妊活・不妊治療 治療費負担を軽くする方法
2022年4月から不妊治療の保険適用範囲が広がり、
「費用負担が軽くなった」との声もありますが、
それでも治療内容によっては高額な費用がかかります。
保険適用に関しても、以前の助成金と比べると
「どちらが良かったのだろうか」
と個人的には思うところもあります。
(それはまた別の機会に)
保険適用以外にも、治療費負担が軽くなる方法があります。
個人の状況により、対象となる方・ならない方がいるため、
情報提供をした上で、各個人で確認していただければと思います。
ご存じの内容もあるかと思いますが、
確認のためにもお読みいただければ幸いです。
◎意外と知られていない「医療保険」
☆生命保険会社の医療保険
2022年4月から不妊治療の保険適用範囲が広がったことにより、
医療保険の給付対象も変更になりました。
・人工授精
・体外受精・顕微授精の採卵
・胚移植
などをおこなった場合、
申請をすれば、手術保険金・給付金を受け取ることができます。
【要確認】
※医療保険に加入した時期、契約内容などにより異なります
※診断書ではなく、領収書で申請できることもあるようです
※月日が経過していても、領収書等があれば、さかのぼって申請もできるようです
ゆかり堂にお越しの方々でも知らない方が多く、
加入している医療保険の内容を確認してみると、
保険金・給付金の対象になっていて受け取れた
というケースも多いです。
医療保険に加入されている方は、
費用負担が軽くなる可能性があるので、ぜひ確認していただきたいです。
◎高額療養費制度
☆高額療養費制度
同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の
自己負担額が高額になった場合
一定の金額(自己負担限度額)を超えた分があとで払い戻される制度。
※所得により自己負担限度額が異なります
※月ごとの計算になります
↓
治療の時期、治療内容、所得によっては、
制度を利用できないこともあります。
◎ポイント
同一月(1日から月末まで)にかかった医療費で計算するため、
月をまたいだ場合は月ごとの計算となります。
妊娠をして、妊娠後期に逆子の状態のままだと、
出産時に帝王切開になることがあります。
所得による自己負担限度額によりますが、
手術日が月末で入院期間が月をまたぐよりも
手術日・入院期間が同一月のほうが
高額療養費制度を利用できる可能性が高まります。
不妊治療の採卵や胚移植の際も、
通院時期や採卵・胚移植をおこなう時期が、
月をまたぐのか同一月なのか
で高額療養費制度を利用できるかどうか変わることもあると思います。
希望のスケジュール通りに治療が進むわけではないので、
これは運次第かもしれませんが、費用負担を軽くする方法のひとつです。
◎医療費控除
☆医療費控除
1年間の医療費が10万円を超えたとき
(総所得金額等が200万未満の人はその5%)
確定申告をすると、
医療費控除で所得税や住民税が減税となり一部の金額が戻ってきます。
※自分または生計が同じ家族のために支払った医療費
※1年間= その年の1月1日から12月31日まで
※医療費控除は、保険診療以外の治療費も対象になります
◎控除額の計算方法
医療費控除額(最高200万円)
=実際に支払った医療費の合計額-(1)-(2)
(1)保険金などで補填される金額
(2)10万円(総所得金額が200万円未満の人はその5%)
控除額の上限はありますが、それを超えてしまった場合、
共働きであれば、所得の多いほうで上限まで申告し、
それを超える分はもう一人のほうで申告することができます。
◎医療費控除は、保険診療以外の治療費も対象になるため、
鍼灸治療も対象になります。
※治療のためであれば、医療費控除の対象となります。
(健康維持のためであれば、対象とはなりません)
妊活・不妊治療をされている方で、
対象となるケース・対象とならないケースがありますが、
・保険適用
・生命保険会社の医療保険
・高額療養費制度
・医療費控除
これらを活用していただいて、費用負担が少しでも軽くなればと思います。
ゆかり堂治療院
いただいたサポートは知識や技術の向上に役立てて、クリエイターとして皆さまに還元させていただきます!