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過去と未来の、違いは何か?

一年前には想像できなかったことが、今起きていますね。
未来のことが分からないというのは当然ですが、少なくとも私が生きてきた人生の中では、想像しえなかった状況が「今」です。

そこで、過去と未来の違いについて考えてみました。

過去とは=過ぎ去った時。今よりも以前のこと。
未来とは=これから起こる時。今よりも先のこと。


中学生くらいに、時間とか時空について考えていた時期がありました。
タイトルは覚えていませんが、恐らく何かの小説を読んでいて、時間とか時空とかがテーマの内容だったのだと思います。
夜な夜なベッドに寝て、天井を見つめて、不気味な気分に浸っていたのを覚えています。

自分が生まれる前に歴史があったのか?
自分が死んだらどうなってしまうのか?

歴史の教科書にはそれらしいことが書いてありますが、それは、自分がいま生きている「時空」に準備されたもののような気がしたのです。
自分が死んだら、また違う「時空」が準備されていて、今の自分が知っているような、宇宙だとかいう概念もない世界が準備されているのではないかと。

このぐらいまで考えて、やはり「死」というものを身近に感じることが怖くて辞めてしまいました。


こんなことを考えていたなぁ・・・と思い出したのは、同じ部屋の同じ天井を、生まれたばかりの娘と見つめていた時でした。
もう20年近く前になります。産後、実家で生活していた頃です。床に敷かれた布団に二人で寝て生活していました。

数週間前までは自分のお腹にいた命が、真横にいて、息をしている。
この子の生まれる前の歴史があったことを、私自身が誰よりも知っている。

この時から、私は少しホッとしたのです。

なぜなら、私が生きているこの人生は、自分がいま生きている「時空」に準備されたものではないと確信したからです。自分の中から命が生まれたことで、自分自身が証明された気持ちになったのです。


過去と未来の、違いは何か?

記憶をたどりながら、過去と未来の違いを思うと、「残る」という言葉にたどりつきました。

過去は残るんです。
私がここまで記した文章も、過去として残る。おととしの春に撮った花の写真も、過去として残る。エビデンスは記憶としても残ります。忘れてしまった記憶は、「忘れてしまった」という事実として残ります。
でも、未来は当然ながら「残る」には至りません。

でも、ここであらためで感じるのです。
忘れてしまうぐらいなら、残しておきたいこともあるし、
残しておくくらいなら、忘れてしまった方がいいこともある。


つまり、未来のためにどうしたいか?
未来の自分のために、今と過去の記憶をどのように残しておきたいか?

そう考えると、「忘れてしまうぐらいなら、残しておきたい」を選択する私がいます。だから、言葉にして、写真も撮っていきたいと思います。

私自身が生きたという証明になるからです。

言葉は好きだけど、言葉にするのは難しい。
もっと豊かに表現したいけれど、豊かに表現するのは難しい。
それでも、忘れてしまうぐらいなら、今の思いを残しておこう。


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