ゼロから始める伊賀の米づくり32:田植えから1ヶ月。苗の様子を観察する
田植えから1ヶ月が経ちました。
毎年、初めての気分で取り組む田んぼですが、1ヶ月ほど経ち、順調に苗は育ってきてくれているようです。
快晴の空に苗の緑がよく映えています。
遠目からだけでは苗の様子はわかりません。麓へ降りて、もっとよく見てみましょう。
水取り口の近くへきました。
苗がざっと見たところ10〜20本ほどの束になっています。田植えしたばかりの時は、5〜6本程度ずつだったはずですが、分蘖(ぶんげつ)が進み、太く大地に根を伸ばしている様子が見えます。
水取り口からは緩やかに水を流し続けており、田んぼの土の中の様子が澄んでいてよく見えます。
夜になればカエルの大合唱が聞こえるのですが、今の時間ではカエルは見当たりませんね。
その代わり、畦道を歩くたびにオタマジャクシがびっくりして泳ぎ始め、水面を揺らします。
大きさは5cm程度でしょうか。なかなかの大物に育ちそうなオタマジャクシがあちこちに見えました。
場所を移し、神社前の田んぼへ行ってみましょう。
こちらの田んぼの苗も無事に育ちつつあります。
母から話を聞いたところ、近所のおっちゃんが草刈りのヘルプにもきてくれているとのこと。ありがたいことです。
ただ、6月も半ばだというのに今年はなかなか梅雨入りの様子がありません。
昨年は6月と8月半ばに雨が多く、日照時間が足りずに収穫時期も例年と比べて10日ほど後ろ倒しになる、ということもありました。
日々、このように環境に触れることで、見えてくるもの・わかってくるものもあるのですが、その手触りの感覚を大事にしたいものです。
見回りの最後、神社の本殿へ参拝へ向かいました。すると、神社の森の枝が田んぼに突き刺さっているのが見えるではありませんか!
枝といっても、全長4メートルほどの大物。どうやら、昨晩の強い風に煽られたようです。
明日以降、6月半ば恒例の溝切りライダーをしようとしていましたが、その前にこの枝も退かさなくては。
日々の見回りとそれによる小さな自然の変化を感じることが大事と言っていましたが、まさか早速実践することになるとは。
この様子だと、田んぼに迫り出してくる神社の木々の剪定もまた必要になりそうです。
さて、明日からはいよいよ溝切りライダーです!