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内向型にとって必要不可欠な時間とは

嫌なことがあったとき、疲れたとき、悩んだとき。みなさんはどんなことをして元気を充電しますか?

私は、感情がぐるぐる頭の中を巡って余裕がなくなったときは、小説や映画を見て現実からできるだけ遠くの世界に没入して今と距離を取るか、手帳やノートに頭に浮かんでいることを書き出してデトックスするか、どちらかの方法を選ぶことが多いです。

誰かに相談するとか、外に出てパーっとストレス発散するとか、そういうのじゃないタイプ。ひとりで過ごす方が私は好きです。

あとから振り返ると「わざわざこんなことノートに書き出さなくても、わかってたことだよね」と思うことも往々にしてあるのですが、それでも、書くことで救われる感覚が、間違いなくあるんですよね。

何を書いているのかというと、思い浮かんだことや頭の中をぐるぐるしているモヤモヤをとにかく思いのまま書き出すこともあれば、やるべきことを思いついた順に書き出すことも。もしくは、「今どんな気持ち?」「何がモヤモヤを感じさせている?」と自分で自分にやさしく問いかけてみるパターンもあります。

ひょんなきっかけで手帳を自分でつくることになって、ありがたいことにLOFTやハンズにもお取り扱いいただけるようになったオリジナルの手帳『pure life diary』の価値観を知るワークを振り返ると、本来の自分を思い出して元に戻れる感覚になれるので、開発者ながら一ユーザーとして『pure life diary』も楽しんでいます。


パーっと飲みに行ってストレスを発散するとか、カラオケで思いっきり歌うとか、人に相談や愚痴を聞いてもらってすっきりするとか、それぞれストレス対処法がある中で、自分の傾向は何なのか改めて考えてみると、「ひとりで過ごす時間」「ゆっくり考える時間」が大切なキーワードだということに気づきました。

・ぼんやり考え事をする
・何もせずにぼーっとする
・ひとりで手帳やノートを書いて整理をする
・気ままにひとりで過ごす

そういった時間が私には絶対必要で。

「ひとりの時間も好きだよ〜」という人は多いと思いますが、私にとっては死活問題で、「ひとりの時間がないとマジで無理、自分を保てない」というくらい必要不可欠なものです。ただただ、安心できる場所にひとりでこもって、静かな時間を過ごしたくなるんです。

疲れを感じるとき、ストレスが溜まってやけに甘いものが欲しくなるとき、時間に追われて目の前のことを必死にこなすだけで精いっぱいなとき、自分の行き先に迷って「これでいいのかな」と未来に不安を感じるとき。そういったときはたいてい「ひとりの時間不足」が原因です。

体力が持たなくて疲れやすい自分はなんて要領が悪いんだろう、と悩んだこともありました。もっと上手に時間を使えたらなと、周りの人を羨んだことは一度や二度ではありません。みんなみたいに積極的にコミュニケーションを取って外に出れない自分やアクティブになれない自分はダメなんだとずっと劣等感を感じてきました。

でも、自分が「内向型」であることを知ってから、少しずつ自分に対する印象が変わっていきました。


「内向型」「外向型」という言葉、聞いたことありますか?それぞれ、どんな人をイメージしますか?

今まで日常的にこの言葉を使ったことがない人の方が多いと思いますが、「内向型」「内向的な人」と聞くと、漢字から受け取る印象としても、どちらかというと「内気な人」「無口な人」「根暗」「コミュ障」といった、「静かなイメージ」を持つ人が多いかもしれません。

あるいは、「HSP」「繊細さん」という言葉が広まって、「繊細な人」「敏感な人」という印象を持つ人もいると思います。

また、日本でもベストセラーになった内向型の本はいくつかあるのですが、内向型が「静かな人」と翻訳されているので、「内向型=静かな人」いうイメージが強いかもしれません。


ですが、これは先入観でしかなくて、実は違うと私は思っていて。
これまで自分が内向型について学びを深めて、内向型コンサルタントして約1万人の内向型と接してきた経験を省みると、「内向型は静かな人とは限らない」と考えています。

内向型の中には口数が少ない人もいると思いますが、これまでたくさんの方と接する中一方で話すことが好きな内向型も、普段は人見知りでも共通の趣味を持つ友人とは何時間でも話がつきない内向型もいます。初対面の人と話したり大勢の前に立って話すのが苦手なだけで、気の知れた相手や少人数の場であれば難なくコミュニケーションを取れる人もいますし、社交的で明るい内向型もいるんですよね。

内向型を一言で言うと、「静かな人」ではなく「静かな時間を求める人」。

・手帳やノートを広げてひとりで考え事をする時間
・静かで安心する場所でひとりで過ごす時間
・みんなでワイワイするよりもひとりでゆったり過ごしてストレスを和らげる
・刺激を減らすことで自分のペースを保つ

こういったことの重要度が非常に高いタイプのことを「内向型」だと思っています。

・急に質問されるとすぐ答えられない
・大人数の場が苦手
・人と話したあとはひとり反省会が止まらない


「私もそう!」と思い当たる人は、私と同じ内向型タイプかもしれません^^

自分が内向型寄りなのか外向型寄りなのかを知っておくことは重要です。疲れたときやストレスを感じる時、誰かと過ごすのかひとりで過ごすのか、にぎやかさを求めるのか静かさを求めるのか、自分の嗜好によって時間の使い方や優先順位が変わるからです。

私と同じように内向型寄りの人は、いかに「静かな時間」を確保するかが大事です。そのひとつが「手帳やノートを書く時間」。1日3分だけでも、きもちを書き出す静かな時間を取れると、心穏やかに過ごすことができます。


「静かな時間」、足りていますか?
定期的にセルフチェックしてみましょう。



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井上ゆかり
読書と手帳が好きなので、本や文具の購入に使わせていただきます♡