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第1回ドラマ・映画感想部(ふてほど編)Vo.18

この3連休で再度、あるドラマを視聴しました。
それが

「不適切にもほどがある!」

多くの人が見たであろう今年の3月に放送されたドラマである。昭和の体育教師が令和の社会にタイムスリップして、様々な問題と向き合っていくコメディドラマだ。
実家に帰ると、流れていたので少し見ようのつもりがガッツリと見入ってしまっていました。

この作品は、現代社会では「ハラスメント」と「不適切」だとされることを時間軸を利用して、比較する場面が多い。放送当時から盛り上がっていたのも分かるように、社会問題をクドカンが上手く調理をしているなと感じました。

関係ないのに批判をする。

第8話「1回しくじったらダメですか?」
1度でも不倫をしてしまった人間は許されないのかというのがこの回のテーマ。世間の声っていうものは本当に厳しいなと思います。
そして、無関係や無関心なのに、関与だけはしようとする人も増えているのかと脚色はあるのかもしれませんが、思いました。

それまでのストーリーとは異なり、一郎の発言が通りきらないのが今回のテーマに対する解なのかなと思いました。
「気持ち悪ぃ。。。」
1度の過ちを何度も蒸し返しては、自分は善良であると信じて疑わない姿に一言添えただけ。
でも、本当にその台詞が事実です。

発言が昭和や平成の時よりもし易い環境に令和の今ではなっています。
なのに、会議終わりの質問ありませんか?に対する反応は多分昔から同じであると思う。

そこでは、質問しないのにネットでのコメントでは沢山寄せられている。自分もその1人だから分かる。面と向かっていうことは、変な質問をしてしまったら先生や周囲の人が”見ている”中で恥ずかしいという想いが生じる。
でも、ネットでのコメントでは、晒されることがなく数多の1人となれるから、怖がって何度も推敲して残す必要もない。そして、自分が間違っているか正しいかを疑う必要もない。

諦観し、寛容にするときも必要。

物事を瞬時に判断することも大切ですが、ゆっくりと本質を伺うことも大切だと感じます。自分もあせあせしている時ほど、間違っているので、一呼吸を置いて受け入れることをしてみます。

クドカンは、凄い人だと何作も見て感じます。凄いのは、社会として課題になっていることをコメディに表現するし、でも主張がある。それは多くの人が心の中で言いたいのにとか常識という括りではなく、俯瞰して全容をみたときに良かったんじゃないかなということを表現している。
これからも世に出る作品を見ていきたいし、小学生~大学生までの間に見ていた作品を今ならどう感じるかな?メッセージはなんだろうか?見えないところを見るような見方で、クドカン作品を視聴してみたいと考えています。


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