繊維の種類16:リネン・ラミーのデメリット
おはようございます。
今朝もまた晴れ、一度目が覚めてカーテンを開けてもう一度だけあったまるために布団に入ると朝陽がべランドの木々を照らして、壁に風に揺れる木漏れが当たって綺麗だった朝。
さて、布の素材として靭皮繊維の代表とされる麻の中で衣服の素材となる以下の3つに関してみているところ。
亜麻(あま) Linen リネン 亜麻科
苧麻(ちょま)Ramie ラミー 葦麻科
大麻(たいま)Hemp ヘンプ 桑科
昨日一昨日とリネン・ラミーに関して、昨日メリットをみたところで今日は素材としてのデメリットを見ていきたい。
でも、個人的な思い入れも強いけれど笑 正直なところあんまりデメリットはない。少し気を使ってあげるべきところはあるので、そこを対処法と共に確認していこう。
リネン・ラミーのデメリット
シワになりやすい
リネン自体に伸縮性がほとんどないため、着用や洗濯によって繊維が偏ったり生地にハリがあるのでシワになりやすい。洗濯後のシワを防ぐには、濡れた状態で伸ばして形を整えて濡れ干しや平干しで自然乾燥させる。
縮む
リネンの繊維の目が粗く、洗うと縮む特性がある。一般的に5~10%ほど縮むと言われている。しかし、熱いお湯は使わず水やぬるま湯(目安は30℃以下)で洗うことで縮みを防ぐことができるので、一般的な洗濯機で洗う分にはさほど気にしなくて大丈夫。でも、ご想像の通り乾燥機は避けたい(生地を傷めるリスクもあるため)。
毛羽立ちやすい
縦の引っ張りには強いものの摩擦に弱いので、丁寧に洗濯しないと毛羽立ち色が白けてくる。ネットに入れて他の洗濯物と擦れないようにしよう。
色の変化が起きやすい
リネンは高温や直射日光に繊細なため、紫外線・直射日光で乾かすと変色、いわゆる色褪せ・褪色してしまう。
また、リネン生地は色落ちすることがあり、他の洗濯物と一緒に洗うと色移りしてしまうことがある(特にはっきりした強い色)。色移りが落ち着くまで(2~3回程度)、他の洗濯物と分けて洗えば安心。
洗濯関連での注意事項は続いたので、ここで洗濯方法のまとめ。
長く綺麗に着たいならドライで洗濯
元々色が綺麗なものが多いリネンはドライで洗うことで当初の状態が長く維持されてた長く楽しめる。他のニット同様ネットに入れれば、素材が擦れて白けてくることも防げる。
ただ、ナチュラルな風合いを楽しめる色や汗を吸ってくれるようなベッドのシーツなどは普通の洗濯で洗っても大丈夫。適度な起毛がかえって肌に触れる時の気持ち良さに繋がる。
水温はあくまで常温で、しっかりすすごう。
洗った直後はなるべく早く洗濯機から出して、濡れた状態で整形。
シワがつきやすいリネンの脱水は短めに。そうすることで、そもそものシワが少ない状態でスタートできる。シワが心配な場合は、手洗いして乾いたバスタオルではさみ軽く押さえて脱水する方法がおすすめ。もともとリネンは速乾性に優れた素材なので、軽く脱水でも十分に乾かすことができる。
ニットは整形したらハンガーよりも物干し棚の複数に掛けて乾かす。その折皺がつくが畳むときに伸ばし気味に畳むと、伸びた状態になるので着用時にはそこまで気にならなくなる。
シャツは肩を掴んで上下に振ってパンパン叩いてシワを伸ばせば、後は濡れた水の自重で乾かしている間に大方のシワは取れる。
なるべく日陰で管理
色褪せの原因になるので、洗濯したら陰干しで。リネンを着た日は日陰で過ごさないと、とまで神経質になる必要は全くないが、乾かす時は陰干しして少しでも守ってあげよう。
熱関連はこちら。
乾燥機は縮みと痛みの原因となるので気をつけたい。
もちろんピンとした形で仕上げたければアイロンが必要だけど、この時も熱いアイロンが直接触れると繊維が潰れて寝てしまってこれも白くなる原因。(どの素材のシャツも同じだけど)一枚薄いハンカチなどを挟むか、せめて色の変化を気にしなくて良い裏側からアイロンする様にしよう。
こちらの文章は以下のリンクを参考文献として使用しています。
https://handmade-wafu.com/essay/blog/2022/02/11/linenandramie/
僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。
皆様も、良い週末を。