京都:初秋の陣・初日
おはようごうございます。
今朝の京都は曇り、気温も行っても25℃程度と暑すぎずに出かけるのにはちょうど良い気温。
僕の京都の定番
昨日は朝11時過ぎに今回の宿について、とりあえず前回からの定番コース、丸太町のパン屋さん(フリアンディーズ烏丸店)とカレー屋さん(カリル)を巡る。フリアンディーズさんではこの後の散策中のお茶のお供様にパンをいくつかとお土産用の最高においしいラスクを購入。パンもさることながらこちらのラスクは外サク中しっとりの典型と言っても過言ではない触感が大好きで自分も含めてお土産としてまとめ買いさせてもらった。
そして、カリルさんではいつもキーマカレーと贅沢セットでラッシーも頼んでしまうが、何度食べてもまた戻ってきてしまう安定のおいしさ。カレーが辛すぎず、でもしっかりした味わいがあり、硬めに炊かれたお米と相まって食べ応えが格別、パクチーやフレッシュ野菜がちりばめられていてそれらと混ぜることで異なる味わいが楽しめる。そして、付け合わせのアチャールも本当においしくて、これを食べに来ていると言ったら大袈裟だけど、間違いなくここに来る理由の一つではある。玉ねぎにしてもキャベツにしても、えぐみだけが抜き取られて野菜本来の味がマイルドに、でもカレーの付け合わせとして合う様に仕上げられていて、こちらもおいしい。そして、ラッシーはラッシーで最後にどこかクリームかチーズかのような味わいがあってこちらも独特の味わいが楽しめる。
これで¥1,280なのだから、京都の食文化は豊かだと本当に思う。
一乗寺エリア
恵文社一乗寺店
そして、お腹も満たしたところで今回目指すは、京都市の右側、一乗寺エリア。ここに訪れたきっかけは以前からフォローしている作家さんの作品がこの滞在期間に恵文社一乗寺店で展示されると知ったから。Google Map先生に次の目的地としてセットすると、カリルさんの最寄りのバス停から一本で行けるみたいだ。こういうのは何か呼ばれてる気がする。前回から味をしめた京都のバス旅。観光地はもちろん、ローカルエリアもカバーされているから京都の両面が楽しめるのでやっぱり楽しい。
こうして着いた恵文社さんは本にまつわるあれこれのお店と自称されているくらいだが、本屋さんと個人作家さんが作られたものを中心に扱う雑貨屋さんが一緒になっている、とても京都らしいお店。かつ、日本の作家さんがほとんどの様に見えたので、そうした日本人アーティストの紹介の場所としても誰かの作品を見に来たついでで知った誰かさんという形で世界が広がりやすいし、元々興味がなかった人達の入り口としてもとても入りやすいいいお店。お店の雰囲気も扱っている本や雑貨の内容も、ご紹介のされ方も面白くて、『京都が好き』な方ならきっとどなたにでも楽しんでもらえるお店になっている。
今回僕が見に来たcopo e euさんはガラスを扱うアーティスト。今まで手に収まるサイズの石の一部をガラスに置き換える作品を拝見してすきになっていたけれど、今回初めてそれ以外の作品も実際に見ることができて、そちらのセンスに驚かされた。作品が違いすぎて違う作家さんの作品かと思うほど。今回は会期が既に終盤ということで、石はベストが見つけられずガラスの風景もすでに売れてしまっていたので購入は出来なかったがこれからも活動を見ていきたい。
詩仙堂
せっかく京都の奥、比叡山登山口の手前まで来たので、このエリアで以前からから来てみたかった詩仙堂にも立ち寄った。とても落ち着いた山の麓にあるお庭が有名。入口から竹林が片側に生い茂っている中を抜けていき、縁側で見るお庭は落ち着ける場所。遠くから鹿威し(これでししおどしって読むから不思議)の音も聞こえてくる。山の自然を庭の一部として取り入れた形のお庭で、四季折々の景色が楽しめるがさすがに山の麓でもまだ紅葉とはいかず一部の葉が色付き始めた程度。
そこから実際にお庭に出て、鹿威しや池にいる鯉、ススキにリンドウ、芙蓉などこの時期の風情が楽しめる。
圓光寺
すっかり詩仙堂でお庭は満喫できたにもかかわらず、道すがら見つけた圓光寺さんも門構え見てジャケ買いするようにお邪魔してみるとこちらもお庭が素敵。琳派の流れをくむ方の襖絵があったかと思えば苔生すお庭が2つの縁側から楽しめる。
さらに上っていくと竹林もあってその雰囲気も良いが「家康公の墓」なる看板が。「おや」と思って登ってみると、そこには家康公のお墓しかない空間が広がっていて、下界とは切り離されたような自然の一部といった空間。とても恭しい気持ちになりながら、ふと左手を見るとさらに上ってきたことで西側に京都の町が広がっている。天下を取ったもののお墓とはこう扱われるものなのねと至極納得の特別な空間で、ここも大きな見応えがあった。(調べてみたら家康公の歯が埋葬されているとのこと)
大満足で一乗寺エリアを離れ、今度は一際大きい宝ヶ池公園を目指す。オーストラリアみたいな形をして、左上に全体の1割くらいはありそうな大きな池がある。ここに歩いていくまでに干からびてしまいそうで、途中でまたパン屋さんによったりしながら歩くが近づけば近づくほどその大きさが分かってくる。公園、という言葉が使われていることでなんだかマイルドになっているけれど、あれは小さい山だと思う。ロンドン郊外のリッチモンドを思い出し、果てしなさ具合に夕方を前に中に立ち入る場所ではないと入り口で確信した。
こうして、今日もう一つの目的地だった京都府立植物園を北山通を歩いて目指すも付いたころには16:50。閉演17時で敢え無く外から見守りつつ、入れないなりに鴨川まで歩いて、そこでのんびりお茶とパンを食べることに。
鴨川デートはもちろんしたことないけれど、一人でいても周りにどこか誰か(人じゃなくても鷺などの野鳥も)がいてくれるなんとなくの安心感がある場所で、きっと大昔からこの河沿いには昔からこういう人間がたくさんいたんだろうなと時代を経た繋がりというのも感じられた。
帰りの宿までのバスもまさかの一本で帰れるコースでとても助かる。夕方すぎると皆帰ったり晩御飯に中心部へ出るためにバスに乗るためにかなり込み合っている。
さすがに初日からかなり歩いて疲れたので晩御飯はサクッと済ませて(要所要所でパンも食べてるしね笑)お宿に戻って休みましたとさ。
今日は午後から友人とランチしてその後少し出かける予定。
それでは行ってきます。
僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。
皆様も、良い週末を。