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金16:金の加工技術(金泥)

おはようございます。
今日は空一面に薄い雲が張り詰めた曇り空。

金を金属同士で合わせて使う地金ではなく、木工や漆に使われる金素材について、以下の4つを学んでいる。
金箔
切廻し
金粉
金泥

さて、今日は最後の金泥を見ていきたい。

金泥

金箔や金粉と比べて、切廻しと同じくらい聞き馴染みがないけれど、読んで字の如く恐らく金の泥だろうと予想がつく。ただ一筋縄でいかないのが手強いところで、泥というのにドロドロした泥ではなくて実際は粉状のものを指すこと。
日本画で使われることが多い金泥だが、金泥は減量が箔で細かく高価、金粉は金属の塊がそのまま原料で粉が大きく真鍮の混ぜ物で延したりたりするので比較的安価と区別されているが、一般的にはほぼ同じものとして扱われている。

金泥の作り方

金箔や切廻しを細かく練り潰し、溶かした膠等と共に練ることで小さくちぎれて微粉末状にしていく。金箔の厚さは約0.2μで、これを横方向に平均3μ程度まで粉砕していく。その後、水で膠分のみを洗い流し、金泥となる成分を取り出します。一見単純な工程に思えますが専用の道具・製造する職人の調整、膨大なノウハウが必要となる。

  1. 切り立てほやほやの(である必要は全くない)切り回しを準備する

  2. 膠を混ぜて原型を留めない程にひたすら練っていく。

  3. 水を含ませ、不純物を浮かせる

  4. そこに溜まったまさに泥のような微細な粒子が金泥。

乾燥させた粉は小麦粉の様に細かく滑らかで、絵画や工芸用の描画材料として優れており、その高い品質が故に長年、芸術家・工芸家に愛されてきた。


*上記の情報は以下のリンクからまとめています。

ただ、これだけ細かいと薄くて剥がれやすいので、蒔絵や金継ぎなどには向かないので昨日見てきたようにこれらには金粉が向いている、という訳だ。適材適所で使える様に加工してきた職人たちがすごいのか、それに応えてきた金の素材としての底力がすごいのかと思うけれど、結局どっちもすごいってことでいいんだろうな、と思う次第でした。


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。


皆様も、良い一日を。

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