🌸お兄ちゃんの乳首がおっきくなった理由
学校でプールが始まると娘ちゃんが言った。
「クラスのおとこのこ、みんな乳首が小さいのよ」
乳首がちいさい?そーなん?
(っつーか、そんなん気になる?)
娘ちゃんの知るおとこのこの乳首基準はお兄ちゃんだ。
うちのお兄ちゃんの乳首はデカい。
友人たちにもそう言われるらしいから
たぶん一般的にみてもデカい。
お兄ちゃんが裸になるたびに
「しかし、でかいよね」
小学生のころからよく家族で笑っていた。
高校生になったお兄ちゃんだが
またこの乳首ネタになったときに
びっくりすることを言った。
「すごい小さいころママに乳首小さいねって言われて
そうかなあとおもって、おっきくなれ~ってさわってたんだよね」
そしたらおっきくなったんだよ、って
なんかニコニコしてる。
みんなの前では母ちゃんというクセに
私の前ではいまだにママという高校生息子。
というか、そこではなく
息子が小さい時に
わたしがなにげなく言ったことばを
(シチュエーションも思い出せない)
そんなまっすぐに受け止めていたなんて
しかもそのあと念願通り乳首がデカくなり
何回もそれを言う機会があっただろうに
高校生になって実はね、みたいに言われたもんだから
ほんとうにビックリした。
こどもって意外と
親が何気なく言ったことや
ぼやきだったり 愚痴だったりも
きいてないようで
わかってないようで
意外と うけとめているんだなあと
乳首をおおきくしようとがんばっていた
幼い息子の日々を想像すると
何も知らなくて
ごめんねと。
しかも今度はそのおかげで大きく育った乳首を
今度はデカいねと笑っていたわたし。
責任重大
いまさら親であることに
身の引き締まるようだった。
ほんと、下手なこといえない。
そんなつもりで言ったわけでも
深い意味ではなく言ったことも
親の口から出た言の葉は
子供には少なからず影響力があるんだ。
歌が上手ね
親から言われた何気ないひとことで
歌手を目指す子もいるだろうし
そんなんできるの?すごっっ!すごくない?
驚いた顔で親がもらす感嘆のことばも
こどもが何かをするときに
ものすごい原動力になるんだろうな。
こどもに向ける親の言葉
良くも悪くも
その威力に
びっくりして
いろいろ考えた日でした。