の接し方やサポートをしない】
ということです。

うつは病気なのです。
自己流で〜をした、などの記事は
余計に悪化させる可能性もあります。

また、Xでは
ツレウツさん同士の交流の中で
意図せずうつを煽るようなものも見受けられます…

例えば、
堪えきれない気持ちをパートナーにぶつけ、
返事がないのに一方的に追ラインを大量にしてしまった、というものに

「自分の気持ちを優先していいんですよ!」
などのリプがついていることも…
主さんを思いやっての発言かもしれませんが
逆効果をもたらすのであれば何のためにもなりません。

実際にわたしも
どうにかしたい、の一心で
毎日毎日ネットで検索して
本を読んで、、、自己流を繰り返していました。


一番困ったことは
うつの原因が妻であるわたし、という情報は
一切なく、夫との距離感にものすごく悩みました。

うつのきっかけは
【仕事】や【職場の人間関係】という方がほとんどだったので、

わたしは
【夫のうつを献身的にサポートする妻】
という立場ではなく、
【まずは夫から離れるべき存在】
だったのです。

できることは
夫の目の前から姿を消すしかないという
なんとも情けない…状況となりました。


(▼夫を鬱にした経緯についてはこちらに詳しく書いています。)


また
ネット上にある情報はほぼ
うつを持つ方自身に向けた記事がメインになっており、
パートナーがうつになっている方への記事はかなり少ないものでした。


数少ない情報の中で、
私たちができることとして、
こんな文言を目にしたことがありませんか。

・パートナーの治療に協力する

・自殺のサインを見逃さない

・話を聞いて肯定する

・頑張れ、とは言わない

・休息を勧め休ませる

確かに、たしかにっ!!
これらも大切なことです。

ですが!!!!!
これらは全て、
「あなたに余裕があるとき」しか成り立ちません。

わたしが記事を読んで当時感じていたことは…

治療に協力するも何も、
夫にカウンセリングという言葉や病院という言葉を伝えることすら危うい。
頑なに病院を拒否したり、
行けたとしても病院に行くまでの気分の落ち方がすごい、行った後も凹むかも。

自殺のサインなんて見逃す可能性の方が高い。
24時間監視するわけにもいかない。
昨日は調子良かったのに今日は死にたい、消えたいと言う。分かるわけがない。

話は聞いてあげたい、肯定もしたい。
しかしとんでもない提案も受け入れないといけないのか?
離婚するとか、仕事を辞めるとか言ってますけど?
決断は先延ばしに、って言うのに!!!怒

頑張れと言わない!?
いや、頑張って欲しいところもあるんだが!?
全部うつのせいにできるの?怒怒怒

休息!!!!!
そもそも休むことが怖いんですって。
そう簡単に休めないんです、ひとは。
ずっと頑張ってきたのに休職するってとっても勇気のいること。特に男性は。
休むまでが大変な道のりであって、
簡単に、はい!休もう!ってならない。
休むことが受け入れられないから鬱になったのだよ…


とまぁ、少々荒れましたが笑、
そもそもこれができたら悩んでないよーーーー!
です。

ネット上で語られていることも、もちろん間違いではありませんが、

わたしは、
うつを支える家族について発信している方々と、
実際に経験しているわたしたちとの間に大きなギャップがあると思っています。

ツレウツ経験もない方に正しい接し方、
さらにわたしたちのことまで考えた上での発信はできないですよね。


本当のところは
うつ、うつパートナーについてきちんと理解し、
専門的に学び、そして実際にその経験のあるカウンセラーしか知り得ません。


わたしは、本やネットで独学するのではなく、
うつにまつわる講座を受け、心理カウンセラーの資格を取り、複数人の専門カウンセラーから直接学ぶということを行ってきました。

そして、この経験がいま、わたしを支え、
夫を支えることにつながっています。

だからこそ、冒頭の
「自己流の接し方やサポートはとても危険」
という考えに至ります。

上記で挙げたネットの情報は
問題に対面している私たちにこそ、
最も難しいことですし、
自己流でパートナーのために!!
と振る舞おうとすればするほど、
その渦に巻き込まれて

《なんでわたしばっかり》
という最悪かつ余計な思考になっていきます。
こうなると元も子もありませんよね…


では、
わたしがどのようなことをしていったのか、
夫との関係を激変させていったときに意識していたことは…

・とことん自分と向き合う
・パートナーの寛解をゴールにしない

この2点です。

これに尽きます。

わたしのカウンセリングを受ける方々は
最初の段階では
旦那様にこんなことを言われた、された、
旦那様にカウンセリングを受けて欲しい、
夫婦としてはもう無理ではないか、
私にできることは何か、どう接するか、
などの質問やお話が多いです。

しかし、カウンセリングを続けていく中で
途中から、

【カウンセリングを受けるべきだったのは私でした】

という気付きが芽生えます。

この気付きがとても大きなもので、
ここから【正しい頑張り方】がだんだんと見えてきます。

なぜなら、この瞬間から
目線が
「パートナーのうつを治すこと」
から
「自分と向き合っていくこと」
に変わるからです。

自分と向き合っていくことの延長線上に
【パートナーのうつの寛解】があり、
その先に
【正しい関係性の構築】
【ふたりの強固な絆】があります。

では、自分と向き合うってどういうこと?
と思われますよね。


まず、第一歩として
今日の自分は何ができるのか、
と考えることです。

過去のことを思い出してネガティブになったり、
遠い未来のことに想いを馳せるのではなく、

いま自分がどこに立っているか現在地を確認しながら、理性的に【いま】できることは何なのか、
を考えて欲しいのです。

(無理のない範囲やできることは
個人差がありますので一概にこれですよ、とお伝えすることはできません。)

カウンセリングの中では、
おひとりおひとりに質問や方向性などを調整して
できることから始めていきます。

自分と向き合うことで、

・自分の求めていることが明確になり、遠回りしなくなる。

・自分が大切にしたいことの優先順位を整理でき、余計な心配や未来への不安を手離せる。

・自分の強みや弱みを理解することで、自身のキャパを把握できる。

・自分、パートナーへの理解を深め、パートナーのことを自分ごととして捉えられるようになる。

・自分の過去や現状を把握することで、思考の癖に気付き、今後どのようにしたいかが見えやすくなる。

このようなメリットがありますが、

わたしが一番変化を感じたのは、
あんなに頑なに
カウンセリングは受けない、
過去の話をしたがらず、
病院の先生にも本音を語らず、
心に蓋をしまくっていた夫が

自分の口から
「人間関係うまくやっていきたい」
「薬ではどうにもできないことがある」
そう発し、共にカウンセリングを受ける運びとなりました。

カウンセリング絶対に受けた方がいいよ!!
と前のめりに提案したことは
結局のところ
夫の気持ちを考えずに負担になっていた、
ということです。

わたしが自分自身と向き合う中で
パートナーのことを自分ごとと認識することで理解が深まり、
それらが結果につながったと感じています。


今一度、立ち止まる勇気を持ち、
自分がなぜこのような状況に置かれているのか、地図を広げて現在地を知ること、
いままでぶつかってきた問題で未解決のものはなかったか、今が真剣にそれらと向き合うきっかけになるのではないか。

自分と向き合うことで、
いまの自分自身に足りないところや、
これからどのような人生を送りたいのかが明らかになっていきます。

どうしようもできないことは流れに身を任せ、
自分で切り開いていけることは
自分の意思を持って能動的に。

そうすることでパートナーとの未来に向かって歩みやすくなります。


もう一度お伝えしますが、
ゴールをパートナーのうつの寛解にするのではなく、
自分と向き合う延長線上にパートナーのうつの寛解があります。


もし、ひとりで向き合っていくことが難しいと感じるようであれば
わたしにお手伝いさせてくださいね。

変わろう!!と前のめりになるのではなく、
まず目の前のこと、今できること、
あなたにできること、

じっくり対話を重ねて
あなただけのセルフ取扱説明書を作成するイメージで一緒に考えていきましょう。


🍀ゆきみプロフィール

元 夫を鬱にした妻
中高教員歴11年目。
教育相談を担当し、生徒はもちろん保護者とのカウンセリングも実施。
夫のうつをきっかけに心理学を学び、心理カウンセラー資格取得。
夫うつ時は、原因が私であるために夫の前から姿を消すしかできず別居→1年〜1年半かけて、関係を劇的に改善、再同居スタート。

※わたしはツレウツさんの100%味方です。

オンラインカウンセリングサービスを実施。
すべてメッセージのやり取りになります。タロットカードをもとにアドバイスをすることもございます。

3ヶ月で相談件数100件突破。
某占いアプリでは恋愛アドバイザーとしても取り組み、復縁や恋愛成就の実績もあります。

公式ラインはこちらから💁‍♀️

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