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Paris Olympic観戦記11

おはようございます。
とか言って朝書いている風を装って晩御飯後に書いています、こんばんは。
なんだかんだでパリオリンピックがもう終わるというちょっとした感傷的な気持ちとブレイキン女子を見て男子も見てみたいという好奇心に、今週末は三連休という事実に気が大きくして夜遅くまでオリンピック見ていたらまんまと寝不足で朝起きれなくて、朝書けなかったのが理由で。

結局男子ブレイキンの決勝が3時からと言われて心が折れて、SHIGEKIXさんならメダル間違いないと思って寝て起きたら4位でメダルを逃されていて…。ふて寝したいけどそういう訳にもいかないので、とりあえず気分転換に植物たちに水やりをして朝から出かけましたとさ。

ブレイキン男子

今回のParis  Olympicで初めてOlympic競技化された、唯一の新競技ダンススポーツ“ブレイキン”。DJがかける音楽に合わせて1対1で交互に即興でダンスを披露し、技術や表現力、独創性などを競う。
日本からは、半井重幸選手(SHIGEKIX=22)と大能 寛飛選手(HIRO10=19)が出場するも、SHIGEKIXさんが4位に、HIRO10さんは大いに沸かせるも1次リーグ敗退という結果で終わった。

男子を見るのは初めて、前日の女子と比べるとやはり力技のボリュームとバリエーションがかなり多く、体の大きさと相まってダイナミックな感じ。そんな中で素人が見ててもSHIGEKIXさんもHIRO10さんも技の完成度の高さは際立っていて、見ていて気持ちが良いものだった。
しかし、あらためて言うが、結果はSHIGEKIXさんが4位に、HIRO10さんは1次リーグ敗退。
際立つ技術を持ちながら何がこの結果を産んだのか。

競技としてのブレイキン

ダンスとしての競技としての評価基準は、①技術、②技の多様性、③独創性、④完成度、⑤音楽との調和の相対評価とされる。
細かく見ていくとこんな感じ。

  • 立って踊る「トップロック」

  • アクロバチックな回転技「パワームーヴ」

  • 音楽にあわせてピタリと動きを止める「フリーズ」

  • しゃがんで手をつき、足さばきを見せる「フットワーク」

  • 音楽との融合性「ミュージカリティ」

ただ、『これをやったから何点』という基準はなく、点はその大会の審査員達の主観によって付けられる。故にその会場の雰囲気を音楽に乗せて踊ってどれだけ盛り上げられるか、巻き込めるかが大きな要素となる。
1対1で交互に踊る「ソロバトル」では、DJが流す音楽に合わせて2~3ラウンド交互に踊っていく。9人の審判がラウンドごとに評価し、5人以上に支持された選手がそのラウンドの勝者となる。

今回日本人の二人は技術に関しては抜群に高く評価されたが、それ以外のポイントで相対的に対戦相手の方が高く評価されて、ラウンド毎に取られていってしまった形。つまり、一つ一つの技では負けているけれど全体のパッケージとして見せる他のプレヤー達のプレゼンテーションが、今回の審査員においてはウケが良かったということだ。

もの作りに繋がる日本の課題

これを見て僕が思ったのは、日本における技術+αの要素にこだわる必要性。この+αはプレゼンテーション技術を高めることと同義と言っても過言ではない。
どういうことかというと、ものづくりにも通じる技術力や機能性といった要素は、その探究心やディテールにこだわる国民性?から世界で戦える武器であることは間違いない。ただ、これからの時代、特にこれから日本だけでなく世界に打ち出す、勝っていくためには、それだけでは足りない。その技術を活かして作品としての完成度を高めていく必要がある、ということだ。

もので例えると、機能性は高いけどデザインがつまらない日本製品と機能性はそこそこでもデザインは良い海外製品を比べた時に、海外製品の方が手に取られる回数は多く結果として売れる数が多い。
もちろん、質より量に走れという話ではなく、むしろ逆でデザイン(見た目)にも気を遣いさえすれば日本の技術をより幅広いターゲットに届けられて、より多くのファンを獲得することができるということ。もちろん、良さを打ち出すプレゼンテーション(マーケティング)がさらにできればいいけれど、作品そのものが見た目で優れていれば人は興味を持ち評価するし、興味を持ってもらえればその中身(機能性)が良いことで間違いなく購入(勝利)に繋がる。

技術だけに満足せずにデザインも同じようにこだわろう。
そして、マジメ過ぎずにアソビを持たせよう。

今日の深夜に閉会式を迎えるパリ・オリンピック、いろんなことを学ばせてもらった大会だったなぁ、と思うのでした。


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。

皆様も、良い週末を。


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