満足度の高い買い物のコツ:後編

おはようございます。
今日は朝から小雨がぱらついていて、気温は14℃といったん寒さが落ち着いた朝。どんよりとした曇り空で、見た目が寒々しくはある。

さて、自分が実感した満足度の高い買い物のコツみたいなものをまとめたい。
昨日はそもそも買い物する前に自分が何を持っているのかを把握しておくことが大事、そのために家を整理整頓しておくとわかりやすいし、もし自分のキャパシティを超えてるなら物も減らせると良いね、という話をした。
今日は本題である、満足度の高い買い物をする際のコツというのをご紹介したい。

買うためのチェック項目を事前に用意しておく

買い物をするしないとなった時に迷うのは、自分の中に軸がないから。同じ条件でその時の気分で買ったり買わなかったり、そして大概間違った判断をしてしまう。なぜなら、目の前に魅力的なものがあればもちろん欲しいし、この間の買い物は失敗したと思ったら本来であれば買うべき買い物も見送ってしまうからだ。だから、(冷静に判断ができる)買い物に行く前に自分がどんなものが好きなのか、どういうものを使っている時に幸せなのかを一度見つめ直す時間を作ってみるのがオススメで、それが満足度の高い買い物のコツと言えるだろう。
自分の好きに関する分析の詳細は以前好きの見つけ方 【ファッション】以降で具体例とともに全35回で説明しているが、ここで手身近にまとめると、自分にとってのプライオリティが何であり、買う必要があるのかどうかを冷静かつ客観的に判断できる自分の軸を作っておくことが大切という訳だ。

あなたにとって、プライオリティはなんだろうか。
見た目の良さ、機能性、値段、チェック項目は色々あるし、自分の好きなものとそうでないものではその順位も変わってくるだろう。だが、自分が使っていて漠然と幸せと思えるものは押し並べて共通点があるはずで、基本的には似たようなものになるはず。そこから自分のチェック項目を作っていってほしい。

具体的に見た方がわかりやすいと思うので、僕の例をご紹介しよう。
僕のチェック項目は、最近の買い物でこの3つになっている。

  1. クオリティに満足できるかどうか

  2. 今買う必要があるか

  3. すぐ使えるものかどうか

チェック項目が多いとそれだけで作るのも大変だし、チェックするのも面倒なのでせいぜい3,4個が良いと思う。
この3つを具体的に見ていこう。

1. クオリティに満足できるかどうか

当然自分が気に入っているポイントのクオリティの話だ。クオリティというと漠然としているが、僕はこの段階でデザイン・色・素材・機能性・価格の5つのバランスをチェックしている。僕にとって重要な要素を絞り込んで、そして同時に自分の好みを適えていてほしい5つの項目。もちろん原則5つ全部揃っていることが望ましいけれど、どこかの個性がずば抜けて避ければ4つでもOK、ということにしている。特に作家さんのアート作品には機能性がないことも多いので。

人によってクオリティの項目は変わる。
可愛ければなんでもOK、という人は『デコレーションが多いもの』とか『淡い色味のもの』とかもう少し掘り下げた方が良いけれど、機能と価格だけでいい人もいるだろう。あくまでここでの目標は、自分が幸せになるために必要なものかどうかを絞り込める項目にすることを目指したい。

2. 今買う必要があるか

『限定品』『今だけ特価』という言葉に人は弱いけれど、そもそも今買う必要があるのか。安く買えることは良いけれど、そもそも買う必要がないものを買ってしまえばそれはただの無駄遣い。そのものの単価としては安くても、買わなくて良いものを買っているのならそれはまるまるお金を捨てているようなものなので、良い買い物とは言えない。この過ちを犯さぬ様にここで冷静になって考えたい。

買うべきかどうかを1で判断して、さらに『今』買う必要があるかどうかも確認すると、時間的に余裕があればネットで検索してより安く買える可能性もあるし少し待てばセールになるかもしれない。そもそも、次買おうと思った時にそのタイミングで改めて見たら買わなくて良いと思えるかもしれない。
基本的に安く買えるものは安く買ったほうがいいし、買わなくて良いなら買わずに済ませた方がいざ買う時に買いたいものに少し高くても購入できるし、こうしたメリハリのある買い物をした方が満足度は高い。二度目に見てもやっぱり素敵だな、と思えるものならそれは安心して購入すれば良いだろう。

旅先で財布の紐が緩むのは『今ここでしか買えないもの』や『今ここで買うことの意味』と一緒に買うからで、1を満たしている限り旅に思い出を紐づけるものとして間違っていないと僕は思う。とはいえ、何でもかんでも買ってしまわない様に1の項目設定が大事というのもわかっていただけるかと思う。

心情的に難しいのは、作家さんの一点もの。
好きな作家さん(今風に言うなら『推し』かな)の個展に行って実際に作品を見れば舞い上がってしまうけれど、その作家さんの作品の中で一番しっくりきたものを買えるのかどうか、ここで自身を一旦落ち着きたい。
作家さんの作品は安いものではないだけに何点も譲っていただくことは稀だ。購入できる数少ないチャンスと焦って『今見ている中で一番好きなものだから』と妥協して買えば、自宅で見る度に思い出すし満足度は高いとは言えない。それは作家さんにも作品に対しても失礼なこと。だからこそ、モノとしての判断は1でしっかりできることが重要になる。
今回は自分が買うべきものがなくても大丈夫、作家さん(推し)はより素敵なものを次回作って見せてくれるはず、そう信じて今回は目の保養をさせていただこう。

3. すぐ使うものかどうか

これが今回新たに加えた項目。
今まで自分が好きなものが明確だったので、シーズン前に検索して安いうちに買ってしまうなんてことも多かった。しかし、いざシーズンインした時に好きなんだけど、今の気分と違うなんてこともままあった。またどうせ好きだから、腐らないから安いし買っておこうと思ったものは、基本的に思い入れもないから蔑ろにしてしまったり。逆に買ったすぐ後に実際に使うものであれば、そのモノの有り難みをもれなく感じることができるし大事に出来る。

今回この項目の重要性を実感したのは、実際の経験から。
都内の青空市で買った桐の箱をテレビ前にそのまま並べていたメガネと時計入れとして、京都の生地屋:リネットさんで購入した大好きなリネンとウールの織の素材感と色が綺麗な布地をソファのカバーとして、購入直後に使うことで整理整頓ができたり部屋で過ごすのがより快適になったりと気持ち良く過ごせてかなり満足度の高い買い物となった。その満足度の高さから、この『すぐ使うかどうか』という項目は意識するに値すると思った次第で。

桐の箱に入れるべきものでもないけど埃は防げる笑
ブルーのソファの暖色のピンクで見た目も暖かい◎

食材にしても、せっかく買った美味しそうなものは帰ったらすぐに食べたいよね。一方で、一旦大事にしまっておいたものはなかなか卸しにくいもの、そのまま結局使わず仕舞いになる、なんていうことも防げるのでやはり大事だなと。

まとめ

人はいい大人になれば、それなりにものを持っている。その中で入れ替えるものもあれば、好きでずっと使いたいものもある。自分が本当に好きなものの純度を高めていけば、いつか毎日使うものすべてがお気に入り、使っていて幸せと思えるものに囲まれて暮らすことになる。そうなれば自ずと日々の生活の満足感は高まり、幸せになれる。
僕らは元々そこを目指していたはずなのに、いつの間にか暮らしの中によくわからないものが溢れて、なんとなく使っているもので生活を味気なくしてしまってはいないだろうか。
物価高だから、とか、老後の資金を守らねば、とか外的要因で言っている訳ではなくて(ケチだから気にするけど)、主体的に幸せになる方法として、僕はモノと向き合った方が幸せになれると思っている。
モノも大事に使ってもらった方がモノとしての役割が全うされて幸せなはずだし、同時にそのモノを作ってくれた方への払うべき最低限度の敬意であり、感謝の気持ちだと思っている。

自分に不要なものは、使えないものは処分して、使えるものは次の人に手渡そう。
『今目の前にあるモノは、『好き』だけに囲まれる幸せに必要なものかな』、そう問いかけるだけでも自ずと答えは出るのかもしれない。


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。

皆様も、良い一日を。

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