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なめくじと健康の話
今朝は、淡い霧雨。
一週間ほど続いたお天気で、乾いた畑がやっと潤いました。
どうしようかな?と思ったのですが、雨というほどは降っていないし、気温も暖かいし。
ということで、本日も行ってまいりました。なめくじパトロール。
(なめくじパトロールって何?という方はこちらをどうぞ)
キリッと空気が締まった晴天の朝は、清々しいウキウキ感を感じますが、輪郭がぼやけた、しっとりムックリした暖かな朝は、また違った一日の始まりです。
昨日は寒かったせいか、ほとんど見つからなかったなめくじですが、今朝はいました、いました。
10ほどある畝(?島?)を、順番に見回りながら、気づいたこといろいろ。
ちょっと、忘備録兼ねて書いてみます。
1.なめくじにもいろいろ
うちの畑は、だいたい3種類のなめくじ+カタツムリ系がいます。
なめくじは「明るい茶色・Lサイズ」「白っぽいグレー・Mサイズ」「黒・Sサイズ」。もしかしたら明るい茶色系にも数種類、とか派生があるのかもしれませんが、大まかなグループはこの3種です。
そして、カタツムリ系には殻がとんがった系と、アンモナイトみたいな円形の2種。
2.カタツムリ系は挟むより「落とす」
それらなめくじを、一匹ずつ割り箸で取るんですが、カタツムリ(殻付き)系はすぐに「ぽろっ」と落ちてしまうので、容器を下に受けて払い落とすような感じで取って行きます。
容器にはあらかじめ塩を。
3.ヌメリ対策
なめくじを取っていると、箸にあの粘着物が付いて、枯草とか小枝がくっついて作業がやりにくくなります。
最後に箸を洗っても、ガムみたいにこびりついたネバネバが、なかなか落ちない!
しかし、箸を予め濡らしておくと、この問題がずいぶん緩和されることを発見しました。お餅とか納豆と同じ原理ですね。
とはいえ、パトロールに水を持って回るのも大変です。
しかし、早朝の畑はだいたい「朝露」が降りているので、適宜箸を露で濡らしてあげれば、ヌメリがそこまで気にならなくなります。
朝露で 箸濡らしつつ パトロール
4.なめくじはトラベラー
日中は姿を見ないなめくじも、早朝は30センチくらいの高さまで登っていたりします。見かけによらず、活動範囲は意外と広い?
5.なめくじを発見しやすい朝
寒いのは嫌いなようです。せめて10℃近くあるといいのかな?
あと、刈った草を蒔いた翌日から数日、完全な枯草になっていない間が、草の色との対比で見つけやすいと感じます。
6.なめくじが好む食べ物
なめくじが寄り付きやすいもの、というのがあります。
ひとつは、野菜とか植物の種類によって。
わたしの経験では、青梗菜が圧倒的に人気。若い苗はほぼ、百発百中でやられています(涙)。
反対にほぼ無傷なのがリーフレタス。このレタスは、数種類あったうち一番よく育った品種から自家採種して、それを毎年植えているものですが、土に合っているんでしょうね。めちゃくちゃ強いです。
ハーブ系は寄り付かないかと思いきや、レモンバームにはいっぱい付いていました。ラベンダーにはほぼなし。
ネギ系も、意外とたかられています。チャイブとかニンニク、にら。苗がやられてしまうほどではないですが。
ネギ系の場合、基本寒いうちから育つので、気温が上がってなめくじが活発になる前に、ある程度の大きさに育っているから耐性が高い、というのもあると思います。
さて。
ここで「耐性」という話が出てきましたが、今朝思ったのはまさにそれ。
この間から「もしかして?」と思って観察していたのですが、やはりなめくじは「耐性の弱い植物に寄って来る」ようです。
基本的な園芸の話なんですが、植物も環境によってストレスを受けます。
例えば、植え替え・植え付け。
多少なりとも根回りの土をいじられ、また違った環境へと移されることで、植物はダメージを受けます。
せん定もそうですし、乾燥・急激な直射日光・強風・水浸しなどもストレスを与えます。
人間もそうですが、急に環境が変わったり、普段やったことがないことをしたりされたりすれば、それがストレスになるということですね。
後、やっぱり芽が出たばっかりとか、若いうちは虫などにやられやすいです。で、わたしは基本「自然農法」派なので、畝と畝の間の通路は雑草をある程度放置の上、出てきたものは刈って、それを蒔くという手法を取っています。その刈った草のところに、なめくじがいっぱい寄って来ている!
また、土を刈った草で覆うのですが、かなり育った野菜(生きている)とその周りの刈草(死んでいる)だと、やはり周りの草に多く群がっている。
生きている植物でも、傷んでいる葉っぱときれいな葉っぱだと、傷んだ葉っぱや死にかけの茎を、彼らは好んでアタックしている様子。
実は植物には、もともとある程度の「毒性」が備わっています。
それによって、害虫などの敵から身を守っているのです。
人間でいうところの免疫力とか自然治癒力でしょうか。
人間も、ばい菌や毒物に対し、ある程度の抵抗力を本来持っているということです。
しかし、その本来の抵抗力が弱っている、つまり「不健康」であると、外敵にたかられやすい・病気になりやすい。
これはもう、本当に真理だな、と思いました。
一方で、健康というのはただ守って守って、大事に保護すれば実現するものではないですよね。
むしろ「適度の負荷」を掛けることで、返って免疫力が強まる。
人生も同じ、適度のストレスや苦労がなければ、耐性は作られません。
また、ある程度の間引きやせん定など、一時的なストレスも、その後より健康に育つためのプロセスである、ということもあります。
ノーリスク、ノーゲインですね(?)。
ほかにも、野菜を作っていると健康の話、ひいては人生の話といろいろリンクするのですが、また機会があれば書いてみたいと思います。
いろいろと考える機会を与えてくれている、なめくじさんに感謝。