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「プロミシング・ヤング・ウーマン」を観ました
映画鑑賞備忘録です。
2021年7本目は「プロミシング・ヤング・ウーマン」。
学生時代に起きた事件によって自死してしまった親友のため、夜な夜な"世直し"を行う主人公が起こす復讐劇を描いたサスペンス。
ちょうど公開時に東京五輪開会式メンバーの辞任が相次いでいたので、この映画の"過去に起きた誤った行為に対してどう向き合うか"というテーマは非常にタイムリーに感じられました。
憎しみに囚われた主人公は行動がとにかく過激派。映画が進むにつれて不穏さも高まっていきます。ラストは本当にそれで良かったんか?と疑問が残る結末でした。あたかも主人公の勝利のように演出されますが、物語の先を想像するとモヤモヤが拭えない展開ですね。親友の母親が主人公に自分の人生を生きるように諭すシーンがありますが、結局はあれが全てだったような気がします。それにしても主人公、もっと上手くやれなかったのだろうか……。
予想を鮮やかに裏切られた感じはそんなになく、割と予定調和的でしたが、破滅的な結末に向かう主人公を淡々と眺めさせられるドキドキ感はありました。
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