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科学的に考えるための3つの思考法!
こんにちは、Yukiです!
今回は、科学的に考える上でとても有効な考え方を、ご紹介したいと思います!
それが、「相関関係と因果関係」「比較する」「全体を見る」です。
以下、ぞれぞれを詳しく見ていきたいと思います。
「相関関係と因果関係」
あなたはこの考え方を聞いたことがあるでしょうか?
相関関係と因果関係について、『「原因と結果」の経済学』の著者である中室牧子さんと津川友介さんは次のように述べています。
「2つのことがらのあいだに一見関係があるように見える」状態を相関関係があるという。しかし、相関関係があることは、因果関係があることを意味しない。「2つのことがらのうち、どちらが原因で、どちらが結果かということが明らかである」状態を、因果関係があるという。
例えば、読書と年収の関係を例に考えてみましょう。
例えば、読書量をx軸、年収をy軸として、両者の間に正の相関があったとしましょう。ちなみに正の相関とは、xが増加すれば、もうyが増加しているような関係です。
つまり、読書量が増えれば増えるほど、年収が増加しているということです。これは相関関係があるということです。
ここから、「読書をしたら年収が上がる」と言えるでしょうか?
残念ながらそうとは言えません。なぜなら、どちらが原因でどちらが結果なのか分からないからです。
確かに、読書をすることで年収が上がるかも知れない。しかしこのようにも考えられないでしょうか?
年収が上がるに応じて、それだけ自由に使えるお金が増える。その自由に使えるお金を本の購入に充てている。
このように相関関係は表だって見えてきますが、因果関係は表には出てきません。そのため、相関関係を見たらその背後に潜む因果関係を考えることが大切です。
なぜなら、世の中には相関関係をあたかも因果関係のように謳っていることが少なくないからです。
「比較する」
次に紹介するのが、「比較する」という考え方です。
例えば、「この枕を使用した1000人のうち、90%の人の肩こりが治った」、という枕の宣伝があったとしましょう。データもグラフも示されているから信じたくなるかも知れませんが、いったん立ち止まって考えなければなりません。
そこで大切になるのが先ほど挙げた「比較する」です。
具体的には、「その枕を使用したグループ」と「その枕を使用しないグループ」に分けます。つまり、枕を使用する1000人と、枕を使用しない1000人のグループを作らなければなりません。
なぜなら、肩こりが治ったという90%の人は別にその枕を使用しなくても肩こりが治ったかも知れないからです。
このように比較することを科学の世界では、対照群を取るといいます。
他にも腰痛が治るとか、身長が伸びるなどの広告や宣伝があったら、対照群があるか、つまり比較された結果なのかを見てみてください。
「全体を見る」
さいごにご紹介する考え方は、「全体を見る」です。
例えば、「これまで、日本でA薬を服用した小学生9人が死亡した」という記事を見かけたら、あなたはどのように感じますか?
「怖いなぁ」「この薬の副作用は強いみたいだからうちの子供には飲ませないようにしよう」など思うかも知れません。
僕も同じ気持ちなので、とてもよく分かります。しかしこれは大切なことが抜けています。
この12人という数字は、一体何人中の9人なのでしょうか?
つまり全体は何人なのかということです。100人中9人なのか、それとも1000万人中の9人なのかで、大きく意味合いは異なります。
9人という数字が一人歩きしてしまっており、結果として読者に無駄に恐怖を煽るでしょう。
100人中9人なのか、1000万人中9人なのかで、A薬を服用するかどうかの判断も変わるでしょう。
このように、何かの実験結果や調査結果を見たり聞いたりしたら、全体の数は何なのかを注目してみてください。
これは統計学の分野で研究されています。もしさらに詳しく勉強したいと思われましたら、谷岡一郎(著)『リサーチ・リテラシーのすすめ 「社会調査」のウソ』をオススメします。
統計調査の見方、考え方を実例をもとに詳しく解説しています。
終りに
今回は科学的に考え、自分で判断するための考え方を3つご紹介してきました。
いきなり全部やろうと思っても慣れていないので、難しいと思います。
あせらず一つずつ意識していれば、自ずと慣れてくると思います。まずは、意識して普段聞く情報に接してみてください!
科学的思考を鍛えるためのオススメ書籍↓
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
また、貴重な時間をいただきまして、ありがとうございました!
今後もがんばっていきますので
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頂けますととても嬉しいです!
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