見出し画像

想いは連鎖を生み、自らを想像していなかった場所へと連れて行ってくれる

2021年11月19日。

思い返せばもう、2ヶ月前のことである。
この日は自分にとって感慨深く、思い出に残る日となった。

エディターとして、まずは歩みを進めていきたいと決めた2021年5月。
月日が経過し、現在は有難いことにいくつかのメディアでライターとして書かせていただいている。
人との繋がりの尊さを、改めて実感する日々である。

私はやりたいこと、思い描く未来について貪欲な方だと思う。
そして恵まれた環境と、素敵な人々に出会う運もあるのではないかと自負している。

"キャリアチェンジとは、キャリアアップではない"

今まで携わってきたことと別の業界で仕事をしていくというのは、とても難しく歯がゆいものだと痛感する日々。

お洋服の仕事をしている傍ら、休みの日には取材へ足を運び、執筆。これの繰り返し。人が好きな私は、大切な人や新しい出会いを大切に、新たな価値観やアドバイスをもらう時間をとても大切にしている。

別のキャリアへ進むために努力を積み重ねることに対して、見返りを求める想いは一切ない。綺麗事ではなく、やりたいと思えることに挑戦させてもらえる環境と素敵な人との出会いがあることは、ものすごく恵まれているのである。

やりたいことを突き詰め、想いを口に出し続けることに対して恥じらいなんてものはない。言葉にし、声にのせると、届く人には届くものなんだと感動することも多々ある。

画像1


2021年11月19日は、とある展覧会の取材日。

この日をずっと楽しみにしていた。

大きな目標であり、自分にとっては挑戦の日だった。

そして偶然が偶然を呼び、思いがけない人たちと仕事が交差する日でもあった。

東京現代美術館で2022年2月23日まで開催されている「ユージーン・スタジオ 新しい海 After the rainbow」。
平成生まれ作家としては初の大規模個展である。

寒川裕人さんは兄の友人であり、仕事仲間。
兄と私は10歳も歳が離れているため、彼らが大学時代に起業した当時、私はとても小さかった。彼らが実家へ来ている頃からこれまでを知っているからこそ、とても感慨深い出来事だったのである。

そんな素晴らしい人たちと自分の仕事が交差する。
なんて美しく嬉しい偶然なのだろう。

画像2

寒川さんの個展が開催されると知った半年前。
必ずこの展覧会を取材したいと思った当時、ちょうど私はライターとして動き始めて間もない頃だった。
ライターになりたてであったのにも関わらず、「取材できる、必ず取材してみせる」という確信が心のどこかにあったのはなんだったのだろう。

無条件に湧き上がってくるやる気と、自信。
そのふたつが合わさった時、自分でも思いがけないチャンスが巡ってくる。

大袈裟にも「人生とは本当に不思議で、おもしろいものだな」と。


ちなみに、執筆した記事はこちら。ぜひ多くの方に読んでもらいたい。
想像することの大切さを体感できる「ユージーン・スタジオ 新しい海 After the rainbow」

画像3

最終地点を決めず、一つの職業に憧れを持ち続けることを一旦辞め、視野を広げ、今の自分にできることは何かを模索し、目の前のチャンスを掴みながら挑戦し続けると決めた数ヶ月前の私。

「最後はどうなりたいの?夢は?」と聞かれても、学生時代のように明確に職業を答えることはなくなった。

大切な友人やパートナー、家族に自分の想いを話すたびにかけられる言葉は、「やりたいことがあって、そこに向かって頑張れるって嬉しいことだよ。」
そして、「もっと動きなさい」と。

画像4

やりたいことが分からず、日々の仕事をこなしながらプライベートを楽しんでいる人もたくさんいる。そんな友人たちから相談を受けることもよくある。
人によって価値観はバラバラで、それを苦と捉える人もいれば、幸せと捉える人もいる。結局は全て自分次第なのである。

私は、それぞれがそれぞれらしく輝ける場所があり、楽しく毎日を過ごせているのであれば、それはとても美しいことだと思う。

やりたいことなんて、数ヶ月あれば環境や出会う人、様々なものに影響されて移り変わってゆくものだと思っている。だからこそ焦る必要なんてなく、毎日を楽しく過ごしていたら自然と見つかるものなのではないかと思う。

もがき続けた先に見えるものは必ずあると、私は信じている。

色々なことを楽しくしていくのも、ただやるのも、自分次第。

画像5

兎にも角にも、小さい頃から何かしらやりたいことを見つけ、それに対して今何をすべきか、どうすればいいのか、誰に相談すればいいのかを考え続けてきた私は、少しずつ、それをカタチにしていく術を身につけていこうとしているのかも知れない。旅はまだまだ続くのだ。

30歳を迎える頃には、20代を振り返って後悔なく、かけた時間や行動したことに誇りを持てている自分でいたい。

何かに対して思いを馳せること。
そしてその想いを胸中だけでなく言葉にして伝え、行動する努力を惜しまなければ、その想いは自らを思いがけない場所へと連れて行ってくれることがある。

私はそう信じ、今日も明日も明後日も、書くことを辞めない。

追記:「ユージン・スタジオ 新しい海」は、東京都現代美術館にて、2022年2月23日まで開催中です。ぜひ多くの人に足を運んでいただけますように。


YUKARI FUJII
Instagram:@yukaringram

この記事が参加している募集

もしよければサポートお願いします!いただいたサポートは、これから様々な経験や感情と出会うため、クリエイティブのために使わせていただきます。時には誰かを支援するための資金として。よろしくお願いします!