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【読書感想】自分の精神を自分で整える
お久しぶりです。Yukiです。
前回の投稿からだいぶ時間が経ってしまいました。その理由は簡単に言えば、大学院生活が始まり、記事を書く余裕と気力がなかったからです。やっと余裕を持てるようになったので、ぼちぼち書いています。投稿していなかった間の生活について、別の記事でまとめようと思います。
今回ご紹介する本は、保坂隆『精神科医が教える すりへらない心のつくり方』です。
先ほど少し書きましたが、4月から始まった大学院生活になかなか慣れず、精神的にしんどい思いをしていました。このままだと潰れてしまうと思い、この状況から脱するべくヒントを探したところ、本書を見つけました。
以前の僕と同じように、辛さを抱えている方のお役に立てれば幸いです。
本の内容
本書では、ネガティブな感情や考え方を解消するための方法が解説されています。言い換えれば、自分の心を自分で整える手引き書です。
全部で6章あり、それぞれの章でいくつもの方法が紹介されています。せっかくなので少しだけご紹介します。
①「いい加減」をモットーにする
世の中には当然ですが、いろんな人がいます。その中には真面目すぎる人(生真面目な人)がいます。そうした人は、「一度決めたことは、なんとしてでも続けなければならない」と考えがちだ、と著者は言います。
しかしながら、人生は予定通り、思い通りにいかないことが多々あります。すると真面目すぎる人はイレギュラーなことに直面するごとに、大きなストレスを感じることになります。そうしたことが続くと、いずれ立ち上がることが出来なくなってしまいます。
それを避けるための方法が、「いい加減」をモットーにすることです。「いい加減」とはどのくらいか、ということが考えられます。明確な定義は難しいですが、本書で紹介されているのは、例えば「毎日1時間運動する」という目標を立てている場合、疲れている日は30分で良しとするというものです。
②紙破りセラピー
嫌なことや辛いことがあったりするとストレスがどんどん貯まってきます。場合によっては人にストレスを発散してしまい、人間関係がこじれることがあります。
たまったストレスを発散するための方法として、日本では「皿割りセラピー」というものがあるそうです。これは、モノを破壊することで心の平穏を取り戻そうとする方法です。しかし、お皿を割るのは勿体ないですし、掃除が大変です。
そこで筆者が紹介しているのが、「紙破りセラピー」です。これは、広告や古い新聞紙などに、嫌なこと、辛いことを思う存分書き出し、終わったら破って捨ててしまう、という方法です。これなら、お皿と比べても安く抑えることが出来ますし、掃除も楽です。
このように、1つの話題が大体数ページで完結します。そのため、気になるところから読み進められるようになっています。そして紹介されている内容も、難しいことはなく日常に簡単に取り入れられるようなものばかりです。
自分にあった方法が見つかるまでいろんなものを試すことが可能です。
読んだ感想
基本的にはとても良い本でした。ただ一点だけ納得できない箇所がありました。
本書ではこのように書いてある場所があります。
「つらさや苦しみ、悩みを感じているのは私だけではない。みんな同じようにつらく苦しんでいるのだろう」と、楽観的に考えてみてください。すると、「みんな同じなのだから、大丈夫なのかもしれない」と思えてくるはずです。
ここでは「大丈夫なのかも知れない」と思えてくると書いてありますが、僕はそうは思えませんでした。おそらくこの本を読んでいる人は、日頃からしんどさを抱えている人が多いと思います。その中には完璧主義の傾向がある人もいると思います。僕もそのうちの1人です。
完璧主義の人はどう考えるかと言えば、「みんなも同じように苦しいんだ。だから自分だけ苦しいなんて言ってられない」と考えます。その結果、むしろ自分をさらに追い詰めてしまうのではないでしょうか。
もちろんこの考え方で楽になる人もいると思います。ただ、僕としてはこの考え方には納得できませんでした。
考え方の違いはありましたが、この本に書いてあることはどれもとても良いと思います。先述したように、日常に簡単に取り入れられるからです。言い換えれば特別なことは書いてありません。
しかし自分に合った方法をゆっくり継続していくことで、徐々に感じるストレスも緩和されていくのではないでしょうか。
終りに
繰り返しになりますが、本書には特別なことは書いてありません。ほんのちょっとしたコツが書いてあるだけです。したがって、すぐに自分が劇的に変わるということはないでしょう。
しかし、そのコツをずっと続けていれば、少しずつ変化が訪れると思います。本記事を読んで、この本に興味を持ってもらえたら幸いです。
ここまで読んで頂きありがとうございました!
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