ドミニカ共和国の男女平等の度合い、世界70位。日本は114位。【90日目】
「Feliz Dia de la Mujer!(ハッピー女性デー!…日本語に訳しづらい)」
今朝、カウンターパート(仕事上のパートナー)からワッツアップ(ドミニカ共和国版LINE)にメッセージが届いた。
そう、今日3月8日は「国際女性デー」だったのだ。
日本にいた時は全く意識していなかったし、「ハッピー女性デー!」なんて言われたこともなかった。
ドミニカ共和国や他のラテンの国では、女性デーは広く知られているものなのだろうか(何か情報あれば教えてください)。
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私がドミニカ共和国に来て驚いたことは、「バリバリ働く女性」や「職場をまとめる女性リーダー」が意外と多いことだ。
派遣前訓練で「発展途上国は男尊女卑が日本よりも強いから」と言われた。ドミニカ共和国もそうなのかなと思っていたので、現実を見て驚いた。
さらに、働くドミニカ人を見て思ったことは「自分らしく働く」という姿勢をもっていることだ。
私のホストマザーのように女性が一家の大黒柱なこともある。それに対して周りの人は奇異な目で見ていない。
もちろん日本にもバリバリ働く女性は大勢いると思う。でもたまに、彼女たちからは「男性に負けたくない、抑圧されたくない」みたいな男性を意識した思いが見えるときがある。
そして男性も、「仕事ができる男が一人前、自分が家計を支えるんだ」みたいに自分の性別を意識して働いている人が多い感じがする。
ドミニカ共和国にはそれが(今のところ)感じられないので、その点はのびのびと働きやすくて助かっている。
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話を戻す。今日は「国際女性デー」ということで、ドミニカ共和国の男女平等の度合いを調べてみた。
参考にしたのは、世界経済フォーラムが2017年11月2日に発表した世界男女格差(ジェンダーギャップ)報告書2017年版。
ドミニカ共和国は世界144か国中、男女平等の度合いは70位である。
順位は平均的だけれども、特徴的なのは高等教育機関への男女別入学者割合だ。
同調査によると、女性の高等教育機関への入学者割合は65.0 %、男性は35.4 %となっている。女性の方が男性よりも約1.8倍高い。
だから女性の方が必然的にある程度の学歴や知識が必要とされるポストに就くことが多いのだろうか。
これは、大学進学率の男女差が小さくなりつつある傾向があるものの、男性の大学進学率が女性より高い日本とは対照的だ。
また、文化の違いもあると思う。
日本では稼げる男性が良しとされることが未だにあるけれども、ドミニカ共和国にはそれがほぼ無い気がする。
だからドミニカ人男性は自分のステータスとして年収の高い仕事に就く必要が無いんじゃないかな(それよりも逞しさ重視な気がする)。仕事に就くための学歴の必要性も感じていないのかもしれない。
ちなみに政治(Politics)の数値は低くなっている。
しかし、ドミニカ共和国は1997年にカリブ諸国で最も早く「クオータ制(政党・議会・地方自治体の選挙における女性立候補者の割合を最低25 %と定めるもの。2000年には33 %に引き上げ)」が導入されている。
また、1999年には男女格差問題に取り組む「女性省」が設立された。
今後、女性の政界進出が期待できる。
(参照 ドミニカ共和国を知るための60章、赤石書店、国本伊代編)
それに対し、日本は世界144か国中114位である。
調べる前から肌感覚で「男女格差、ドミニカ共和国よりも日本のほうが下じゃないか?」と思っていたら本当にそうだった。しかもかなり下・・・。
政治(Politics)が圧倒的に低い。
同調査によると議会中の女性の割合は9.3 %、女性閣僚は15.8 %だ。
もし日本が発展途上国と呼ばれるものであれば、女性の政界進出を手助けする国際的な援助を受けられるかもしれない。
でも日本はもう「発展途上国」とは呼べないので、自力でなんとかしていくしかない。
ちなみにこんなに女性の政界進出が進んでいないのに、クオータ制は導入されていない。
どうすれば導入されるのかは↓の記事が詳しい。
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今回調べてみて、日本が様々な性別の人に過ごしやすい社会になってほしいと思ったし、私にできることは何なのだろうと思った。投票?
とりとめのない文章になってしまったけど、今日はこの辺で。
それではまた~。