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【R. シュタイナー『魂のこよみ』】8月第5週

第22週

宇宙の彼方からの光が
内奥で逞しく生き続ける
──それは魂の光となって、
精神の深みをあかく照らす。
宇宙の自己から人間の自己を
時の川の中で熟させ、
豊かな果実を結ばせるのだ。

ルドルフ・シュタイナー
(訳:yuka ogiso)

私という存在は、
宇宙の彼方から注がれる光と
大地から汲みあげる生命力との小さな交点だ。

宇宙の光は強いけれどもあまりに透き通っていて、
夜でも明るいこの世の灯りのもとでは
簡単に見えなくなってしまう。

むしろ、この世にはうまく馴染めないのかもしれない、
宇宙の光を忘れることなしには。

人生は自分の思いのままにあると信じて走る。
思いのままにならなくてもがく。
それが人生なのだと言い聞かせてまた走る。

でも、
開いた本の1ページに、
雑踏ですれ違った一言に、
夢の中に、
突然の思いつきに、
宇宙の光はほんの一瞬、ぱっときらめく。

水面に飛び跳ねた魚みたいに。

私を突き通す強い光。
私を私たらしめた、本当の意味。


※Rudolf Steiner,
Anthroposophischer Seelenkalender:52 Wochensprüche
Rudolf Steiner Verlag, Dornach(Schweiz)
1912-1913/2016

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