新年の挨拶〜風の人、土の人の源流を訪ねて〜
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年は米づくり、お仕事の整理、二拠点生活の構築、家族の再構築等いろいろありましたが、無事に今年を迎えることができました。
昨年の後半には、収穫したお米をお世話になった皆さんにお届けしたり、近くを通られた時に直接お渡し等もさせていただきましたが…
目に見えるもの・見えないものの本当に多くに支えられていることを実感できたような、得難い感覚でした。
生きさせてくれて、ありがとう。
米を育てさせてくれて、ありがとう。
受け取ってくださって、ありがとう。
召し上がってくださって、ありがとう。
土地と人との繋がりで米が育まれ、
その繋がりで育まれた米がご縁を辿って
人の手に渡り、口に入って体を作っていく…
感謝しかありません。
(※↑の写真、私と両親ではありません。念のため。京都でのお仕事の関係でご縁があり、私たち夫婦の新婚旅行の際にドイツでの研修にご招待いただいたりもしていました。今回、地元で直接お渡しできたのは嬉しかった…。ドイツでの研修については、以下のnoteにて)
さて、今年の抱負は『健康第一』。
地域との繋がり、自然との繋がり、先祖との繋がり、家族との繋がり、仲間との繋がり…などなど、様々な繋がりが健やかであることの大切さを米づくりの中で知りましたが、何よりまずは自分の健康から、ですね。
最後に、今年の初めに出会った言葉を。
農学者・玉井袈裟男さんの『風土舎創立宣言』として知られる詩です。
風の人、土の人、さらには光の人、水の人などとまちづくりの現場では活用される人のタイプがありますが、自分はなんだろう?
土の人かなぁ、などと思いながら過ごしていました。
この詩の感覚、大切にしていきたいです。
玉井袈裟男『風土舎創立宣言』
風土という言葉があります
動くものと動かないもの
風と土
人にも風の性と土の性がある
風は
遠くから理想を含んで
やってくるもの
土は
そこにあった生命を生み出して
育むもの
君、風性の人ならば
土を求めて吹く風になれ
君、土性の人ならば
風を呼びこむ土になれ
土は風の軽さを嗤い
風は土の重さを蔑む
愚かなことだ
愛し合う男と女のように
風は軽く涼やかに
土は重く温かく
和して文化を生むものを
自由を求める風の魂
魂をつまむ土の力
魂を耕せばカルチャー
土を耕せばアグリカルチャー
理想を求める風性の人
現実に根を張る土性の人
集って風土の文化を生もうとする
ここに「風土舎」の創立を宣言する