Aggelosというゲームがある。

 王国の存亡はプレイヤーの双肩にかかっている!
 ……ということで、先日PS4/Switchでも配信開始されたアクションゲーム『Aggelos』を、ここのところひたすら遊んでいた。ファンタジーの世界観とレベルや装備の成長要素を加えた王道アクションだ。あまり過去ばかり礼賛するのもよくないなと分かりつつも、このソフトについては『古き良き』という枕詞がぴたりとはまる。

 グラフィックもサウンドも、その時代をゲームとともに生きていた人としてはどれをとっても90年代を思い出さずにいられない。中でも特に感動したのはその操作感だった。開始数分でよみがえる小学生の体験。昔さわったあのゲームに、非常によく似ている……任天堂に人生の大半を支えられていた当時の私が、友達の家で唯一プレイした、セガの――メガドライブのゲーム。
 と思ったらそれもそのはず、ソフトを起動すると最初に表示される名前を改めて注視すると、Wonderboy Bobi氏という方が作ったようだ。そう、ワンダーボーイ。その名前とゲームの作りから、少しゲームに詳しい人ならすぐにピンとくるだろう。このAggelosというゲームは『ワンダーボーイ モンスターワールド』に、触った感触がとてもよく似ている。『4』しかプレイしたことのない私でさえ、ゲーム体験を思い出すほどに。

 アクション、キー操作はシンプルながら多彩で、主人公キャラクターの成長もさることながら、プレイヤーが操作に慣れれば慣れるほど軽快に進んでいける。プレイ時間自体はそれほど長くないので次にどこに行くか、必要なアイテムを手に入れるのにどうすればいいか、などが分かりやすい。その辺の塩梅がちょうどいいのも魅力だ。
 全体的なボリュームには物足りなさを感じる人もいるかもしれないが、遊びやすいゲームはやはり気軽に何度もプレイしたくなる。周回したりタイムアタックしたりと、プレイヤーなりの遊び方を見つけるのもまた楽しさのひとつだろう。

 てことで、switch版を購入してから早々にクリアして、それなりに満足していた。ただし難易度はノーマル。
 Aggelosには難易度がふたつある。アクション初心者でも遊びやすい『ノーマル』と、熟練者向けの『ハード』が。

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 この『ハード』がまた、ノーマルと比較してものすごい難しい。序盤はまだしも後半に向かうにつれて受けるダメージがどんどこ増えていくので、一瞬の気のゆるみがすぐゲームオーバーに繋がる。特にラスボスはその攻撃や諸々の条件から他のボスよりはるかに強い。どのように違うか、同レベル同装備で同じ攻撃から受けるダメージを比べてみよう。

ノーマル(♡2コ分)

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ハード(♡6.5コ分

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 おわかりいただけただろうか。
 
ノーマルなら多少のダメージを気にせずにごり押しで殴りに行けたものが、ハードだと雑なプレイングがあっという間にゲームオーバーに繋がる非常にヒリついたバトルへと変わる。ダメージのほか、ついでに攻撃間隔も短くなっている、っぽい。
 他のボスならレベルを上げたり装備を変えたりしてもうちょっとマシな戦いに持ち込めたものの、最終戦に際してはこれ(画像)以上の強化ができない。純粋に自分の腕だけを高めながら挑むラストバトル。やられるたびにコンティニューを選ばずにタイトル画面からやり直したので、データ上はゲームオーバー数0の扱いではある。しかし、このラストバトルだけで30~40回くらいは挑戦したのではないだろうか?
 地道に敵の動きを見定め、回復アイテムの使用タイミングを図り、時にはノーマルのデータで練習するなどの経験を積み重ね、ついに。今日。

ハードモードをクリア 。+゚(゚´Д`゚)゚+。ヤッタヨ

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 ここまで長かった。ほんとに。ようやくスッキリした気分で他のことができるー!
 ちなみにハードでクリアすると、↑の画面の後にノーマルでは見られない一枚絵が表示されるので、ハードに触れてない・途中であきらめた・これから購入される方などはぜひ挑戦してみてほしい。

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#全力で推したいゲーム #自己紹介をゲームで語る


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神月裕
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