繊維の種類22:動物繊維

おはようございます。
今朝も冷えるな〜と思ったらまた3℃もあって、晴れていてしっかりとした陽射しが注がれている朝。

布の素材として、植物繊維を種子毛繊維から綿とカポック、靭皮繊維からは麻(細かく分けるとリネン、ラミー、ヘンプ)を見てきた。

今日からはいよいよ、動物繊維に移って、寒いこの時期にありがたい素材について学んでいきたい。

 動物繊維 

動物繊維は、毛繊維、絹繊維、羽毛繊維に分類される。
動物全般から得られる繊維であるため、昆虫であるカイコから得られる絹から哺乳類のヒツジなどの毛を使う羊毛まで様々。さらにここでは布にはならないが、天然素材のアウターの内包物としてダウンやフェザーに関しても学んでいきたい。

毛繊維

動物繊維のうち哺乳類の体毛のことを獣毛という。種類としては、我々がニットとして愛用する羊さんのウールを筆頭に以下のような種類がある。

  • 緬羊毛  ウール(羊)

  • 山羊毛  カシミア(カシミヤ山羊)、モヘヤ(アンゴラ山羊)

  • ラマ毛  ラマ毛(ラマ)、ビキューナ毛(ビクーニャ)、アルパカ毛(アルパカ)

  • ラクダ毛 キャメル(ラクダ)

  • 兎毛   アンゴラ(アンゴラウサギ)

  • 馬毛

動物の体毛はそのままの形で利用される例もあり、また皮と共に毛皮として利用される例もあるが、これらは当然繊維とは認識されない。皮革という基部に毛という構造が付いているためである。これらの種類としては、牛、羊、山羊、鹿、馬、ミンク、フォックス、いたち・てん、トナカイ、アザラシなどがあり、主に防寒服として使われることが多い。

絹繊維

絹=蚕というわけだが、厳密にはカイコガ科の昆虫が作る繭からとる繊維を絹(シルク)という。 蚕には家蚕と野蚕があり、野蚕には柞蚕やヤママユ(山繭)からとれる天蚕糸などがある。

羽毛繊維

羽毛繊維とは、水鳥の羽根である羽毛の軸から離れた先の部分のことを指す。ダウンやフェザーのどちらからもファイバーは出ますが、ダウンの羽軸から離れた羽枝をダウンファイバー、フェザーの羽軸から離れた羽枝をフェザーファイバーと呼ぶ。羽毛はグース(ガチョウ)やダック(アヒル)などの水鳥の胸の部分に密集しているタンポポのような綿毛(ワタゲ)になっている。。

こうして羅列するだけで、あったかそうで気持ちよさそうな素材がずらっと並んでいる。早速明日から毛繊維から見ていきたい。


こちらの文章は以下のリンクを参考文献として使用しています。


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。


皆様も、良い一日を。

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