【食事3】炭水化物(糖質+食物繊維) carbohydrate
1.炭水化物とは
・「糖質」と「食物繊維」の総称。
体内で吸収されてエネルギー源になる「糖質」、消化吸収されずエネルギー源にならない「食物繊維」に分けることができます。
「糖類」は糖質の一部で、単糖類と二糖類になります。(2.糖質の種類で説明)
・市販の食品の栄養成分表示には、「炭水化物」または「糖質」「食物繊維」と記載があります。内訳を表示している食品もあります。
(炭水化物○gー 糖質△g、食物繊維□g)
(炭水化物○gー 糖質△gー糖類□g)
・糖質は、4kcal/gです。
2.糖質の種類 (○:糖分子)
①単糖類 ○
→ブドウ糖、果糖
②糖類 ○○
→砂糖、ショ糖、乳糖、麦芽糖
③多糖類 ○○○
→オリゴ糖、デキストリン、でんぷん
【体内での消化イメージ】
○○○ → ○○ ○○ → ○ ○ ○
○○○ ○○ ○ ○ ○
多糖類 二糖類 単糖類
3.働きと体への影響
糖質は体の中に入ると、グリコーゲンとして肝臓や筋肉の中に蓄えます。
その量は決まっており、肝臓や筋肉に蓄えられなかったものは脂肪として蓄えます。
たくさん摂ると…
糖質が多い食事をとると、血液中のブドウ糖(血糖)の量が急激に上昇します。
通常であれば、膵臓から"インスリン"が分泌され、2~3時間もすれば食事前の血糖値に戻りますが、糖質を摂りすぎたり血糖値を急上昇させるような食べ方をしたりすると、血糖値がうまく下がらず、糖尿病をはじめとしたさまざまな病気の原因になります。
※インスリン:血糖値を"下げる"役割のホルモン
グルカゴン:血糖値を"上げる"役割のホルモン
不足すると…
エネルギーとして血液中のブドウ糖を消費してしまうと、肝臓や筋肉の中に蓄えられているグリコーゲンを分解します。(筋分解)
グリコーゲンも尽きてしまうと、エネルギーが不足し、疲れやすくなります。
特に、脳は、ブドウ糖を唯一のエネルギー源にしています。脳は、昼夜、活動時休息時問わず、ほぼ一定の速度でブドウ糖を燃焼しており、脳だけで1日に120gものブドウ糖を消費するともいわれています。
そのため糖質が不足すると、脳や神経への栄養が行き届かなくなくなるため、判断力が鈍り、注意力が散漫になってきます。
4.糖質を多く含む食材
・穀物(白米、小麦、そば、とうもろこし など)
・イモ類(さつまいも、じゃがいも、山芋、里芋)
・砂糖
・果物
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