(公社)日本舞踊協会×6年生国語・社会・音楽×伝統教育|出前授業
1. 6年生の横断的な学習を見事に体現したコラボ授業の実現!!
本日は6年生の先生方、必見です😊!!!
なんとなんと、今回は(公社)日本舞踊協会の方々による超豪華コラボ授業を行うことができました~✨
なかなか普段であれば接点をもつことができないような方々ですが、実は
“伝統文化を廃れさせたくない”
“特に子どもたちに伝えたい”
という熱い想いから、小学校での授業を希望されていたんです!!!!!
内容もお聞きすると今までの歴史ある曲や踊りなどから、何でも対応可能ということで、それだけでも十分だったのですが、せっかくなので各教科の教科書に合わせた授業になるよう、私もいろいろと相談させてもらってのコラボ授業となりました!!!
どんな授業をしていただいたか紹介していきますのでぜひ最後までお読みくださいね~😊♪
2. まずは大事な事前準備✨
10月のある日、福岡市城南区の小学校にて、体育館で6年生に授業を行っていただきました。
また今回は対象である学校の6年生の人数がちょうど2学級だったこともあり、女の子には浴衣を着せてくださることになりました。
日本舞踊には「所作」で気持ちを表わすことも数多くあり、そのことから浴衣の袖を使った演出などもあるようで、それを体験させたいということからでした。女の子たちはもちろんとっても喜んでいました ♪
(浴衣を家から持参している子もいましたよ!)
女の子たちだけ少し早く体育館に到着し、浴衣が決まればすぐに着付けです。着付けもすいすいとものすごいスピードで進むことに私はほんとに驚いてしまいました~!!!!
ちなみに担任の先生方の浴衣も用意してくださっていたので、先生方も浴衣に着替えます。それにはさらに子どもたちは喜んでいました♪
担任の先生が素敵に変身するのは子どもたちとってもうれしいんですね😊
これらの浴衣は全て善意でお貸しいただいたものです。
そして全員には扇子も貸してもらいました。
浴衣を使った所作と同じように、扇子という小道具を使うことも大切な所作の一つのようで、後からも写真で出てきますのでぜひ注目して見て下さいね!!
たくさんの道具を無償で用意して下さったこと、本当に感謝感謝です✨
3. さていよいよはじまります!!!
まずは花柳三枝君 先生による日本舞踊についての説明がありました。
私も聞いていて大変勉強になったのですが、その説明の中には「歌舞伎」「能」「狂言」という言葉が並び、ちょうど6年生が社会の歴史の勉強や国語の学習で出てくるワードが登場したのです。子どもたちも今まで習った知識とつなぎ合わせながら聞いていたと思います。
また、所作の実演を交えながら、時には子どもたちといっしょに行いながらわかりやすく説明してくださいました。それらの所作に、最初は子どもたちも少し恥ずかしがる様子も見られましたが、途中からは見様見真似でやってみる姿がありました。
その後は、お稽古を始める時に大切な基本となる「礼」について教えてもらいました。背筋を伸ばし、しっかりと「礼」をする子どもたち、とってもかっこよかったです!
「礼に始まり、礼に終わる」ですね✨
その後は、実際に子どもたちが今回踊る実技の説明がありました。
しかもその実演も全て見せてくださるという贅沢ぶりです!!!
【男の子】
6年生音楽の教科書に載っている「越天楽」の旋律をもとにして作られた福岡の民謡『黒田節』を踊る。
【女の子】
日本舞踊は邦楽で踊るものが中心だが、オーケストラや洋楽で踊ることもあり、今回は海外の方も知っている「さくらさくら」の音楽で踊る。
この2曲もたくさんある曲の中から、子どもたちにピッタリの曲を選んでいただきました。
それでは曲も決まったところで、いよいよ男の子と女の子に分かれてそれぞれ練習開始です!!!
4. 分かれてそれぞれで練習開始です!
体育館を前方と後方に分けて練習がはじまりました。
お互いの動きが気にならないように背にして練習するように考えてくださっています。
しかも今回は9人もの協会の方々が来て下さっているので、どこを見てをお手本の先生がいる状態で、子どもたちは戸惑う様子はなく、一生懸命練習に励みました。
練習が終われば、最後は「黒田節」と「さくらさくら」のお披露目会です。少しでも上達した姿で踊れるようにそれぞれが目標を持って取り組んでいたと思います。
動きがある程度わかってきたら、音楽に合わせて更に練習は続きます。
練習の後半になり子どもたちはあることに気付いたようで、
「先生!姿勢によってはものすごくきついです!」
「動きがゆっくりで簡単と思ってたのに難しい!」
「しっかりしゃがんでやるとめちゃ大変!しんどい!」
と口々に言いながらも、みんな真剣に取り組んでいました。
私はその様子をひたすらじっと見学させてもらっていたのですが、短時間でめきめきと上達していく子どもたちを見て、感動しました!!!
5. お披露目会から終盤へ
時間いっぱい練習したらいよいよお披露目会です。
男の子は黒田節。
女の子はさくらさくら。
それぞれの課題曲の出来栄えを披露し合います。
本当に見事な「さくらさくら」と「黒田節」で拍手喝采でした✨
ただ実は周りで日本舞踊協会の方々が、子どもたちが不安にならないようにそれぞれのポイントに立ってくださり、お手本を常に示してくださっていました😊
運動会で壇上に担任が立って踊るのと一緒ですね笑。
でも9人もいらっしゃると、どこから見てもわかるため最強すぎでした笑。
そういうアシストもあり、見事それぞれの踊りのお披露目会は大成功に終わりました♪
その後は、花柳輔三紫 先生による「独楽」の実演を見せていただきました。今回は子どもたちに見せる用の特別バージョンを見せていただき、本当に贅沢な時間でした。
私がこの時にすごく印象的だったのは、子どもたちの実演を見つめる目です。始まる前までは、「日本舞踊」というものが、今一つわかっていなかった子どもたちが、このほんの2時間近くの間に実際に自分が踊ってみて、所作一つ一つの難しさや、体力や筋力が必要な部分などを感じていたからか、どの子どもたちも本当に真剣に見入っていました。皆で一心に実演を見つめる大変素晴らしい観劇の時間となりました。
6. コラボ授業を終えてみて…
最後は子どもたちから質問や感想の時間があり、そして本当の最後はやっぱりしっかりと「礼」をして終わりました。
ちなみにこの日は、卒業アルバム撮影のカメラマンさんも来られていて、
子どもたちは浴衣姿や扇子を持って、皆で集合写真も撮っていました。
きっと一生記憶に残る素敵な日になったと思います😊
また、今回授業を受けた子どもたちや先生の感想を少しですが紹介させていただこうと思います。
子どもたちの他の感想も読ませてもらいましたが、「体験する」ことでわかることがたくさんあるんだなと感じずにはいられない素晴らしい「考え方」「捉え方」があったことがすごく伝わってくる感想ばかりでした!
それぞれの立場から、大変満足のいく時間となったようでこのコラボ授業ができて本当によかったと思っています!!
7. これからのこと
普段は博多座などで公演をされている日本舞踊の先生方です!!!
今回のような授業が実現されるってほんとすごいですよね!!!
当日を迎えるまでにもたくさん準備してくださっています。
選曲や演目、浴衣や扇子などの用意だけでなく、中休みの間もスライドを準備して子どもたちが退屈しないようにと気を遣ってくださるなど、すみからすみまで授業の流れを考えてくださってたんですよ!ほんと感謝感謝です✨
そこには冒頭でもお伝えしたように、
“伝統文化を廃れさせたくない”
“特に子どもたちに伝えたい”
という熱い想いを皆さんがお持ちだからです!
大きな公演とかぶっていなければ、今後も授業に出向きたいという思いをおもちですので、「ぜひうちの学校にも来てほしい!」という学校や先生は是非ご連絡くださいね😊
場所は福岡市内となります。
もし授業を希望される方下記ホームページまでご連絡ください ♪
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※(公社)日本舞踊協会 への直接の連絡はご遠慮ください。